2009年12月16日水曜日

ゲッサン03号(2009年08月号)

表紙が凄く良いと思った。
つい買いたくなってしまう感じ。

  • 『No.1海童』 (1話)前回読んだ短編がいまいちだったので期待していなかったけどこの新連載はけっこう面白かった。 緩急も普通にあった。 炎の転校生的なギャグ漫画なのかな。
  • 『QあんどA』 (3話)ヒロインの兄という登場人物が増えたけど、話が全然進んでいないなあ。 ヒロインの兄である売れない作家の言葉があだちの心情とダブるようになっているけど、もしかして先をあまり考えずに描いているのだろうか。 心配になってきた。
  • 『ハレルヤオーバードライブ』 (2話)安物で格好悪いとはいえ自分のギターが売られようとする事に主人公が葛藤したり面と向かって反抗したり怒らない事に違和感を感じた。 そこで一度揉めないとギターを売る事に決めるシーンが生きないんじゃないのかな。 あとやはりヒロインの顔が判で押したように同じような顔ばかりなのが気になる。 笑顔描くの苦手なのかな。
  • 『あずまんが大王補習編』 (3年生)今回で最後だけど良くも悪くもあずまんって感じ。 表紙はさわやかな感じがあってとても良かった。 そのうちまた何か連載して欲しい。
  • 『月の蛇』 (3話)強者同士のありがちな戦いに意外にシビアな決着の付き方が面白かったけど、3号までにかなりのページ数をかけてほとんど話が掘り下げられてないし進んでないのはどうなんだろう。 週刊誌じゃないんだから。 あと主人公が未だに脇役に見える。
  • 『いつかおまえとジルバを』 (1、2、3話+α)ギャグ漫画だけど可も不可もない感じ。 あっさり描きながらも女の子のキャラがちょっと良い感じなのでこの漫画家には男が主人公の片恋物とか読んでみたい気がする。
  • 『アオイホノオ』 (15話)あいかわらずそれなりに面白いけど映画のロッキーの辺りのエピソードは短かった話を引き伸ばしてるような感じがした。
  • 『まねこい』 (5、6話)大まかに落ちの予想はついたけど上手くまとまって面白い。 これもまたパターンではあるけどハンサムの幼なじみの登場も事件を予感させていい感じ。 この連載は完全にゲッサンを読み続けたくなる理由の1つになった。 主人公の少年の気弱でつい嘘を付いてその嘘が積み重なる感じが上手く出ていた。 優柔不断ではあるけど言動にカタルシスを感じさせるある少年ってなかなか描かれないから貴重だと思う。
  • 『アサギロ』 (3話)面白いんだけど、このまま沖田はイノセントなキャラで通すのかなあ。 成長物として期待してたけど、回りは変化しても沖田が変わらないから話が進んだ感じがいまいちしないのだよな。
  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (4話)完全に好みの問題と思うけどイボンヌのアホ毛や高橋の双葉の毛とか無くてもいいような気がする。 描きたいギャグや物語が無くギャグ漫画を描いてる感じがする。
  • 『第三世界の長井』 (3話)もはや推敲されてないテキストを読まされてるような。
  • 『信長協奏曲』 (3話)信長と入れ替わった主人公の飄々としたキャラが味わいなんだけど、それ以外何もない気がしないでもない。 
  • 『よしとおさま!』 (3話)男だらけの馴れ合いを延々と読まさせられてる感じ。 ギャグ物でもない男が男に手料理を食べさせようとする話って面白いかなあ。 男同士で食べさせようとしたり逃げたりやりあって盛り上がるシチュエーションではないと思う。 サビ丸がうっとおしい以上の印象を受けないのだけれど。
  • 『権力の犬ポリスワン!』 (3話)「お前はデート素人か」は面白かった。
  • 『忍びの国』 (3話)相変わらず無門が苦手だった。 強そうにも怖そうにも見えずただ女の人が女性向けに書いたような目が切れ長で面長のキャラにしか見えないのだよな。 平兵衛が最後に同行する忍者を切ったのだけ良かった。
  • 『高校球児ザワさん』 (読切)どっかしら佐藤宏之を思わせるかも。 この漫画に興味は持ったけどあだちの陰に隠れた(隠れてないけど)編集長代理市原氏のプッシュの仕方に違和感を感じる。
  • 『タイムメール』 (3話)今まで手一番小気味良くまとまってる話だった。 従兄弟の子供の話の使い方が上手かった。 それにしてもこのシリーズは不倫だとか借金に博打とかゲッサンの想定読者は誰なんだろう。
  • 『おとめジェノサイド』 (読切)男が女に虐げられる話は今時よく見かけるけど、出てくる女の子達に魅力を感じられないのでただ男をいじめてる内容にしか見えないし、もちろんフィクションだし漫画なのは分かっているけど読んでいて不愉快になる。 これの作者が準グランプリで第一回読み切り作品なのがゲッサンの今後に不安を感じてしまう。
  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (3話)この漫画も男がちょっと非道い目に遭う話なんだけれども、相変わらずありがちな話をただ漫画にしました風な面白さのポイントが分からない漫画だった。 女性キャラが沢山出てくるけど、ヒロイン以外ほぼ空気でそのヒロインも身勝手ってて部分しかキャラ立ちしていないように思うし。 主人公の記憶喪失や女子プロ設定が漫画の引きになってないと思う。
  • 『怪、刺す。』 (3話)実話系でありがちなぶつ切れのあれは何だったんだ?的な小咄以上の物ではなかった。海から現れる怪異がクトゥルー神話的な展開か?などと一瞬思ったけど勘違いだった。
  • 『ザ!!ビーチスターズ』 (3話)試合がないと面白くないかも。 色々詰め込みすぎ話進めすぎ。
  • 『楽神王』 (3話)予想の付く展開なんだけど読んでいてかなり盛り上がった。 主人公の少年(青年)が音楽を愛してるという設定を矛盾させずに音楽で戦わせる方向へと上手く持っていったと思う。 絵柄が今風じゃないし音楽で操るメカの造形も微妙なのが損をしてるかも。 ただ、アクションシーンで擬音の文字が大きすぎて絵にかぶって読みづらい。 ところで作品とは関係ないけど「仕事場見たいし!」を読んで作者の印象が個人的にちょっと悪くなった。
  • 『マコトの王者』 (3話)いかにも少年漫画的な絵柄に破天荒な展開だけど話や登場人物達の機微は丁寧に描かれていて安心して読める。 この漫画も自分的に3話で盛り上がってきた。 それと、巻末の記事で最初青年誌に投稿してたというのが意外だった。 少年誌的な絵柄だと思っていたので。多少絵は変えているのかな?
  • 『リンドバーグ』 (3話)絵心を感じる部分は悪くはないと思うんだけど、なんというか、自分にはいまいち生活感を感じられなくて、それが気になった。 あと生き物のプラモが造形的にあまり動物っぽくないのがひっかかるのと主人公に魅力が足りてないように思う。 主人公の良いところと悪いところがハッキリしない。

というわけで、3号で次を読むのが楽しみに感じた漫画は、
あずまんは今回で終了なので置いておいて、
QあんどA、アオイホノオ、アサギロを柱として
まねこい、楽神王、マコトの王者、って感じかな。
楽神王とマコトの王者はなんだかんだゲッサンの縁の下を支えてると思う。

それで、読むのがしんどいのは
よしとおさま!、忍びの国、ここが噂のエル・パラシオ、かな。

自分は同性同士がやたらベタベタしたり馴れあったり、
キャラが特に理由もなくやたらテンションが高かったり
誰かが非道い目に遭い続けるだけだったりする作品は苦手なので
そういう展開の漫画に対しては感想に補正がかかっていると思います。

あと、次が楽しみと言っても、本当に次の展開が気になる漫画はアオイホノオだけかな。 QあんどAはあだちはこの漫画をどうしたいんだという、内容以外の目線で気になっています。

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