2011年5月19日木曜日

ゲッサン17号(2010年10月号)

  • 『ばれてるよ!ジャンボリーヌ』 (1話)ゲッサンルーキー、かんばまゆこの新連載。 転校生の中嶋が、転校をきっかけに学校で目立とうと思ったらもっと目立つ転校生がいた、という話。 主人公の頭が大きいという設定はすぐネタが尽きそうなんだけども大丈夫なのかなあ。 その謎の転校生である城ノ内が、1話目からカツラが大きいとかファッションが独特とか、なんか喧嘩に強いとかキャラ設定多いのと、説明的な長めのセリフも多いのが気になった。 詰め込みすぎで読み切りみたい。 自分が期待していたほどには面白みがなくて残念だった。 今後に期待。

  • 『QあんどA』 (17話)遊歩の兄が新人ホラー大賞に入選したり、陸上部の監督達が、合宿で女湯を覗く計画を断念して水着合宿に切り替えたり、庵堂弟や遊歩の周辺が騒がしくなりそうな気配で続くって感じの話。

  • 久しぶりにこの作品を読んでみて、兄が入選したのは審査委員長の老人と同じ病院に入院していた庵堂弟の裏工作ではないのか?と遊歩が疑い庵堂宅へ事実を問い詰めに来た、と見せかけて、庵堂弟にお礼のケーキを持ってきた、と思いきや、退院祝いのケーキを持ってきただけだった、とか、大内と小笠原が仲良く買い物へ行くように見せかけて途中で邪魔が入ったり、そういうちょっとした意外な展開の連鎖が、あだち漫画の面白さの一つなのだなと思った。

  • 『BULLET ARMORS』 (4話)壊し屋から逃げてきたイオンとセレナは、レッズを探す過程で強そうな壊し屋と新たなトレマ使いに出会う、という話。 イオン達が空から落ちてきたのが焼却炉か何かの煙突の中なんだけど、その煙突の中に落ちたのが絵で分かりづらかったし、イオンが家の屋上を飛び移るのに失敗してバレットの力で助かるんだけど、絵的に届かない向こうの壁にバレットの力で届いたのではなく、別に自分の手でも届きそうに見えたりと、絵による状況説明が分かりづらい所があるのが気になった。 ただ、絵自体はペンで描くのに多少慣れたのか雑さが減ったし、キャラクターの線は全体的に太めに見やすくなっていた。 新キャラ登場で、彼がイオンの仲間になるかライバルになりそうな予感。

  • 『よしとおさま!』 (17話)留年しそうなサビ丸に勉強をさせる話。 男同士の耳打ちを変にアップに描いたり、サビ丸のすね方などが、露骨にBLくさく見えて苦手だった。 少年誌で男の友情を恋愛っぽくするのは、何度か描いてると思うけど良いと思えないなあ。 BL的なものが好きな層を読者に増やしても少年誌の復興にはならないだろうし、そう言う趣向の読者も、与えられるのではなく自発的に妄想するものなのでは。

  • 『Waltz』 (12話)苺原は大藪に言われたことを守れず外出して殺されそうになり、蝉達はチクタクを出し抜こうと動き出す、という話。 苺原が死にかけてる時に、その殺し屋の首が何者かに捻られたから、やはり苺原が首折りで二重人格者だったのかな?と思わせる展開だった。 そんなに盛り上がる回ではなかったけど、犬を連れた殺し屋の本性の表し方とか、大きなコマの使い方が上手くてハッタリが小気味良かった。

  • 『とある飛空士への追憶』 (13話)空中戦の続き。 シャルルの、強い敵機へのちょっとした侮りと自分の作戦への過信から絶体絶命のピンチに陥って次号へ続く。 ただ、侮りや過信といっても最善の策は尽くしてたわけで、残念ながら相手がその上を行ったという話なのだけど、シャルルの反応が、ちょっと自分を過信したようなリアクションだったり、ファナを飛行機の重りにしか思ってない失礼な考えだったりがあって、いくらピンチに陥らせるためとはいえ、シャルルの株の下げ過ぎなのでは。

    特にファナとは、今までシャルルと気遣ったり気遣われたりの関係を描いてきてたわけで、なのにここに来て、ファナへのぞんざいな反応が出てきた引っかかった。 パニックでそう考えたって感じでもないし。 どうせ次回はファナの機転で逆転するんだろうけど、そうなってもこんなピンチの起こし方ではシャルルの印象は悪いままではないかなあ。 原作通りかは分からないけど、今まで積み上げた物を駄目にしたような回だったと思う。 そして、相変わらず空中戦は空間が分かりづらかった。

  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (16話)小雨達のバンド名を決める話。 小雨と冬夜が言い合いしてる時のそれぞれの表情が、絵は綺麗だけど言い合いしてるような感情剥き出しな顔には見えなかったな。 あと小雨とハルの距離が簡単に縮まりすぎだと思う。

  • 『まねこい』 (33話、34話)ホンチーも合宿に行ける事になったけど、ホンチーは父親に隠し事をしてるのを気に病んでいて、それをハル達が励ますという話と、猫太郎とリアも結局一緒に合宿に付きそう事になる話。 久しぶりに読むとなんだかゴチャゴチャした感じがした。 話の流れと、その流れの中での登場人物達の喜怒哀楽がなんか噛み合ってないというか。 あとリアのエッチなファンサービスが、あざとい割りには魅力がなくて意味ない気がした。 ハルのホンチーへの励ましの言葉は、長くしゃべった割りに全く説得力がなかったなあ。 ホンチーは今回は可愛かった。

  • 『アサギロ』 (17話)沖田は刀を無くした事を近藤に咎められ、見つけるまで道場へ戻ることを許されなくなり、刀を沖田へ返そうとする土方は盗賊の頭に見つかってしまう、という話。 身勝手な沖田がとうとう近藤に殴られたり、土方がピンチになったりと一応面白かった。

  • 『FULL SWING』 (5話)前回女の子に振られた青年が、介護をしている老婦人の仲介で、暴走族上がりの少女と付き合うようになる話。 話の展開自体は、少女が以前喧嘩したレディースが男連れで仕返しに来たのを青年が体を張って止めたら、青年の元暴走族の友人が助けに来るという、 ありがち且つ古い展開なのだけど、無言で立ってるキャラクターの何とも言えない雰囲気とか味わいがあって良いと思う。

    女は不良っぽい男に惹かれるという老婦人の言葉で始まり、青年の前に不良少女が現れることで、男は派手じゃない家庭的な女に惹かれるという対比を暗示しつつ、この2人の男女は人柄で惹かれあうのだという構成が上手いなと思ったけど、もし、この漫画家が自分で話を作ったなら、もっと違った、ソフトな喧嘩の仲裁や解決をさせそう。 でも、青年が出会ったばかり少女のことをどう思ってたかとか、2人の内面をほとんど描かずくっつけたのは良いような悪いような、なんか不思議な感じがした。

  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (17話)学校のミューズ像の影にある秘密の扉の先にはイボンヌの部屋があって、みんなでそこへお邪魔するという話。 レッサーパンダのクッキーの失敗作の形の描き方が相変わらず面白い方向の変さではなかったな。 この漫画家も顔がハンコのように画一化しがちなので、もう少し表情にバリエーションがあったらいいなと思う。 しかし、他愛もないほのぼのした雰囲気だけども、今回、消えたミューズ像はどこかへ結局消えたままという謎の投げっぱなしの豪快さよ。

  • 『アオイホノオ』 (29話)喫茶店で、庵野・山賀と武田・沢村組が出会う話。 ほとんどガイナックス物語といった所。 武田と山賀の反りの合わない同士の関係の描き方が面白かった。

  • 『忍びの国』 (17話)戦いの最中、無門はお国に言われて大膳との戦いをやめ信雄を探しに行き、他方で平兵衛は父と再会するが、父は平兵衛に助けを求めつつも左京亮に殺される、という話。 やっと平兵衛が話の中に加わりだしたけど、父を恨んでるはずなのに自分で手を下さず傍観するだけという、目立つ脇役でしかない扱いが悲しい。

  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (17話)子供好きな万里子は、自分の作ったお菓子を食べてもらいたくて、夏休みに子供達をジムへ招待するのだけども、自分はプロレスのヒール役で、子供が怖がるといけないから、用事を作ってその場からは消えるのだった、という話。

    今回の話は、子供がプロレスの約束事を分からないという事をうまく生かしてるのだけれども、忠輔が万里子を無理強いして子供達の元へ連れて行こうとするのなら、万里子が断固固辞するか、 子供達が万里子を怖がるのを忠輔の機転でどうにかするでないと、話として締まらないんじゃないだろうかと思った。 結局万里子が現れると、予想通りに子供が怖がって、原因を作った忠輔がそれをどうすることも出来ない考え無し、という悪い印象だけが残ってしまったし。 それに、子供達がお菓子をたくさん食べていたことを知って万里子は喜んで話を締めていたけど、お菓子を食べてもらったのは初めてではないのだから、怖がられたのと同じでただの再確認だし。

  • 『月の蛇』 (17話)梁山泊から2人の刺客が送り込まれ、別行動をすることになった飛虎と翠華の前にそれぞれ現れる、という話。 飛虎は勝手に梁山泊の所へ行こうとするし、翠華は一人で酒場で飲んでるしで、梁山泊に喧嘩を売ってるのに危機管理が全然なってないような展開はちょっと杜撰な感じがした。 飛虎も翠華もどっちもまぬけに見えてしまう。 あと、飛虎の顔が妙に甘いマスクに見えたけど前からだったっけかな。 翠華の顔がどことなく細野不二彦キャラっぽい。

  • 『妹先生 渚』 (5話)生徒と父親との確執に介入した渚が、確執の原因がその生徒の母親にありそうだと気づく話。 1話からずっとだけれど、自分には渚の熱血が浮いてるように思えるのに、作中ではそれなりに馴染んで機能してるのが違和感の理由だな。 どこか中途半端というか急ぎすぎというか、話の進み方に散漫な印象を受ける回だった。

    今回も、この作品は月刊誌なのに16ページと、ゲッサン連載のストーリー物品としては少なく、後のページにまたもや新人の読み切りがあった。 もちろん今までと同じく巻末の目次に読み切りが載っていないので、今回の読み切りも代替原稿のようなイレギュラーなものと思われる。 作者に量産できない事情があるのかスランプなのか気になる。

  • 『愛のことだま』 (読切)ゲッサンにたびたび掲載されているルーキー、瀬戸ミクモの短編。 女の子に振られ続ける青年が、やっぱり振られてしまう話。 1アイデアでやり通すのは面白いと思ったし、オチの勘違いもひねりが弱いけどまあまあかなあ。 でも、主人公がなぜ告白するのか、本当に付き合いたいと思ってるのか、告白した相手に本当に好きな女性はいたのか、みたいな根本がおざなりにされてるのはいいのだろうか。 まあ8ページだし、内面をすっかり切り捨てたのが逆に潔いとも思うけれども。

  • 『コートチェンジ』 (読切)以前ゲッサンに『僕らを染めたバーミリオン』という、ちょっとした淡い恋心を描いた漫画が掲載された雪丸の短編。 この漫画家の新作待っていました。 

    今回は、バスケ部の2人のちょっとした友情と別れを描いた話で、前回も卒業と別れの話を夕暮れを舞台に描いていたし、設定がほとんど同じなのが気になったけど思い入れでもあるのかな? 夕暮れ漫画家として頑張るのだろうか。 

    2人がバスケをしながら、会話だけで過去とこれからの話を無理なく描き切っているので構成力がある人だなと思ったけど、キイロの最後の泣き顔が妙に可愛らしくて、こういう顔は男同士の間で見せないと思うし、ちょっと気味が悪かったかな。 それ以前に、泣き顔のアップは押しつける感じがあるので苦手だった。 でもやはりこの漫画家は良いと思う。

  • 『いつかおまえとジルバを』 (25話)ネコミミ娘が神社でバイトを始めたが、悪霊に取り憑かれてしまい、なのに本人はそれに気づいてないという話。 猫には霊が見えるみたいなしばしば聞く話を膨らませたのだと思うけど、相変わらず日常の延長じゃなく思いつきで話を作った感があるなあという感じの漫画だった。

  • 『ぼくらのカプトン』 (19、20、21話)主人公である主将の顔がやたらデフォルメされたり顔芸やったりしてたけど、この漫画って、主将だけは何があっても表情をあまり変えないのがギャグ漫画としてのキモじゃなかったっけか。 他の回がどうだったかいまいち思い出せないけど。 今回は絵のタッチを変えたり色々やっていたけど、そのことで面白さがUPしたって風には思えなかったかな。

  • 『リンドバーグ』 (17話)女王エスペランサとシャークが対峙する中、エスペランサの話でニットの父親が生存してそうだと分かったり、ティルダは姉の前では気弱でリンドバーグを大切に思っていたりなどが分かった話。 

    こんなに面白かったっけ?と読み進めてる途中でニットが主人公なのだったと思い出した。 ニットやプラモをが脇役になってた方が面白いなあ。 というか、いつからかは知らないけど少年を主人公にして、その少年を煩わしく感じさせるような漫画が結構多いように思う。 で、エスペランサは満を持して作中に出てきた割りには、服装がゴチャゴチャし過ぎてたり魅力ある人物には見えなかったなあ。 衣装チェンジした時にまた印象が大きく変わりそう。 ティルダはシャークに惚れそうな気配。

  • 『第三世界の長井』 (16話)今回は7ページ。 冒頭の「たった一つの命を捨てられていた。(気づいたのは昨日)」っていうフレーズは、似たものを何かの詩集で読んだことがあった気がするので、何かの詩のパロディではないかと思うのだけど、思い出せなかった。 相変わらず言葉のチョイスにこだわりを持ってるようだけど、ややっこしいだけにしか思えないなあ。

  • 『マコトの王者』 (17話)天堂の中に入ったマコトが、ボクシングスタイルを、がむしゃらなスタイルから技術的な方向に変えたり、大地の中のマコトは、大地達を見捨てた親戚が金の匂いを嗅ぎつけ大地達の前へ現れ一悶着起こす、という話。 天堂の中のマコトはボクシングを成長させ、大地の中のマコトは人間関係を成長させるっってのは今までもそうだっけかな。 スパーリングや親戚とのいざこざは大波乱の前の小波乱って感じ。 次回は大地家が大阪へ帰郷するようなのでどうなるか楽しみ。

  • 『楽神王』 (17話)シンダカートの巨大な楽神と戦うべく、ついに楽人が楽神王を呼び寄せたが、楽神王とは、アルモーニカを含めた4体の楽神が合体した姿だった、という話。

    まず、絵で何が起きてるのか全然分からない。 敵の猛攻に遭ってるのも分からないし、敵の巨大な楽神が楽人達へ近づいてるのも、楽人達の楽神4体が合体して楽神王になったのも、説明セリフがないと全然分からないというのは良くないと思う。 絵による状況説明や臨場感の表現が雑すぎるのではないかなあ。 擬音が付いてないコマはとことん無くて、合体など、何が起きてるか分かりづらいのはその擬音が無いコマのせいでもあると思う。 擬音がない事でコマは見やすくなってるけど、本末転倒というか。

    ついに、タイトルにもなっている楽神王が出てきたけど、いまいち盛り上がらない感じ。 楽神王が、4体合体してなったり、既存の楽神の中に楽神王になる楽神があったり、意外性はあっただけども、その意外性が話の盛り上げ役として生きてないのがもったいなかった。

  • 『信長協奏曲』 (17話)信長が上洛前に足利義昭と会ったり、上洛途中で浅井長政や長政へ嫁いだお市に会ったり、南近江の六角義治を退けたりする話。 展開は駆け足だったけど、お市が魅力的に描かれて何より。 本当の信長である明智の目線で織田の躍進が語られ出して、今後話の軸が明智になることもあるのかなと思った。


----別冊付録 ゲッサンルーキーズ読切 Special FILE----

  • 『ヒトミちゃんのめざまし』 かんばまゆこの作品。 一人暮らしをする女の子の家に人間目覚まし時計がやってくる話。 二度寝する話だけ面白かった。

  • 『博士の愛した人造人間』 佐伯幸之助作。 博士が娘欲しさに人造人間を作ったら、出来上がった娘は、自分が戦うために作られたと勘違いしていて、というコメディ。 絵はこなれてるからアシスタント経験がある人なんだろうか。 アホ毛とかツインテールとかメイド服とか、散々使い倒されてる記号が使われてるのが、またこの手の漫画かって感じなのだけど、これらを使わなくても成立する内容だと思うし、普通に作ったらキャラが弱いと思い追加でもしたのかな。 「やんよ」って言葉遣いもそうだし。

    以前掲載された短編の『レバー』もそうだけど、博士なり人造人間なりの設定が緩いと思う。 たとえば、メアリーは最後まで人間と変わらない行動をするので、体の線以外にも人造人間らしさみたいなものがないと人造人間という設定にした意味がないと思うし。

  • 『LIAR MAN』 雪丸作。 最後があっさりし過ぎてもう1ページくらい欲しかったけど、やはりこの漫画家は情感の表現が上手いと思う。 ゲッサンルーキーの中では一番才能あるんじゃないかな。 彼女にウソをつき続けて虚しくなっていたり、試合の重要な場面で自分が代打に指名されて不安になっていたりする主人公の気持ちが上手く表現されていたと思う。 

    でも、主人公に対して嫌な感じの後輩の性格は、クライマックスで主人公と関わるわけでもないし、ここまで悪くキャラを立たせなくても良い気がした。 もしかしたらなんか削ったエピソードがあるのかも知れないけれども。

    ただ、1つ引っかかるのは、この短編も、今月号の本編に載った短編や前に掲載された短編でも、みんな何かが終わる話、切羽詰まったシチュエーションで、話が盛り上がりやすい設定な所だな。 『LIAR MAN』は高校球児の最後の夏の話だし。 こういう設定のを取っ払った時に、それでも盛り上がるような話を作れるのかが気になる。 個人的にはゲッサンで早めに連載を始める事を期待しています。

  • 『ヴァラドラ』 梅内創太作。 吸血鬼と人狼の血を引き、吸血鬼の王の心臓によって生きながらえた双子の物語。 片方が暴走タイプで、暴走してピンチになったらもう片方が助けに来るっていうありがちのパターンでだったけど、テオが助けに来るまでは敵とやり合う時のコマの割りが小気味良くて面白かった。 来て2人で戦うようになってからは、2人とも余裕で舐めた態度だったし、敵との力の均衡が崩れて戦いに緊張感が無くなったのが物足りなかった。

    個人的には、やさ男風味の双子のルックスは苦手だし、主人公の服装も主人公達として地味と思ったけども設定は結構面白いし、この新人もちょっと気になった。

    ところで、ニコが、自分を爪が自由に出し入れできるって言ってるけど、拳から出てるから、あれは骨ではあっても爪ではないのではないかな まあ吸血鬼か人狼は拳に爪がある設定なのかも知れない。 ちなみに、作者を検索したら、クラブサンデーに『パストドリーマー』という作品がUPされていたので読んだのだけども、その漫画も双子の物語だった。


「ルーキー紹介してみる!」が、出張版として巻末から独立し、雑誌の真ん中より前辺りに掲載されていて、今回は新連載を始めたかんばまゆこのインタビューだった。 質問に全部ふざけて答えているので、そういうのもアリとは思うけど、どういう人物か知りたい自分にとっては読んでいて面倒だった。 ただ、この企画はこれからも続けて欲しい。

今回の巻末の「仕事場見たいし!」は、あだち充一行の甲子園観戦ツアーの話なんだけど、内容はほとんどが作者である横山裕二の恨み節で、観戦内容は次回へ続くようだった。 面白くないわけではないけど、正直この内容では6ページもいらないと思う。 ってか、先月号から巻末で始まった「ぼくの!わたしの!もぐもぐ一週間。」ってコーナーがいきなり休載だった。

あと、この号を読んでる途中で『いつか空から』が不定期シリーズ連載だと前号に書いてあった事に気づいたっていうか、今月号は『いつか空から』は休載なのだけれども、雑誌の不定期連載というものが、自分は基本的に好きではないので、こういう連載の仕方はやめて欲しいと思った。 人気漫画家の不定期連載が多いのも、単行本派が増えたり雑誌不振の原因になる一つではないのかなあ。 不定期連載が無いのもゲッサンの魅力の一つだったので、この雑誌を購読し続ける理由の一つが消えた。

というわけで、ゲッサンを久しぶりに読んだわけだけれども、読むのがしんどかった。 しばらく雑誌を全作品通して読んでいなかったせいもあってか、読むエンジンがかかってない状態で無理矢理読んでいるような気の重い感じ。 少なくともこの号には購読を続けたくなる魅力は弱かったように思う。 まあ雑誌自体は現時点で2011年5月号まで購入済みなのだけれども。 ただ、別冊付録の新人とか、期待してるし頑張って欲しいと思う。

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