2010年5月17日月曜日

月刊スピリッツ06号(2010年03月号)

『SIN』は相変わらず適度におもしろいけど、人間を描いてるって感じがしない。 なんか劇画のパロディ読んでるような感覚。 『ふわり!』は、登場人物達を、他人の気持ちを考えず、空気を読まない行動をさせることで関係の軋みを作ってるって感じで登場人物全員にイライラさせられる。 ホラー映画で、視聴者が気づいている危険に簡単にはまって死んでしまう登場人物を見てるみたいな、登場人物が愚かに見える感覚。

『淀川ベルトコンベア・ガール』は那子の内面の話だけど、ありがちな話を本当にありがちにあっさり描くので不満が残った。 新連載の『花もて語れ』は人見知りの子が朗読を学ぶ話なんだけど、才能のある子供が我が儘な実習生に英才教育されてるようにしか思えなかったなあ。 『Rolly婚』は今回最低に下品すぎる。 あと特に面白くもない時事ネタやネットで既視感溢れるオタクネタを毎回入れるけど、面白いとは思えないなあ。

『黒×羊』は前回出てきた売名タレントは替え玉だったというひねりは面白かった。 『ゼブラーマン2』は、前回の早足の展開と違い2話目の今回は普通の漫画のリズムになってた。 そして特に何も言いたいことはない漫画になった。 『ピペドン』は、前回くらいから、瞼が足立を意識してるような描写が入り出したけど、これは、ただの恋愛漫画をややっこしく描いてるだけなんじゃないの?という疑問が。 研究説明関連のシーンや台詞が恋愛の本筋を引き伸ばすための要素にしか思えなくなってきた。 

『ミル』で、ミルが人間しか好きにならないって言ったのが、ゲッサンの、『いつかおまえとジルバを』の人間の女の人しか好きにならない猫のジルバを思い出させたけど、ミルの「化け猫は人間しか好きにならない」っていう言葉が妙に説得力があったなあ。 昔話で人間の女に化けた動物はことごとく人間と恋愛したり出産したりするからだろうか。

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