2009年12月16日水曜日

ゲッサン04号(2009年09月号)

まず先に書いておくと
この号が今までで一番面白くないと思った。
面白かったのは『まねこい』『マコトの王者』
あとは『楽神王』くらいかなあ。

買ってから大分経って読んでいるけど
もし買ってすぐにこの号を読んでいたなら
買ったことを後悔して次から買うのをためらったかも知れない。
連載の柱?の『QあんどA』や『アオイホノオ』がいまいちなのがしんどい。

  • 『とある飛空士への追憶』 (序章 1、2話)話は面白いと思うけど背景やメカ、爆発が書き慣れてない感じなのが気になった。 飛行機が題材の作品で戦闘機がチープに見えてしまうのは問題だと思う。
  • 『QあんどA』 (4話)話が全く進展していない。 今後の話を思いつかないので引き伸ばしてるように思えてしまうが大丈夫なのだろうか。
  • 『アサギロ』 (4話)それなりに面白いけど、結局強者の目線で進行してしまうのかなあ。
  • 『ハレルヤ!オーバードライブ』 (3話)主人公がギターの練習など簡単に成果が出てるように見えるくらい話がスムーズに進むせいか、読んでいていまいち盛り上がりがないように思えた。 で、そんな状態で歌の才能ありましたとか展開されてもピンとこないっていうか。 演奏の背景に生き物を出して音を表現するのはいまいち成功してないのでは。
  • 『アオイホノオ』 (16話)枝葉の話をやりました的な余談回な感じ。 仕事を取材して面白おかしく描かれたコラムみたいだった。
  • 『よしとおさま!』 (4話)サビ丸のキャラが「すもももももも」のもも子と似てると思う。 やはり女性向けの漫画誌に描くべき題材なのでは。
  • 『月の蛇』 (4話)依頼主の女と主人公の出会い話。 今回は面白くないとは言わないけどまた極端に残酷なキャラが出てきたな。 敵側の残酷さと主人公の勝負できれば生死はいいみたいな安穏さがちぐはぐな感じがした。 あと前にも書いたけど主人公が一々決め顔をするのが自分には読んでいて恥ずかしい。
  • 『いつかおまえとジルバを』 (4、5話)去勢手術は笑ったし、この作品は四コマ漫画の方が合って気がした。
  • 『怪、刺す』 (4話)優しい幽霊の話だがフォントを変えるのが読みづらいと思う。
  • 『まねこい』 (7、8話)いつになくヒロインが可愛く見えたけど描き方を少し変えたんだろうか。 猫太郎の「オレは、お前の人生の脇役とちゃうぞ!」の辺りの台詞には物語の流れの中においてかなり説得力があって良かった。 主人公が話しかけてくれるのを待ったりとか、話をしてるのに勝手に自己完結して失敗したりとか、細かい人間の機微が表現できていてそこが好きだ。
  • 『リンドバーグ』 (4話)高まった感情を表現するのにいちいち顔のアップにし過ぎるのがくどいんじゃないかと思う。 物語に没入していてもアップのカットのたびに、近づきすぎー、って感じでちょっと引いてしまう。 あとリンドバーグの頭などの造形がやっぱり変に思える。  
  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (4話)主人公が居候先で自分の役割を見つけてレフェリーになる話だったけど、どうにも盛り上がり所が分からない。 色々ドタバタしてるけどなぜか登場人物達にいまいち感情の起伏がないような印象を受けてしまう。 漫画家と題材が噛み合ってないのではないかなあ。
  • 『No.1海堂』 (2話)連載前の読み切りと同じくらいのテンションが高いだけの漫画って感じだった。 1話は面白かったけどこっちがやっぱり素の方なのかな。 観客の反応を無視して練習だけこなした漫才みたいで、漫画のキャラ同士だけで勝手に盛り上がっていて置いてけぼりな感じがした。
  • 『第三世界の長井』 (4話)相変わらず台詞を読むのがしんどかった。 台詞だけで面白くしようとし過ぎではないだろうか。
  • 『権力の犬ポリスワン!』 (4話)久しぶりに映画のセルピコを見たくなったけど、それはともかく人間が犬になったという設定は怖くて笑えなかった。
  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (5話)スイカ割りの話をひねってみたら、ただ変な着ぐるみが出てきただけの普通の話になってしまいましたって感じがした。 絵の雰囲気がのほほんとしてるのが生きていないような。
  • 『忍の国』 (4話)話自体は良い感じで盛り上がってきたけど、やっぱり自分には無門に魅力を感じられなくて、魅力を感じられないからギャグ顔になると調子に乗るな!とか(キャラに対して)思ってしまう。 ダブル主人公かも知れないけど平兵衛の方が主人公として親しみやすい。 完全に好みの問題かも知れない。 無門の妻のお国が平兵衛側に付くか殺されるかすれば自分の中で盛り上がりそうだけどしないだろうなあ。
  • 『マコトの王者』 (4話)面白いけど弟や借金取りとかキャラを増やして話広げすぎると中身の入れ替わりから来る発言のおかしさの大ざっぱなごまかしが効かなくなって、ごまかしがうやむやになることの白々しさが増しはしないだろうか、などと思った。
  • 『タイムメール』(小説) (4話)プロになりたいのに路上ライブばかりでライブハウスで演奏しない事に違和感を感じる。 インディーズでもCDは出せるわけで、その辺の設定がゆるくていまいちだった。
  • 『楽神王』 (4話)やっぱり擬音の入れ方がアクションを見づらくさせてると思う。 話的には巨大な敵が迫って弟も再登場で盛り上がりそうな感じ。
  • 『ザ!!ビーチスターズ』 (4話)試合になるとやっぱり面白い。 ボールの弾道やジャンプした時の浮遊感とか空間が生きてて迫力がある。 それにしても話の進み方が駆け足だなと思った。
  • 『信長協奏曲』 (4話)身近な人間の死と間者の登場で、雰囲気に不穏さが増して面白くなってきた。 この漫画のキモは信長と入れ替わった飄々とした高校生が、殺し合いや妻との夫婦関係をどう対処するのか、という所だと勝手に思ってるのだけど、普通の子供なのに平手を殺した男が目の前で殺されても頓着しない所にちょっと違和感があった。 ただ、間者の田原伝二郎の怪しい見せ方が良かったし平手が死にかけてる時に信長を演じる少年が「どーすんの?」という言葉を何度も言うのがほんとに今時の子が言いそうで面白かった。 死にかけてる相手に向かって主人公に「どーすんの?」って言葉を言わせるってちょっと凄いと思う。

0 件のコメント: