2009年12月17日木曜日

ゲッサン06号(2009年11月号)

これで読むのはやっと6冊目、半年分まで来たわけだけど
発売時に、この号は買おうかどうしようか迷いつつも
とりあえず1年分くらいまでは購読しようかなという
曖昧な理由で買い続けることにしたのだった。

まあでも来年は購読雑誌を減らす予定なので
実際にどうなるかはまだ分からないけど。
しかしゲッサンは売れているのだろうか。

  • 『Waltz』 (1話)新連載でいきなり表紙だし、人気漫画コンビの新連載のようなのだけども、今回の第1話は自分には面白いと思えなかった。 粗いタッチで描かれた女性向け漫画みたいで、主人公と岩西のコミュニケーションの取り方がいかにも女性受け狙いっていう感じがした。 女性層取り込み漫画第二弾なのかな。 読後なぜかgood!アフタヌーン連載の地雷震Diabloを読みたくなった。
  • 『QあんどA』 (6話)相変わらず幽霊の兄に勝手な行動をされる主人公が見ていて歯がゆい。 相変わらず主人公の何をやりたいかなどの意志が見えないのが読んでいて物足りない。 
  • 『とある飛空士への追憶』 (2話)飛行機は相変わらずあっさり気味だけど、線にタッチを入れるようになったせいか違和感は感じなくなった。 でも95ページ全体の描き方は飛行機だけじゃなく四コマみたいにアッサリしすぎと思う。 最初ギャグシーンなのかと思った。 あと今号はコミカルさがかなり出てきてるけど、シリアス面の緊張感がいまいち感じれないのでメリハリが弱いと思った。 原作の雰囲気は分からないけどただのラブコメ漫画みたい。 水着だけ残ってたとかいうご都合主義はいかにも読者サービスって感じがした。
  • 『まねこい』 (11、12話)読んでいてちょっと主人公の大きなリアクションが鼻についてきたなあ。 主人公が出てるコマ全部でオーバーリアクションなのが読んでいて疲れてしまう。 物語の流れの中でキャラの感情が自然に動くって感じじゃなくて1コマ1コマいちいち感情がオーバーに表現されているのがこれまでも比べて物足りないなあ。 今回は主人公の少年よりも、ヒロインのホンチーの心の機微の方に力を入れていて主人公が脇役になってるからかも知れないけれども。 ただホンチーが魅力的に描かれてるのは良かった。 猫太郎の姉バレの仕方は安易だなあと思った。
  • 『いつかおまえとジルバを』 (7、8、9話)人間の女が(性的にも)好きな猫って言う設定を大ざっぱにしか扱っていない気がする。 最終的にこの猫が好きだからどうしたいのか分からない。
  • 『アオイホノオ』 (18話)トンコさんが久々に出たからってわけでもないけど、サンデーネタとか久しぶりに面白かった。 サンデーに限らず大賞の賞金は釣りで実際は安く買い叩かれるだけなんでは?という疑問は受賞結果に大賞がなかなか出ないのを見ていたなら、漫画家目指してない人でも疑問に感じている事だと思うし。 漫画内でも後書きでも微妙にサンデーをフォローしてたけどそこまで含めてギャグ漫画ということで。
  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (5話)無駄に感じさせずにキャラを増やして主人公の環境が事件が起きやすいよう充実してきたし、話の流れも面白いとは思うけど、主人公と新キャラ冬夜のいがみ合いみたいのがいまいちうまく描けてないように思うって言うか、そもそもが主人公の内面のもやもやを描いてきてないし、だから、今まで期待してるなんて言われたことない、とか鬱屈したことを主人公に言われても、共感できないなあ。 ハルに対する恋心も描写があっさりしていてピンと来ないっていうか。 小雨は飄々としてる感じがあって苦労してるようには全然みえないんだよな。 
  • 『月の蛇』 (6話)ライバル登場でなかなか面白い、けど新キャラの林沖の端整な顔立ちと俗っぽい口調とが合ってないような感じがして違和感があった。 あと翠華がキミキミ言い過ぎだった。
  • 『よしとおさま!』 (6話)新キャラここで退場するの早っ!
  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (6話)桜花はある意味エピソードを片付けるための都合の良いキャラになってるんだけども登場してもなんかいまいちパッとしてないように思う。 ってか桜花が出てないシーンの方が面白い気がする。
  • 『アサギロ』 (6話)描き癖なのか、もともと顔がでかくなりがちでだったのが、今回、牢内で立ち上がった沖田が最大のバランスの悪さを発揮していて、シリアスななのに逆に滑稽に見えてしまった。 この漫画は顔芸が多くて、そこがくどく感じる所でもあるんだけれども、その顔の大げさな表情を物語やシーンが下地としてキッチリ支えているのでそんなにおかしな感じはしない。
  • 『No.1海堂』 (4話)主人公は毎回暴れるけど空気のように印象に残らない。 あと「ビド」は驚いた擬音としてはおかしいと思う。 拘る方向を間違ってるのでは。 比較するわけではないけどワンピースはある時期から「ガボーン」を全く使わなくなったよな。
  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (7話)既存キャラをいかせていないのに、新キャラを増やして大丈夫なのだろうか。 あとパンチラは無くても良かったのでは。
  • 『リンドバーグ』 (6話)プラモのおでこ部分のゴーグル的なものが体の一部だというのが未だに納得いかないなあ。 ニットの目を見開き驚く顔の見せ方が単調だと思う。 シャークが主人公にしか見せないしニットとプラモに魅力を感じられないせいか、面白そうなものの読んでいていまいち載れない。
  • 『権力の犬ポリスワン!』 (6話)順調に面白からずな方向へ進んでると思う。 この漫画も漫画なのにセリフって言うか言葉に頼りすぎてる気がする。
  • 『忍びの国』 (6話)原作通りかも知れないけど、伊賀勢を金で釣るというだけの三郎左右衛門の策略はチープ過ぎないだろうか。 これも原作通りかも知れないけど死にかけてた文吾を生かしておく理由が分からない。 文吾の見た目が士道に出てくる弟みたい。 あと今回分かったのだけど、無門はシリアスな表情が気取りすぎに見えるのが自分は苦手なのだな。
  • 『タイムメール』 (6話)息子が放火して死人が出たという、今まででもかなりシリアスな立場の人間が出てきたわけだけど、シリアスすぎて、過去を変えられる可能性という設定の現実逃避性が、今までで一番表面化してまったように思う。
  • 『第三世界の長井』 (6話)漫才じゃないんだから、漫画で登場人物がみんな立ちっぱなしのセリフだけで話を進められてもなあと思った。 
  • 『マコトの王者』 (6話)強いだけじゃなく、生意気なスパーリング相手に勝ってもちゃんとアドバイスをしたりフォローする中身が元王者のマコトと、馬鹿なだけじゃなく馬鹿なりの正直な男気を見せる中身が現王者のマコトという、両者の人柄の良さが描かれていた。 好感触。 でも天堂の許婚のまさみの切れキャラはこれからの展開で必要あるんだろうかと思った。
  • 『ザ!!ビーチスターズ』 (6話)試合になると面白いんだけど、戦う相手の軍オタだかミリタリーオタだかのキャラ付けが読んでいて煩わしかった。 でも本当話が進むのが早いっていうか1話に色んなものを詰め込んでるなあ。
  • 『怪、刺す』 (6話)キャンプファイアにいた女性が突然消え写真にも写ってなかったという話を予想が付く話の進め方をして予想通りに終えてしまった。 
  • 『楽神王』 (6話)なぜバトルシーンのコマのど真ん中に擬音を大きく入れて見づらくするのかなあ。 擬音をメインに読ませたいコマなのか分からないけど、ただでさえ見づらい楽神同士のバトルがさらに見づらくなると思うのだけど。 今回は楽人達が隣国へ協力を求めに行く話で、ルーチェの幼なじみのフェローが初登場するわけだけど、女の子二人の入浴シーンがあって、なぜここで読者サービスするかなあ、とか、これって必要?などと思っていたら、入浴する理由を物語に上手く取り込んでいてちょっと唸らされた。 おてんばなだけの子供っぽいフェローが実は真剣に物事を考えていたというどんでん返しは予想出来たけど、毎回ちゃんと燃える展開になのが良いなと思う。
  • 『信長協奏曲』 (6話)今更気づいたのだけど小山ゆうっぽい方向を狙ってるのだろうか。 今まで信長役になってしまった少年は、ほとんど何もなしえていなくて、回りが勝手に感心し評価することで特別な人間のように扱われているのだけども、回りのリアクションに支えられた魅力以上のものが少年に自発的にどれくらい出せるのがこれから盛り上がっていくための鍵の一つになるのかなと思った。 信長の妻の帰蝶が綺麗になって言ってる気がする。 ただ『忍びの国』の無門の妻と見た目がかぶっている気がしなくもない。
今回の号を読んで次が気になったのは『楽神王』くらいかなあ。
あと漫画家の仕事場へおじゃまするレポート漫画の「仕事場見たいし!」は
仕事場へ実際に行ってる意味が感じられないような内容なのが気になる。
正直今号を全部読むのがしんどかった。
もっと連載減らしても良い気がする。

それから、「ゲッサンしてみる。」のコーナーのイラストが、毎回連載陣の持ち回りで描かれているようなのだけどいつも凄く良い。 単純にストーリー漫画と1枚絵のイラストを比較しするのは良くないとは思うけど、イラストによっては今の連載よりもこういうイラストの雰囲気の漫画を描いて欲しいと思うくらい。

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