2011年8月30日火曜日

ゲッサン22号(2011年03月号)

  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (21話)小雨達のライブイベントの最後に冬夜の兄でありハル達の先輩である男が現れて1曲歌を歌い、その後その男がハルと喧嘩になったのを小雨達が止める、という話。  ずっと伏線を引っ張ってきた因縁の元部員が本格的に登場したけども、物語の重要な鍵である禁物なのに、全然魅力が感じられなくて、ただの脇役の小悪党って感じなのが残念だった。 その男がハルの曲を盗んでいた事が今回発覚したので、この盗んだ曲をどう扱うかが今後の軸の1つになっていくのだろうか。 この男とハルがいずれバンドを組む事になりそうな気もする。 相変わらず間や感情の機微を描くのが雑だなあと思った。

  • 『QあんどA』 (22話)色々あって夏祭りの話し合いで、安藤弟達の町内では肝試し大会をすることになった、という話。  遊歩が、昔、溺れた自分を助けたのが本当に安藤兄なのかさっそく疑問に感じ出していた。 今回の展開を読んでいて、お盆の話になっていきなり最終回になってもおかしくない気がした。

  • 『Waltz』 (17話)岩西が指の手術をしてもらう事になり蝉と別れ、蝉が岩西からの連絡をホテル待つ間、苺原は首折り男の真似をして殺人を繰り返していた、という話。  蝉が一人ホテルで待ってる間に岩西のことを色々考えてるのが読んでいて気持ちよくなかった。 あと苺原はいくら恩人の身代わりとはいえ、殺人者になるのは安易過ぎないだろか。

  • 『リンドバーグ』 (22話)シャーク達と黒薔薇七銃士隊の戦いの続き。  シャーク中心に話を進めると面白いと何度か書いたけど、前回に続き面白くはなかったな。 結局シャークがエスペランサと直接対峙したるから面白かったのかなという感じ。 黒薔薇七銃士隊の中で能力が最下位扱いのアーチとシャークの戦いの方が、緊張感も迫力もあって面白かったなあ。 今のところ黒薔薇七銃士隊の凄さが伝わってこない。 あと、ニットがシャークに言われて本来の自分の目的をやっと思いだしていたけど、自分の本来の目的と、今の戦乱状態をどう結びつけるのか気になった。 普通に考えて今楽しく大空を飛びたいとか思ってる場合ではないから。

  • 『とある飛空士への追憶』 (18話、終章(最終話))シャルルの精一杯の別れの挨拶をファナは胸に抱き、2人は離ればなれに、という話。 とエピローグ。  情感の込められたなかなかに良い終わり方だった。 ただ、情緒的な独白が続く中で、所々簡略化され過ぎに描かれたキャラクターの絵が目にはいるのは興ざめだった。 146ページの真ん中のコマや149ページ一番下のコマなどがそうだ。

    総括として、この作品で率直に良かったと言えるのは16話と今回の18話くらいのもので、全体的に絵の未熟さが目立ったし、その未熟さが作品を読む時の印象に悪い影響を与えた部分が結構あったと思う。 もう少し背景や小物の描き込みに気を遣って欲しかった。 ゲッサン編集部は修業のつもりで描かせたのかもしれないけれども、飛行機が活躍する作品でメカが全然描けないというのは致命的過ぎた。

    あと、空中戦で命の奪い合いをしているわけだけれども、シャルルとファナが小中学生くらいにしか見えないのがもう少しどうにかならなかったのかなと思った。 あと、この作者の読み切りが既にゲッサンで掲載されているようだけれども、また背景の殆ど白い漫画なのだろうか。

  • 『ぼくらのカプトン』 (34~36話)バレンタインの日に、主将が自作のチョコを持ってきて貰ったと見栄を張ろうとしたら、自分のチョコが無くなっていた代わりに謎の別のチョコがカバンに入っていた、という内容の謎と答えの2本と、後輩が柔道部と揉める話の1本。  チョコの話はけっこう面白かった。 女性マネージャーーもやっと魅力的に見えた。

  • 『アオイホノオ』 (34話)卒業後の進路に不安を覚えつつも、授業の課題で映画を見に行くホノオ達の話。  大学の先輩の職種のオチとか、同級生との映画の言い合いが面白かったけど、話のテンポが少し間延びしてる気もした。 あとホノオが何かやっている時に偶然アニメに出くわすってパターンは、事実を元にしてたとしても繰り返され過ぎと思った。 最近だと教習所の授業でのアニメ上映と待合室でドラえもんのアニメが始まるのがあったっけ。

  • 『BULLET ARMERS』 (9話)前回から引き続き、イオン達とベイカー2人組が戦いつつ、その最中、もう1人のブリーダーが現れる、という話。  ほとんどが作者得意?のアクションシーンで結構面白かった。 アクションの盛り上がりと、強い謎の新キャラ登場と、なぜベイカー達がブリーダーを執拗に狙っているのかを語ろうとする感情曲線が、上手く重なり合って、ありがちな展開だけど読んでいて盛り上がった。 ただ、ベイカーの女が、戦ってる途中で髪留めを外す意味が分からない。 長髪がばらけて余計動きづらくなるはずだけど、そういう常識的な事を作劇する時に考えてないのだろうか。

  • 『信長協奏曲』 (22話)信長に扮するサブローが部下を四つの軍団に分け、他方で浅井家は将軍足利義昭に同調して織田に反旗を翻そうとしていた、という話。  これからは陰謀話がメインになっていくのだろうか。 木下籐吉郎が名前を羽柴秀吉に変えたけど相変わらず影があって怪しくて良いなあ。 面白かったけど、サブローの性格を今後どう見せていくか気になる。

  • 『まねこい』 (43話、44話)前回砂浜に登場した怪しげな集団の思惑にハル達が巻き込まれる、という話。  存在理由のよく分からなかった山崎が、ただエッチなだけの子じゃなく勇気のある人間だったってのが意外だったな。 文系のグループの中での肉体派だったとは。 山崎はすぐ海老蔵似の男の仲間にボコられていたけど、やっぱりこの漫画はほんわかしつつエロとバイオレンスの扱いがちょっとどぎついなと思った。

    最初から振り幅の大きい作品だと提示されていたわけじゃないけど、なんか、不倫話とか今回の暴力とか、富永先生が地位を利用して美少年を漁ってるとか、ドロドロしてるんだよなあ。 それらを笑いとか軽い感じにいまいち落とし込めていないのが自分が引っかかる所。 色んな他のハードな作品と比べたらその手の表現も軽いし緩いけど、この漫画の世界観では違和を感じさせるっていうか。 初期のハルの心の機微を丁寧に描いてたのは偶然だったのだろうか。 現状では回りの人物を動かしすぎて主人公が全然魅力無いものになってしまってる。

  • 『忍びの国』 (22話(最終話))信雄が伊賀に負けた事に怒った信長は、無門の忠告もあって伊賀を滅ぼした、という話。  結局見たかった傲慢な伊賀がその奢りによって滅ぼされるというシーンが簡潔に片付けられてしまってガッカリ。 自分的には主人公の無門を始めとして、伊賀も織田も魅力的な人物がほぼいないままだった。 少し興味が持てた平兵衛も、序盤に目立ってた割りにはただの脇役でしかなかったし、対立した人間関係の怨みとか情念を上手く読ませて欲しかったなと思う。

    連載話数は最初からある程度決まって連載が始まったと思っていたけれども、最後は詰め込みすぎで、無門の生死を曖昧にするにしても中途半端さが拭えない終わり方に思えたし、話数が数話削られたりしたのだろうか。

  • 『ばれてるよ!ジャンボリーヌ』 (9話)中嶋が城ノ内の家に行く話。  城ノ内の家は大きない屋敷で家業がヤクザだった。 相変わらず特に面白くもない展開が続いて終わるわけだけど、城ノ内を特異なキャラにし過ぎたせいで、このさくしゃの持ち味の緩いギャグが殺されてるのではないだろうか。 ギャグより変な見た目が目立ってしまうというか。 面白くない人は何やっても面白くないというか。

  • 『コバルトブルー360』 ゲッサンに何度か8ページ読み切りを掲載されている雪丸の本格44ページ読み切り。 父親の死後生きる気力を失った少年が、ある島の寮へ移住した事で起こる心の変化を描いた作品。  父親の死後1年引き籠もっていた少年の物語って所がいかにも雪丸っていうか、相変わらず感傷的な設定で話を始めるんだなと思った。

    ただ今回の作品は上手くページ内にまとめられなかったのか、ページ数は多いのに話運びが性急で間が詰まってて、今までの作品で上手く描けていた登場人物達の内面描写が雑になった印象。 少年が寮に着き玄関を開けるとそこに少女が立っていて驚きもなく普通に会話を始めたり、バスケをやってる人を見てすぐに誰なのか名前まで分かるとか、その後主人公もバスケをやるけど肝心の主人公が動く部分が略されてるとか、悪い意味でご都合主義に見えるし、省略の仕方が上手くないと思う。

    少年が母親や自分の境遇をどう思っているかを少年本人が語るシーンが作中省略されているのに、その省略された話の物言いについて、プロのバスケ選手やヒロインが批判するので、読み手としては略されてる部分を知らな状態で、いきなり少年が怒られてるのを読まされて戸惑ってしまった。 これは分かりづらいと思う。 過去に何があったかは一度描かれているから略しても良いだろうけど、その過去に対して少年がどういう言い方をしたかは、その後の登場人物達の関係を描く時に重要なポイントとして使っているのだからそこを省略したら駄目だと思う。

    たとえばヒロインの子が少年に対して「ママにもとうとう追い出された」、「本当に追い出されたなら~」って事を言うけど、これはどうもヒロインの子に少年が母親に追い出されたって言い方をしたようなのにもかかわらず、少年の口ぶりが略されてるし、ヒロインの子がわざと悪意のある言い方をしたようにも受け取りうるので分かりづらいのだ。 それと、集団から外れて個人行動を取る人間が悪いみたいな誤解を与えかねない描写があるのが気になった。

    今まで読んだ雪丸の作品で一番面白くなかったなあ。 編集はスポ魂物を描かせようとしてるのかも知れないけど以前の別冊付録の『LIAR MAN』も熱血部分とのバランスに危うい感じがあったからこの路線は不安だ。

  • 『FULL SWING』 (10話)プロサッカー選手になるのを機に交際していた教え子を捨てた元教師の男が、今もその事を引きずっている、という話。  原作のせいだと思うけど、雨で濡れた女生徒を自分の部屋でシャワーを浴びさせて、その後生徒側からのモーションで教師が関係を持ってしまうっていうパターンが古いし安易な展開だなと思った。 話の中心の1人である女の子がただ一途なだけの少女になってしまってるけど、自分を振った男に対してもうちょっと怒ったりとかひねりがあったら良かったかも。 今回の主人公は前回出てきて予想した借金苦の男ではなく前々回に出てきたサッカー選手だったな。。

  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (22話)かつてエル・パラシオにいたアズミが桜花達の前に現れたのを切っ掛けに、エル・パラシオの過去が少し語られた回。  桜花がアズミと戦おうとしない理由も伏せられたままだし、過去と言っても昔はエル・パラシオには人が多くて引き抜きにあって減ったくらいしか語られてはいないので、ただの引き延ばしに思えた。

  • 『よしとおさま!』 (22話)サビ丸がプライベートな時間をどう過ごしているのか気になったよしとおが、サビ丸に一日任務休みを与えて行動を調査する、という話。  サビ丸がみんなに興味を持たれる、愛される、心配される、というサビ丸を中心とした過保護な展開を続けてるわけだけれども、話の筋が弱いと思う。 サビ丸は作中でなにをやっても大目に見てもらえるし、よしとおはサビ丸の引き立て役でしかないし、本当にただサビ丸に萌えてもらおうとしてるだけのような漫画だ。

  • 『妹先生 渚』 (9話)なんやかんやあって、渚率いる素人同然の剣道部と他校の強豪の剣道部が練習試合をすることとになる、という話。  「泣かせたくない奴がいるんだ」とか、恥ずかしくて読むのがしんどいセリフもあるけど、光路郎の帰国とか色んな事象が絡まり合って読み応えはあったと思う。 光路郎の2人の子供の描かれ方が、フェチ的な方向に行かない雑な可愛らしさがあって良かった。

  • 『アサギロ』 (22話)沖田と土方が野盗の子分達を倒した後、野盗の頭と土方の一騎討ちで決着する話。  野盗と土方のエピソードはそれなりに時間をかけて描いてきた割りには、頭との戦いがあっさりし過ぎだったかな。 土方と野盗の頭の斬り合いに迫力があったんで読後物足りないって思いは少なかったけど、展開が微妙に駆け足だったのが残念。 沖田が、お弓と小菊の遺体に伏して泣いている土方を見て心配そうな顔をしていたけど、沖田は人の死や人斬りを軽視した所があるように描かれていたので意外だった。 侍じゃない女性の死に反応したのだろうか。

    あと、話の最後に沖田が紛失した刀がやっと沖田の元へ戻ってきたけれども、沖田の刀の意味やその重さについては思わせぶりなまま何も沖田が学ばず返却されたので肩すかしだった。 それと、以前山中での土方と野盗の戦いで、何人か斬ったせいで、土方の刀の切れ味が鈍ったりというリアリティを作中で表現しておきながら、今回は野盗を何人も斬った後でさらに野盗の頭を斬っても刀が特に問題ないみたいになってるのには違和感を感じた。 読んでいて混乱するのでリアリティを統一して欲しいかも。

  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (23話)マコのお姉さんはイボンヌ達天才を企業や研究機関に派遣する会社の社長をしていたのだった、という話。  唐突にマコ姉が登場したけれども、イボンヌの今後の伏線になっていくのかな こういうエージェントなら、はじめ達が進学してもイボンヌがまた先生や研究者としてはじめ達の前に現れてもおかしくないし、物語の舞台を、高校にこだわらずにころころ変えていけそう。 で、マコ姉の風貌がまた相変わらず中途半端な出来なのだけど、船に着地失敗するのはベタだけど面白かった。 

  • 『いつかお前とジルバを』 (31話)マリーがジルバにバレンタインチョコを渡して、ジルバがボスの座を狙われていると勘違いする話。  今回は珍しく面白かったし、弓がハートを射抜いている絵を見て、自分の心臓が狙われてると思うとか、ジルバの勘違いの発想の飛躍の仕方が納得できて良かった。

  • 『マコトの王者』 (22話)天堂の中に入った大地マコトとジョーンズの試合の続き。  妹の声援で気力が漲ったマコトは、(本当の)天堂にも家族や回りの支えがあって自分の力が出せるのだということを天堂本人に教えるのを決意したのだった、という話。  試合は前回と比べて絵に迫力があった良かった。

  • 『第三世界の長井』 (20話)長井が上書きされる事で周辺に影響を与えてしまうとの事。 設定を全然覚えていないので上書きが何を指すのか分からないのだけど、そういことらしい。 今回はまた設定の話になってややっこしくて特に面白くはなかった。

  • 『月の蛇』 (22話)翠華の許婚の意向によって翠華と飛虎が引き離されたが、飛虎は翠華本人に会って直接どうしたいか聞く事を決意する、という話。  翠華の許婚の妹が梁山泊の人間だったという事が発覚したけど、死んだはずの妹というのが少し意外だったものの、婚約者はやはり梁山泊と何らかの関わりがあったのだな。 あと、所々に入るコミカルな表現がシリアスな話の腰を折ってる感じがして良いと思えなかった。


1月号からプレゼントの当選者総数を増やしたので「ゲッサンこぼれ話」のスペースが小さくなったとのこと。 でも前もスペースが小さかった事ってあったような。 「仕事場みたいし!」はイボンヌの作者である荒井智之が登場。 イボンヌの作風と今回のレポ漫画から、イボンヌの作者は無理しないで出来る身近な範囲内で几帳面な事をする人という印象。 「連載陣のしてみる日常。」は、福井あしびと中道裕大とマツセダイチ。

ゲッサン21号(2011年02月号)

  • 『忍びの国』 (21話)無門が伊賀の里へ戻り謀反を起こそうとすると、止めようとしたお国が死んでしまい、その死に衝撃を受けた無門はお国の遺体を抱いて消えた、という話。  前回も書いたけど、このタイミングで無門が伊賀に対立するのが今更過ぎてピンと来ないし、お国も忍や無門の力を理解せず争いに飛び込んで無駄死にしたなという印象。 お国は無門が帰って来た時には既に自殺してるか、伊賀の評定衆に殺されてるかと思ったら違っていたし、無門も伊賀勢と殺し合うかと思ったら何もせずじまいで肩すかしだった。 次回最終回との事。

  • 『QあんどA』 (21話)昔、溺れた遊歩を助けたのが庵堂兄ではなく庵堂弟だったというのが発覚する話。  やっと主人公である庵堂弟に水泳が上手いという長所が出てきた。 遊歩を助けた過去と合わせてこれで主人公らしくなってきたかも。 でも考えてみたら、『タッチ』でも主人公の達也は特に取り得のないような生活をしばらく送っていたんだっけかな。 ボクシングやり出した時期やスイングが速くてバットにボールが当たらないエピソードがどれくらいの話数で出てきたかが思い出せない。

    で、遊歩が昔庵堂兄に助けられたってエピソードだけれど、いつ出てきてたかと思って6話くらいまで調べたら庵堂兄に影響されて陸上始めたって話はあったけど、助けられたエピソードが載ってなかったし今回初出なのかな?  前に読んだ気がするのだけども。 それにしても『QあんどA』の1話を読み返したら凄く面白かった。

  • 『FULL SWING』 (9話)モデルの仕事をしてる女性が、ふとした切っ掛けで知り合った子連れの男と付き合うことになる話。  主役の二人は、まだ付き合う前の惹かれあってる段階のレベルに見えるのに、付き合いをやめるとか一緒に住むとか言い出して、急な話運びに感じられた。 特に子連れの男の方の、ヒロインに対する心の動きが描かれないので、「あなたを好きになればなるほど」というセリフにも説得力を感じなかったな。

    あと、今回のヒロインが、この男を好きになる切っ掛けになるシーンを印象的に見せるための表現とは思うけど、「これ以上自分を嫌いになりたくない」的な月並みなセリフを言いつつ大ゴマで顔がアップになるのは読んでいて恥ずかしかった。 次回の主人子は今回出てきた、子連れの男と一緒に借金を背負った人と予想。 ちなみに今回のヒロインは、前回にも出てきていたのに前話を読み返すまですっかり忘れてた。

  • 『とある飛空士への追憶』 (17話)シャルルがファナの乗る飛空船の所へ戻ってきて、機体を使ってシャルルなりの別れの挨拶をする話。  遠景の飛行機の絵がやはりおもちゃ見えるくらいチープだし、背景や登場人物の服など描き込みが足りてないしで絵的な説得力が弱いように思った。 重要な話で群衆の描き方とか、ディテールの弱点がモロに出た感じ。 シャルルの最後のアクロバット飛行も空間的に空をどう飛んでるのか全然分からないし魅力的にも見えなかったのが残念。

    カラーページや数カットのコマで、飛行機のパースが上手かったり光源を生かした処理がされていた絵があったけど、あれは何かをモデルに描いただろうか。 ファナの感情の変化も上手く表現できてないと思う。 
    前回が良すぎただけにもったいない回だった。

  • 『Waltz』 (16話)蝉に助けられた岩西が、フロイラインの社長を人質に車で逃走しつつ社長に取引を持ちかける、という話。  前回省略された、蝉が縛られた椅子からどう脱出したかが描かれていた。 岩西と社長の駆け引きがなんだかピリッとしなくて、車で道路を逆走した時にも絵に緊迫感を感じなかったな。 今回は岩西に付けられた「蝉」という名前を蝉が受け入れるというのが肝の話だったけど、蝉の岩西への甘えたような態度がまた出てきて苦手だった。

    ところで、切断された岩西の指が手術で戻りそうな気配だけども、IKKIで連載されていた松本次郎の『フリージア』でも、叶が指を撃たれて欠損した後で義指を付けて見た目分からないような展開になってたし、噂でたまに聞くように小学館では指の欠損はNGなのだろうか。 『Waltz』では切断された手自体を描いていないし。

  • 『ばれてるよ!ジャンボリーヌ』 (7、8話)城ノ内の妹が初登場したりする話。  妹も重いカツラを被っていたわけだけど、髪型推しはも初回の時点で十分面白からずだったし、ギャグもさらに緩くなってるようだし読むのがしんどかったな。 学園ギャグ物としても上手く行ってないように思う。 登場人物達全員に魅力がないと思う。

  • 『アオイホノオ』 (33話)クリスマスの苦い想い出を交えつつ、ホノオが大学の課題を教授に怒られる話。  他人が求めているものとホノオのやる事とにズレがある、という事だけ分かれば良いような話だった。 周りの人間の身勝手で理不尽な様が描かれたのは面白かったのでもっと掘り下げて欲しかった。 ところで作品内容とは関係ないが、小学館は雑誌の柱で、やたら有名人の~さんが絶賛とか宣伝したがる所が煩わしい。

  • 『まねこい』 (41、42話)歴史研究会の合宿の続きで、みんなで海水浴に浜辺へ来たら不良にナンパされそうになる話。  猫太郎の不倫話や今回出てきた海老蔵似な新キャラの暴力と、この漫画のモラルの基準がどこにあるのか相変わらず分からないな。 別に残酷な話や情念的な話でも良いんだけど作中の表現に統一感が感じられないのが読んでいて引っかかるわけで。 ラブコメって感じが全然しない。 相変わらず脇のキャラやエピソードに時間を割いて肝心のハルとホンチーの印象が薄いのが残念。

  • 『BULLET ARMORS』 (8話)イオンとセレナがブリーダーだというのがバレて、ベイカー達に命を狙われ逃げまくる話。  やっぱりベイカーやブリーダーって言葉だけでは何なのかピンとこないから言葉の選択ミスだと思う。 バトルでのアクションは相変わらず工夫して描いていてそれなりに良いけど、登場人物達に魅力を感じないので、読んでいて展開に興味を持ちづらかった。

  • 『アサギロ』 (21話)人質にされた土方の知人2人を助けるために土方と沖田が2人で敵地へ乗り込む話。  沖田は近藤に指名されて助太刀になったわけだけど、持ってる刀が竹光だとバレるのがアッサリしすぎていたな。 沖田が貰った刀の意味を知る時もアッサリしそうでなんか嫌だ。 今回は緊迫した状況なのに土方がギャグ漫画のように表情をころころ変えすぎだったのに違和感を感じた。 カラーの抑えた色合いが綺麗で好きだなあ。

  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (20話)麗に助けられて何とか最後の曲は良い感じに演奏できた小雨達が、ハル達先輩のバンドとの圧倒的な力量差を実感する、という話。  ハル達のバンドが何が凄いのか、迫力がある以外よく分からなかった。 この作品は演奏技術や精神状態の話は出てくるけど曲自体の善し悪しって語られてない気がする。 あと動物を迫力の比喩として出すのは稚拙な感じがして今も違和感がある。

  • 『ぼくらのカプトン』 (31~33話)31、32話の敵チームを偵察する話は、珍しくサッカーを掘り下げてて少し面白かったけど、33話のどっちがエロいかってい妄想話は、妄想が安易で良くなかった。

  • 『リンドバーグ』 (21話)前回登場した黒薔薇七銃士隊のキリオがシャーク達への攻撃を開始する話。  前回書いたように、キリオに魅力を感じないので、そのせいか、キリオが中心になった今回の話はピンとこなかった。 キリオ達の空中戦も、アップで描くから相変わらずどういう空間でどう動いてみたいな事がよく分からなかったし。 

  • 『よしとおさま!』 (21話)よしとおの妹の葵に忍の里から女の付き人がやって来る話。  今回はよしとおもサビ丸も回想でしか出てこなかったけど、男性読者向けのテコ入れなのだろうか。 前にも書いたと思うけど、この作者の描く女性は、色気や女性キャラとしての魅力がどこか足りてないと思う。 今回も、所々、葵や新キャラの付き人シロ子が男の女装に見えて仕方なかった。 葵がサビ丸の事ばかり考えていて、命を狙われている母違いの兄のことを大して気にかけてないのは作者がよしとおに興味がないからじゃないかと思うけど、話を広げてると言うことはこの漫画はまだまだ続くと言うことか。

  • 『男前だぜ猫番長!』 (読切)二頭身キャラへ変身できる兄弟が喧嘩をする話。  話も設定も緩くてただアクションが描きたかったので描きました的な漫画。 幾ら8ページしかないっていっても描くものをバトルに絞りすぎだと思う。 絵はこなれていてそれなりに上手いけど、これといった新しい何かは感じられなかったかなあ。 最後のオチもいくらでも取り替え可能で何とでも言えるし。 ゲッサンは『No.1海堂』や『BULLET ARMORS』とか、この手の内容が緩くてアクションにだけ力を入れるような漫画をプッシュし続けるのだろうか。

  • 『妹先生 渚』 (8話)日高達が剣道部に入部することになったのだが、剣道部はとある部員のせいで廃部同然になっていた、という話。  日高達がやられた相手に渚が剣道で立ち向かうという形は、この漫画の第1話を踏襲しているし、、光路郎の作品内への直接的な介入も含めて仕切り直しというか、本編第1話、という感じでもあるのだろうか。 渚のリアクションが相変わらず見ていて恥ずかしかったし、剣道部の問題は後付けなんだと思うけど、問題児を今まで放置していたというのは渚らしくない気がした。 今回は32ページで、この作品の後ろではなく前のページに新人の短編読み切りが掲載されていたし、目次にもちゃんと載っていた。

  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (22話)アルパカが寒がっている夢を見たイボンヌは、気になって校庭のアルパカ小屋へ行き本当に寒がっていたのを知り、電源の来てないその小屋で、色んな方法を使って電気を起こし、電気ストーブで部屋を暖めようとする話。  今回はイボンヌと久々の校長先生しか登場しておらず、再びセリフがほとんどない状態で作品が展開されていた。 いつもの仲間がいないせいか中途半端なギャグみたいなものもなくホンワカして良い感じだったけど、電気ストーブにこだわりすぎ。 あと、今回に限ったことではないけど、イボンヌの顔がいつのまにかハンコ絵みたいな同じような固い顔ではなく表情豊かになっていて良いなと思った。

  • 『マコトの王者』 (21話)天堂の中に入った大地マコトが、前王者であるジョーンズと、大地の中に入った天堂マコトとの試合を賭けて戦う話。  ほぼ試合シーンだけのエピソードだったけど、いつもと違い、試合の迫力や緊張感が足りなかったかなあ。 読んだ時の自分の体調や精神状態のせいかも知れないけど、天堂の中に入った大地マコトがピリッとしない試合をしていた、という意図的な表現とは違う鈍さを感じた。

    あと、試合はどんどん進んで行くけど、読んでいてちょっとついていけなかった。 今回作中にこの作品のタイトルである「マコトの王者」という言葉が出てきたけれども、これは作中では初登場かな? 前回も話が性急な感じがしたし、そろそろ作品の終わりが来てているのだろうか。 終了が早まったとか? とにかくこの作品は基本的には地味ながらも良作なので丁寧に描ききって欲しいと思う。

  • 『いつかお前とジルバを』 (30話)ネコミミ娘がバイトしてる神社にジルバが行って、色々ふざけたことをする話。  猫の集団がそばにいるのにネコミミ娘は気づかないで関わらないまま話が終わってしまった。 みんなで最後にウサギの顔になるという、中途半端にほのぼのしたオチとも言えないオチは『イボンヌ』みたいな感じだけども、この漫画に関しては『イボンヌ』と違ってちょっとイライラしてしまうのはなぜだろう。

  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (21話)アズミがエル・パラシオにベルトを取りに来たのは、自分の企画したリーグ戦に桜花を参戦させるための罠だった、という話。  シリアスな展開にはなったけど、正直言って、この作品の話自体が面白いと言えないし、登場人物達にもあまり魅力がないから微妙な謎を引っ張られても、興味が持続せずに、読み続けるのを面倒に感じてしまう。 何が謎なのか覚え続けるのが面倒。 リーグ戦をやると言うことは、まだまだ話は続くと言うことだろうか。

  • 『第三世界の長井』 (19話)数話前に久々に出てきた謎の女は謎のままなにもしないで消えてしまった。 こう書いてるとシュールで面白いような気もするけど、読んでる限りでは面白くはないのだよな。 今回は、長井が変身した時に頭に付いてる丸いものは、生体部品でありそれ独自でしゃべることが出来るということが分かるのだけど、結局おしゃべりな脇役が増えただけで余計分かりづらくなりそう。 誰が出ても何をやっても結局会話だけで話が展開するからラジオドラマみたいだ。 今回は全体的に面白くなりそうでなれなかった感じ。

  • 『月の蛇』 (21話)梁山泊の総統がはっきりと姿を現し残忍な一面を見せる傍ら、怪我をした飛虎の療養のために翠華の許嫁の屋敷に匿われた一行だったが、飛虎が目覚めると、屋敷に仕える老人から、旅は終わりで翠華にはもう逢えないと告げられたのだった。  今回は翠華の許嫁が現れたり、青磁が翠華の復讐を諦めさせ梁山泊から手を引くよう命じられていた事が発覚したりと面白かった。 翠華がここ数回妙に恋愛モードになっていたのは、許嫁との間で気持ちを揺らす展開にするためだったのだな。 飛虎と梁山泊との戦いを読むよりも面白かったかも。 この許婚は梁山泊と裏で繋がってたりして。

  • 『信長協奏曲』 (21話)信長に扮するサブローと足利義昭との関係がさらにおかしくなる話。  サブローのマイペースさが鼻についてきた感じ。 今回改めて思ったけど、誰かが信長に扮するサブローにお願いをする→あっさりOKを出す→お願いした者がワンテンポ遅れて驚く、というパターンを作中で使いすぎてると思う。


この号はなぜか読むのに凄く時間がかかってしまった。
巻末の「ゲッサンしてみる。」のコーナーは、「仕事場見たいし!」しか無かった。 このレポ漫画はここの所増ページが続いてるけど増ページせずに他のコーナーを載せて欲しい。

2011年6月15日水曜日

ゲッサン20号(2011年01月号)

  • 『Waltz』 (15話)苺原は死んだ(?)首折り男に成りすまして帽子卿を欺き、蝉達は昔仕事で殺した殺し屋集団の元締めに捕まって危機に陥る、という話。

    前回ビルから落ちてきた首折り男らしき人物の顔が今回描かれなかったので、その死体(?)がまだ本人なのかは疑問だけれども、苺原が自分で死んだ首折り男に成りすますとは思っていなかった。 このまま苺原自身も殺し屋になったら凄いけど。どうなんだろうか気になる。

    あと、前々回、13話の感想で、蝉が殺し屋でもない女性の顔を殴ったシーンが必要か疑問だと書いたのだけど、今回の蝉と岩西の会話にその女性を殴った答えのようなものがあった。 簡単に言えば、蝉には危害を加える対象の区別が無いって事だけど、そういえばそういうイノセントな犯罪者だったなとか思いだした。 蝉と岩西のイチャイチャしてるような妙な関係を見続けたせいか、その設定を忘れていた。 まさか前々回の蝉の行為に苦情が大量に来たわけでもないだろうけど、今回は蝉の人格を再確認するという、自分的にタイミングの良い内容だったな。

    あと、今回はなぜか蝉の感情表現を不快と思わなかった。 いつもと違い駄々のこね方に女性っぽさがなかったり照れて頬を赤めたりもなかったからだろうか。 そういうのもあって今回読みやすかった。 この作品は、苦手な所は多々あるけどなんだかんだ面白い。

  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (19話)ライブが始まったものの、小雨は、昔自分を振った女の子が客として目の前にいるので前を向けないし歌の調子も上がらない。 そんな小雨が麗と冬夜にカツを入れられて最後の曲で新しい力を発揮する、という話。

    ベタな展開だけど話は面白かった。 ただ、登場人物達の怒ってる顔や焦ってる顔が本気で怒ったり焦ったりしてるように見えないのが話を盛り上がりを削いでいた印象。 で、最後のページに話数とタイトルを出す演出って前にもやったと思うけど、印象的なシーンにタイトルを出すという手法を1つの作品でやり過ぎだと思う。

  • 『QあんどA』 (20話)庵堂弟と忍がたどり着いた島は、建設途中で放棄されたテーマパークだった、という話。 恐竜やその卵はまあ無難なオチだった。 今回のひねりは庵堂兄が助けに行ったけど結局助けられず戻ってきた事かな。 正直今回のエピソードは何も起きてないのも同じだし、丸ごと削っても話に一切支障はないなあ。

  • 『FULL SWING』 (8話)プロサッカー選手の青年が、高校時代から付き合っていた彼女に振られる話。 サッカー選手の青年が性格に問題があるとはいえ、その彼女は二股をかけていて禄でもないんだけども、この彼女が妙に魅力的に描かれていて、あまり不快な女性には感じなかった。こういうのはこの漫画家の力なのかな。 今回は時々顎のラインや線のタッチにいつもと違う感じがあったけど、ただの気のせいかも知れない。

  • 『ばれてるよ!ジャンボリーヌ』(5、6話)なんだかとにかく、城ノ内と中嶋が対決する話。 6話目の体育の授業での創作ダンス対決は、ダンスや歌詞が特に奇抜でもなく面白いとも思えなかった。

  • 『BULLET ARMORS』 (7話)セレナに助けられ怪我から回復しつつあるイオンが、セレナの身の上話を聞いて、セレナを守ろうと決める話。 今回もバトルシーンには力が入っていた。 
    「守る」って言葉の使い方が急だと思ったけど、イオンとセレナの間に少し信頼関係が生まれるエピソードとしては悪くなかった。 この号には、作者である森茶の別の短編読み切りも載っているけど、できれば短編描くよりはこの作品の背景を描くのに力を入れて欲しかった。

  • 『とある飛空士への追憶』 (16話)ファナを迎える巨大な飛行艦が来て、ファナとシャルルが別れる話。 今回はかなり面白かった。 シャルルとファナの別れにも感動してしまった。 コマ運びというのか、ネームというのか、2人の情感が凄く上手く表現されていて、特にファナの感情の機微の見せ方が良くて胸に迫るものがあった。 今まで連載された話数の中でずば抜けて良い回だと思う。 例えばファナが座っていた後部座席に今は砂金の袋が置いてあるという対比も上手く効いていたし。

    ただ、感動的な別れをしたのに別れたばかりのシャルルが引き返すのは早すぎる気がして、引き返すのは次号でも良かったのでは?とも思った。 というのは、本当は別れたくないけど、ちゃんとしたお別れの挨拶が出来なかったのを名目にしてファナの元へ引き返す、というのが未練がましく受け取れてせっかくの感動の別れに水を差した感があるるので。 でもとにかくこれから2人がどうなるのか気になって仕方ない。 いや本当に良いものを読ませてもらったな。 原作は人気作品のようだから話自体はある意味面白くて当然かも知れないけど、この漫画家に対する印象も、今回良い意味で変わった。

    ところで、この作品自体とは一切関係ないけど、ずっとタイトルの「飛空士」を「飛行士」と書き間違えてたのに今頃気づいてしまった。 凄く恥ずかしい。

  • 『ちろり』 (読切)お客さんのいない喫茶店が、ふとした切っ掛けで繁盛する話。 ゲスト読み切りとなっていたから新人ではないと言う事か。 喫茶店にお客が集まるきっかけのシーンである、ちろりが、転がる丸い看板を追いかけてつかむその振る舞いが、絵として作中の旅行者達が感銘を受けたほど魅力があるように見えなかったのは、そのシーンが、この短編の話の肝であり最大の山場であるだけに問題だと思う。 ちろりが転がる看板を取ろうとする辺りの描き方が、それまでのほんわかした雰囲気と違う感じだったのも残念に思った。 看板を取る姿が「吹き寄せ」のようっていう描き方なのだけど、説明的に動かさずにただの比喩として描ければやぼったくならずによかったのに。

  • 『まねこい』 (39、40話)ハルと奈波はお互い招き猫と暮らしているのを告白し合い、崎山は女性部員に刺激されて悶々とする、という回。 前回に続き性方面を掘り下げていた。 崎山とリアが性方面の話を率先して引っ張ってるのだけど、崎山の性とモラルとの狭間での煩悶は、思春期恋愛コメディ的に主人公のハルが担った方が良い気がするし、リアと猫太郎の不倫的展開は描き過ぎだと思う。 ていうか、旅行先に来てからハルとホンチーの恋愛が脇に追いやられ過ぎ。

    あと、作品とは直接関係ないけど、この作品の求めている読書スピードと自分が読むスピードにズレがあるのかなと思った。 結構スピーディーに読むようにコマ割りされている気がしたから。

  • 『忍びの国』 (20話)前回弓で撃たれて消えた無門は、撤退した織田勢に紛れて信雄達の首を狙っていたのだった、という話。 シリアス一辺倒で読みやすかっただけかも知れないけど前回よりはかなりマシだったかな。 生き残った織田の人間に手を出さないことを条件に、平兵衛が無門と一騎討ちをして負け、平兵衛に心を動かされた無門は伊賀へ戻るっていう展開なんだけど、平兵衛が真面目な人間なのは昔から分かってるだろうに、なぜこのタイミングで心を動かされるのか不思議に思った。 伊賀対無門ENDなのかしら。 お国は無門が死んだと聞かされて自害してそう。

  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (20話)忠輔以外のエル・パラシオのメンバーが外出中に元エル・パラシオに在籍していた女子レスラーがやってくるという話。 最初は忠輔の記憶喪失に関するエピソードがやっと始まったか!と思ったのにただのミスリードで悲しかった。 まあ今回登場した人が、忠輔の記憶喪失に関わるキーパーソンの可能性が全くないわけではないけど、作風から見てその辺うやむやに話が続きそうな気がするのだよな。 今回登場した人は、桜花と因縁がありそうな人物なので、いつものようにドタバタされるよりは面白くなりそう。

  • 『アオイホノオ』 (32話)ホノオが年末の帰郷前に大型スーパーへ行って、中のお店でバイトをしているトンコさんに、あだち充の漫画の「ムフ」の意味について語る、という回。 この作品の見開きで昔の連載漫画を揶揄するパターンはもう見飽きたし面白くなくなってしまったな。 それに久々にトンコさんを出してホノオと絡ませてみてもホノオにはもう主人公らしい存在感を感じなくなってしまった。

  • 『よしとおさま!』 (20話)里長の口から、サビ丸の師匠である黒彦が過去に里で何をしのたかが語られる回。 里長がよしとおに対して黒彦とサビ丸の同情を引こうとしてるだけのエピソードって感じだったな。 サビ丸を信じてくれって台詞は、里からわざわざ言いに来るのは過保護過ぎると思うし、黒彦の里抜けもサビ丸のよしとおに対する思いも甘えにしか思えなかった。

    サビ丸と黒彦との対立も、結局黒彦の方が手心を加えて負けるってパターンになる気がする。そおれでよしとおが黒彦に説教するっていう。 話のの締め方が、今回で終われそうな締めだったけど、失礼な話このまま打ち切り的に終わっても良かったと思った。

  • 『ぼくらのカプトン』 (28~30話)主将がクッキーを作ってくる話はまあまあ面白かった。 しかし女子マネージャーの存在理由がないも同じだな。 経歴を見ると作者は男性漫画家のようだけど、人物描写が女性漫画家のような感じがしてしょうがない。

  • 『アサギロ』 (20話)土方と懇意にしてる姉妹が盗賊に襲われてしまう話。 土方が身の上を詮索してこないのをお弓が嬉しく思うというのは、前回までの近藤達の土方の持ち上げ方と比べてちょっと安っぽく感じたけれども、土方と親しいという設定の姉妹は、今回初登場なのに読んでいて危険な目に遭って欲しくないと思わせるくらい魅力的に描かれていて良かった。 この土方の危機と沖田が切れる刀を持っていない話をどう結びつけるのか楽しみ。

  • 『マコトの王者』 (20話)倒れた天堂の父親を見舞いに来た天堂の中に入ったマコトが、父親を励ましつつ、それを受けて天堂の両親の心に変化が起こったり、大阪から戻ってきた大地の中に入ったマコトが、父親の見舞いに行くのを拒否して天堂に入ったマコトと揉める話。 

    中身の入れ替わった両方を区別して言うもっと完結な言い回しないかなあ。 マコトが天堂の父親を見舞うエピソードは面白かったけど、それ以外はいまいちかな。

  • 『第三世界の長井』 (18話)今回は結構面白かった。 そもそも面白かった以前に読みやすかった。 永井のセリフが普通っぽいのが多かったせいだろうか。 ティッシュ箱のネタはカイジ?のパロディだと思うけど、面白くはなかったっていうかパロじゃなくただの引用みたいな感じだった。 こういうスッキリした感じで続けばいいのに。

  • 『少年と人魚』 (読切) 少年と人魚が出会って別れるひと夏の話。 ありきたりな話を下手に描かれた風景をバックに展開したいまいちな作品。 2人の出会いの場所である砂浜や海をもっと魅力的に見せないと少年の大切な想い出として駄目なんでは。 キャラクター以外の絵が本当に下手。 ちなみに、かつて本誌や別冊読み切りで『レバー』、『博士の愛した人造人間』が掲載された佐伯幸之助の作品。

  • 『PRISON・ず』 (読切)森茶の読み切り。 刑務所に入れられた犯罪集団がふざけて騒いでるだけの話。 自分が今までゲッサンで読んできた限りでは、一番いい加減な読み切りだと思う。 絵も設定も雑過ぎる。 泥棒や刑務所に入れられているという設定がほとんど生かされてないし。 こういう漫画を掲載させるのは本人にとっても良くないのでは。

  • 『月の蛇』 (20話)飛虎と火傷の男との戦いが決着し、翠華も救出される回。 前回に比べて、どう戦い合っているのかが絵を見てもよく分からなかった。 読んでいて、作中で語られるようには火傷の男が強いと思えなかったし、何人も仲間を殺した相手に、勝負感が鈍っていて敵を舐めてかかるような人間を刺客として差し向ける梁山泊は設定としておかしいと思うし、ミスといって良いと思う。 というか、火傷の男の負けた理由が梁山泊の価値を下げたって事なのだけど。

    あと、前回に引き続いて、強い敵が何人いるか分からないのに青磁は翠華救出を後回しにし過ぎだと思った。 記憶違いでなければ、初期の青磁の性格はもっと翠華優先で何かあったらただじゃすまさない感じだったような。 あと、これも何度か書いている事だけど、所々にまるっこい緊張感のない絵が散見されて、話の盛り上がりやアクションの激しい印象を削いでいる。

  • 『いつかおまえとジルバを』 (29話)冬場の野良猫の食糧事情を解決するために、ジルバ達がサンタクロースを襲う、という話。 静電気を使った必殺技でサンタを感電させてたけど、サンタから袋を奪うために大げさな新設定の必殺技を出す必要があったか疑問。 サンタが実は泥棒だったってオチでごまかしてるけど猫の人間に対する攻撃が極端過ぎる。

  • 『リンドバーグ』 (20話)城に戻ったエスペランサは、ティルダ救出とシャーク捕獲のために、エスペランサ直属の精鋭であるシャークの元部下達を向かわせた、という話。

    シャークと元部下達の対立構造はありがちだけど盛り上がるなあ。 ただ、今回初登場したニットのライバルになりうる少年は、性格はともかく造形が魅力的に思えなかった。 ニットにしろこの作者は魅力的な少年を描くのが上手くないのかなあと思う。 あと、当初の予定ならレースでニットの才能の発露と努力の成果が描かれるはずだったのでは?と予測するのだけど、エスペランサが登場し、シャークが主役同然に活躍した事からニットの成長やキャラ立ちがうやむやになってそのままなのが引っかかる。 エスペランサが現れティルダが誘拐された時にもうちょっとニットに見せ場があった方が、主役としては良かったのでは。 それを読んで面白いかは別としても。

    父親の謎があるとはいえ、シャークとエスペランサの対立の方が現状の物語展開での大きな軸になっているから、ニットはこれからも影が薄いままになりそうだ。 シャークを軸にした方が面白いので、読み手としてはそれはそれである面良いけど、今回出てきた少年は、ニットが成長するための踏み台になりそうだけど、結局他の重要な事件などが起きてうやむやなままただの脇役にされそうな気がする。 そう言えば今回ティルダは出てこなかったな。

  • 『イボンヌと遊ぼう』 (21話)イボンヌの部屋でいつもの仲間がクリスマスパーティーを開き、プレゼント交換をする話。 話をただ絵に書き起こしただけのような感じで今回は微妙だったけど、登場人物達に笑顔が多かった気がする。

    今回の頬がやたら膨らんでたりとかのキャラの描き方が気になったのでゲッサンで1話の絵柄を確認したら、イボンヌは昔の方が美形だったな。 誌面の端の登場人物を見ても昔のイボンヌの顔が見られるけど、今はイボンヌの顔だけが横長になってるのが不思議だ。

    あと、コタツの上の食卓に色々ごちそうが並んでいるのだけど、取り皿が人数分ないのが気になってしまった。 イボンヌと谷口の取り皿が無いと言えるのだけど、他の取り皿らしきお皿も、焼きそばやソーセージとか、美那子のお皿以外は、中央の大皿にはない料理ばかりなので、そもそも取り皿は描かれてないんじゃないかという気もする。 ただ、イボンヌは一人暮らしなので、持ってる食器が少ないというのは分かる。

  • 『信長協奏曲』 (20話)お市が妊娠し、それを記念に信長に扮するサブローが相撲大会を開く話。 信長が実際にも相撲好きらしいという話はこの回を読んだ後に検索して知ったのだった。 いや子供の頃何かで知った気はしなくもないけども。 

    竹中半兵衛が、明智(に扮する本物の信長)と信長の目鼻立ちや声が似てるのを怪しんだり、木下籐吉郎の怪しさに、半兵衛、明智、佐々成政が気づいたり、浅井久政に信長に対立する雰囲気が出ていたりなど、色々不穏な感じが出ていて面白かった。 

    相撲シーンは新人の女性漫画家にしては良い感じで、効果線をほぼ使わないタイプのアクションの描き方だったけど、スポーツ漫画やアクション漫画を描いてももそこそこ行けそうな気がした。 小山ゆうとの大きな違いの1つは効果線がほとんど無い所だな。


というわけで2011年分のゲッサンを読了。 でもこの号は12月発売だから2011年!って感じがいまいちしない。 今月号は表紙をめくってすぐにあだち充画業40周年の記念出版本の広告があって、発売日からかなり遅れて雑誌を読むデメリットってこういう情報を後から知ると感じるなあと、ショックを受けた。 でもよく考えたら書店でこの記念本をいつか見かけたような気もする。 その特集誌に掲載されているらしいロングインタビューを読んでみたいなあ。

で、この号は『妹先生 渚』は休載。 少ページ連載が続いていたわけだけど、とうとう原稿を落としてしまったな。 連載再開はあるのか、この連載に無理はあったのか、色々気になる。

今回の「仕事場見たいし!」は普段この漫画を描いている横山裕二の仕事場レポで、レポ漫画は、横山が最初の1ページを描いた以外は全部かんばまゆこが担当していた。 かんばに変わっても特に面白くは無かったけど、本棚に本が巻数バラバラに入ってたり、読んだ本に付箋を引いてるという裏話はいつもの連載と違い良かったと思う。 っていうか、横山のそう言う細かい付箋がジルバなどの漫画には生きていない気がする。 「ぼくの!わたしの!もぐもぐ一週間。」の3回目は坂ノ睦。 小食でシンプルながらも自炊してる様子がうかがえた。

ところで、この号の巻末の目次のページでは、一部の漫画家を目次から抜き出して別枠で大きめの絵と一緒にコメントを載せているのだけど、こういう事をされると目次で漫画を探しづらくなるので出来ればやめて欲しい。 目次の目的を果たしてないし。


たびたび書いているけど、簡潔にしたいのにやたら感想が長くなってしまう。 長くなるのはそれだけ書きたいことがある場合もあるけど、何割かは無理矢理ひねり出して書こうとしてるせいもあるのでは?と思った。 無理に書こうとするから思いついた幾つかのことの取捨選択も上手く出来ず詰め込みすぎてしまう面もあるのではないだろうか。 そんな事を思いついた。

2011年6月1日水曜日

誤字を修正したけどブログ内検索に反映されない。

1、2週間前に一度、そして今回も、過去ログの記事にあった誤字を幾つも修正したんだけど、ブログ内検索の結果には、どちらも修正前の記事のデータがヒットするなあ。 でも修正済みだから、ヒットした記事を開いてもその誤字は見つからないって言う。 ブログの機能の問題じゃなくて検索のクローラーの問題だろうけど、修正後の記事をクローラーに拾ってもらう方法ってあるのかな。 っていうかブログの検索を直接ブログ記事総当たりでやるのは負荷がかかって無理なのかしら。 はてなダイアリーだと修正結果が即反映されていた気がする。