2009年12月16日水曜日

ゲッサン05号(2009年10月号)

目標としては一年くらいは購読を続けようかなという感じなのだけど
ここに来てちょっと読むのが疲れてきたのだった。 
まあ疲れたのは続けて何冊も読んでるせいかもしれない。

ちなみに続けて記事をUPしてはいますが書いて即UPしているわけではなくて、それから一つの号を読み終えるのにもたいてい何日もかかっています。

  • 『とある飛空士への追憶』 (1話(序章の2話分を除いてカウント))いよいよ出発したけれどもまだ話の下準備と言う感じ。 カラー終わりのモノクロページの飛行機の描き方が相変わらず簡素過ぎると思う。
  • 『QあんどA』 (5話)高校も始まり大きく話が動きそうだけど、主人公が兄に翻弄され続ける事に読んでいてストレスが溜まってしまう。 主人公はいつ自分のハッキリとした意志で行動するのだろう。 それとヒロインが毎回出てくる割りには、ほとんど読者サービス要員に過ぎない状態で、物語的にまだいまいちパッとしないのも残念な感じ。 この作品は、身近なものの死と神話化された兄弟の影をどう乗り越えるかがテーマと思っているのだけど、ほんとどう転ぶか分からない感じ。 それにしてもあだち充の絵が雑誌の表紙だとメジャー誌って感じがする。
  • 『ハレルヤ!オーバードライブ』 (4話)あこがれの先輩の過去と主人公の恋愛話を絡めていて面白かった。 っていうかこの漫画はバンド要素より恋愛話の方が面白いかも。
  • 『まねこい』 (9、10話)9話は主人公が顔芸をし過ぎていて食傷気味だった。 浅丘めぐみの歌歌ってたけどやっぱホンチーの姫カットは浅丘を意識してたのか。 10話はヒロインが性格含めて可愛らしく描けてたのが良かった。
  • 『リンドバーグ』 (5話)遂にエルドゥラの外へ出て話が大きく動いた。 個人的な好みに過ぎないかも知れないけどニットとモーリンの顔は顔に対して目がシンプルでありながらかなり大きくてバランスがよくないっていうかアップにすると厳しいと思う。 シャークの顔のアップは決まってるのだけれど。 あとシャークの行動力や意志が目立ちすぎてニットのエルドゥラを出る動機の印象が薄くなっていると思った。
  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (5話)覆面キャラの活躍回で、覆面女子レスラーが顔を見られないようにドタバタする話だったのだけど、ありがちながらもそれなりに楽しめた。 極端なドタバタよりも日常に即したドタバタの方が良いっていうか、ほのぼのした部分を広げた方が作風にあってそうな気がした。 時々キャラが「よつばと!」のキャラみたいに見えるけれど気のせいだろうか。
  • 『アオイホノオ』 (17話)ここ数話で何か足りないと思ったらトンコさんがほとんど出てないからだと気づいた。 自分も昔アニメイトかどこかで流れてた『愛国戦隊大日本』とか『バース』とか見てた気がするので懐かしかった。
  • 『アサギロ』 (5話)島崎勝太の剣の腕や、豪快でしたたかな性格、且つ仲間思いな所が面白かった。 でも作品的には共感できるキャラが既に死んでいるので、完全に傍観者として眺めてる感じな読後感だなあ。
  • 『タイムメール』 (5話)今回の主人公である女性が、未来の自分に不幸になると言われたからといって好きなイケメンをあっさり諦められる事に疑問を感じたけど、今回の主人公はかなり打算的に生きていて少し傲慢な所があるというのが後に分かるので、簡単にアタックする相手を切り替えたのは、一応理屈としては分かるかな。 今回は一種のバッドエンドという事になるけど、自分の幸せしか考えてない人間の末路という、多少教育的な話なのかも。 宝くじの縁起にちなんだ八の意味の解説の仕方がかなりわかりやすく書かれていて、一応読者対象に小中学生も入れてるのかなと思った。
  • 『よしとおさま!』 (5話)新しい敵キャラ出現で面白くはなりそうだけど、男に手を握られてドキドキしたりやさしくされて頬を染めたりする男を少年誌で読まされてもなあ。 完全に女性読者向け枠なんだろうけど、露骨なのではないかと思う。
  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (6話)オチが弱いし、発想が地味なのに極端な方向に展開させようとして失敗してる感じ。 はじめが、粘土細工が下手な事の表現としての結果の出来上がった変な造形物が、下手っていうよりはただ趣味の悪い人にしか見えなかった。
  • 『マコトの王者』 (5話)お互いの生活の中の問題をそれぞれのやり方で解決しようとしてる話。 熱くていいけど、外見が天堂になったマコトが天堂の弟に実の父の話を語って、それが弟に疑問を感じさせずに流されてるのには違和感があった。 ボクシングをやっているのだから脳の心配をされ病院へ連れていかれてもおかしくないのではないかな。
  • 『No.1海堂』 (3話)今回はそれなりに面白かった。 ひと月おきに面白い漫画なのかな。 といってもミルコ・セスターというキャラだけが面白くて主人公は存在感が薄かった。
  • 『いつかおまえとジルバを』 (6話)覗きをする猫以上の話でしかなかった。 何でもありな猫なので、何をやっても緊張も緩和もない感じ。
  • 『ヤニ少女、月夜を翔る』 (読切)雰囲気があって、ちょっとした小品として楽しめた。けど、ヒロインがエヴァンゲリオンの綾波に見えて仕方ないのと題名が内容に対してと古い意味でちょっと気取りすぎのように思えた。 
  • 『月の蛇』 (5話)悪人が北斗の拳的極端な残酷さなのが相変わらずだけど、翠華のポカーンとした口の開け方が間抜けに見えて仕方なかった。
  • 『権力の犬 ポリスワン!』 (5話)銀行の支店長のキャラがちょっと面白かった。 内容は連続殺人事件だけどいつものよう小ボケの多い漫才という感じ。
  • 『楽神王』 (5話)視点が弟の方へ移ってどうなるのかなと思ったけれども、弟もただの敵対する悪役キャラにはならず、兄のいる国と敵対する国の中で、ゴタゴタに巻き込まれつつも持ち前の才気で乗り越えるという盛り上がりを読ませつつも、その中に楽神についての解説や礼音の現世での自分の評価へのコンプレックスまで入れてくるという構成が上手いと思った。 基礎的な事しか出来なくてもその基礎技術が凄いので強いっていうのもありがちだけど面白かったし、礼音も好んで戦いたいわけじゃない感じがうっすら出てていたしで、この漫画はやっぱり面白いと思う。 構成に力を発揮するタイプなのかなあ。 ただ手癖なのかキャラクターの顔のバランスがちょいちょいおかしい。 あと楽神の名前がストラディバリウスっていうのはストレート過ぎるのではと思った。
  • 『忍びの国』 (5話)今回は面白かった。 ただ相変わらずギャグ要素の入れる場所がおかしい気がする。
  • 『第三世界の長井』 (5話)計算して破綻させてるようで普通に世界観が破綻してると思う。 「DIOに間接的に殺害された父親」と「我等うまれし日は違えども正座は一緒」「つまんねー絆。」というセリフは面白かった。
  • 『ヒーロー抹殺@れいゆ』 (読切)今時のドタバタ漫画って暴力の表現が極端なのが多いと思う。 で、主人公が本業再開だな、とか、「ヒーロー」ってセリフで大見得ったりしているけど、やってることはそれまでの行動と大して変わらないし既に正義の味方と言っているので全然ハッタリになってないし、正義の味方とヒーローの違いって何なの?って疑問に思うし、作者がヒーローに込めたそれまでの主人公の行動との違いがはっきりしないからわけ分からない大見得になってると思った。
  • 『怪、刺す』 (5話)謎の黒子に声をかけると衣装だけ落ちて中身が消えるというのが2度起きているわけだけど、1度目をスルーしてるからオチに同じ展開を持ってきても既に既視感があるし、二度目に登場人物が感じるその疑問は最初の時点で発生しろよって思ってしまう。 まあ一応は実際に起こった話ということになっているんだけど。
  • 『ザ!!ビーチスターズ』 (5話)試合以外でのキャラのテンションの高さは騒がしいだけに見せてしまう。 次回本格的な決勝トーナメント開始。
  • 『信長協奏曲』 (5話)人の生き死になどに関する現代人と戦国時代の人間との意識やモラルのずれに関しては触れない方向で行きそうだ。 悪くないけど物足りない感じ。 この漫画家の現代劇を読んでみたい。 

いつもの漫画家の仕事場へお邪魔するコーナーが、今回あだち充の仕事場へということで、増ページかつ若手中堅漫画家陣も参加して、毎号連載作家の発言が読める「今月の特集」と「連載陣のしてみる日常。」がお休みになってしいたのが残念。

これらのコーナーはゲッサン読者ページという名目のページ内にあるのだけど、読者の感想やイラストなどは一切載っていないという素敵仕様なので、どの辺が読者ページなんだよとか思うのだけど、それは読者から来た漫画家に聞いて欲しい質問が載ってたりするってことだろうか。 このコーナー自体は好きなので続けて欲しいけど、読者コーナーってよりゲッサン楽屋話(裏話)みたいなものだよなあ。

ちなみにこの号で一番面白かったのは『楽神王』。

0 件のコメント: