2009年12月23日水曜日

ゲッサン創刊号別冊付録 1と2

このゲッサン創刊号の小冊子を読み終えた時の感想は
読めて良かったとかこの付録が付いてきて得したとか
そういうラッキーな読後感がないなぁってことかな。

付録っていうより微妙な短編を押しつけられたような気持ち。
それくらいみんな緩かった。巻末のおまけを集めました的な。
面白かったのは『ハレルヤ!オーバードライブ』の前日譚と
マコトの体験ボクシングくらい。

モリタイシと吉田正紀の漫画は内輪ネタ過ぎて、連載漫画はともかく、描いている漫画家自体にあまり興味のない自分にとってはよく知らない漫画家のよく知らない実情描かれてもなあ、という感じだった。

『ハレルヤ!オーバードライブ』は本編の漫画よりも面白かった。 本誌連載版よりも主人公の気持ちも伝わってきたし。 でもそれは自分が理化学研究施設のメンバーに興味が持てないというのもあるからかも知れない。

四位晴果の漫画は面白いけど、本編以上に「すもももももも」だし、杉本ペロの短編は、読んで本誌でも話を引っ張れないから継ぎ足し継ぎ足しで漫画を描いてそうな気がしたし、森尾正博はただの読者サービスだったし。アントンシクはデフォルメキャラを描くのが苦手なのかなと思ったり、島本和彦はサングラスの自キャラがAV監督みたいだと思ったり、あおやぎ孝夫はやっぱりヒロインより脇役をフィーチャーするんかい!と思ったり、ヒラマツ・ミノルは台詞が説明的すぎて読みづらかったり、中道裕太は読者サービス未遂だと思ったり、荒井智之は面白いことを言えないキャラが4人集まってバラエティ作ったらこんな感じかもと思ったり
(構成作家抜きで)した。 

坂ノ睦と石井あゆみは本誌とは全く別のオリジナル短編を描いていて、それら自体についてはそんなに面白いとは思えなかったけど、漫画への意欲を感じられていいなあと思った。 どこかのインタビューで編集長代理が石井あゆみにどんな題材がが向いてるか悩んだ、みたいな事を言っててピンと来なかったけど、この短編を読むと少し意味が分かった気がした。 絵柄がオカルト漫画っぽいけどほのぼのしてるのだよな。 普通ならIKKIとかで描かせそうなもんだと思うけど、あくまでももっと広い人に読んで欲しい漫画を描かせたかったのだろうか。

数本の作品についてだけ描こうと思ったら増えてしまったんで面倒だから逆に全作品の感想を書いてみました。


あだち充の別冊の方も、巻末漫画をあつめました的な何をしてでも読みたいってタイプの漫画は全然載っていなくて、仕事をさぼったり編集にお願いされて描かされてるされてるような内容のものばかりだったのだけど、それでも別冊1の連載陣のどの漫画よりも面白かった。 めちゃくちゃテンポが良かったな。

この別冊付録に冊は創刊号を読んでから大分後(05号読んだ後くらい)で読んだのだけど、創刊号と平行して読んでいたらハレルヤオーバードライブ!の印象緒変わったかなあとか思ったりした。 というか世間では既にゲッサンのコミックスとか色々出てたりするのだよな。

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