2010年7月27日火曜日

ゲッサン14号(2010年07月号)

  • 『BULLET ARMORS』 (01話)ゲッサン新人賞で準グランプリを受賞した後、読み切りの短編を何度か掲載された森茶の新連載第1話。 前に掲載された読み切り作品『BULLET ARMer』の連載化なのだけど、今までの短編よりは面白くなってた。 行方不明の父親の扱いがうっすらハンター×ハンターみたいだけど、始まりとしては悪くなかった。 ただ、絵がまだまだ雑な所もあって、レッズとイオンが会話を続けながら外から室内へ場面が変わるシーンがあるんだけど、会話中テンポが変わらないのと背景がほぼ見えないので、いつ部屋に切り替わったか分かりづらかった。 読み切りの時には、イオンが機械に興味を持った理由が、工場で働く姉が、工場の部品をたまたまイオンに見せたからだったりして、イオンの性格を育んだ背景や家庭の生活感が描かれている所に魅力があったのだけど、新連載ではそういうのが無くなっていて少し残念だった。 メカに興味のある理由はいずれまた別の理由として描かれるのかも知れないし、まあこれからに期待。 しかし相変わらずレッズ・・シンスタントっていう名前は覚えづらいと思う。


  • 『QあんどA』 (14話)大内忍の誕生日なんだけど、高級マンションに住む大内の家の隣が小笠原の家で、大内の下の階が霊感の強い黒隅、そして大内の父親は、遊歩の兄が小説を持ち込んでる雑誌の編集だったり、庵堂兄の弱点が香取線香というのが唐突に発覚したりと、かなり大味でご都合主義な回だった。 テンポと間が良いのでそれなりに読めるけど、目的へ話を進めるための下準備がまだ続いてるような感じだった。


  • 『妹先生渚』 (2話)渚先生のことを気に入った女子生徒が、勝手に撮った渚の写真をネットにUPしたり、ポスターを作って校内に貼ったりクラスメイトにチラシを配ったりなど突飛な行動をして渚を困らせる話。 このエピソードは次週にも続くけど、最後の2ページくらいが急にあちこちシーンが変わってすぐ終わってしまい、漫画のリズムがちょっと妙な感じだった。


  • 『夢のつづき。』 (読切)目が覚めると携帯を持ったまま知らない森に立っていた少年がそこから脱出をする話。 その少年が電話をかけた相手も森の中に現れるので、少年は自分が好きな女の子を呼び出すんだけど、その女の子は、自分が森へ来た理由を知るシーンを描かれることなく、すぐ理解して少年に文句を言うのだけど、それがちょっと違和感があった。 でもアイデアやオチも含めて、まあ投げっぱなしだけど面白かった。 田岡りきという新人の次の作品もまた読んでみたい。

    で、この読み切りは、巻末の目次にも載っていないし、新人の読み切り時には今まではいつも編集長代理の紹介文が1ページあって、その次のページから短編が始まってたのにそれもないし、『妹先生渚』の微妙に物足りない感のあった終わり方からして、もしかして『妹先生渚』が予定よりページ数が減って、その穴埋めで急遽掲載されたのかなあと思った。 今月の『妹先生渚』は24ページで、少ないとも言えないけどギャグ物と『アサギロ』意外は30ページ以上が普通だし。 それはともかくとして、ゲッサンルーキー掲示板のページに、ルーキー読み切りを掲載できなかった、とも書いてあったし、近々掲載予定のルーキー原稿の中に、『夢のつづき。』の原稿の画像もあったので、やはりこの短編はイレギュラーな掲載だったのだと思う。


  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (13話)前回、小雨がハルに膝枕されてるのを目撃してショックを受けた麗を、タンポポが励ましつつ、励ましている会話の中でタンポポがリーダーを好きらしいという伏線が入った回。 入浴シーンがあったしファンサービス回でもあったと思うけど、基本は恋愛話メインに進められていて、麗らを励ますタンポポの言葉は違和感もなく良かったと思う。 やっぱり恋愛物的な展開の方がバンドメインより盛り上がるように思える。


  • 『Waltz』 (09話)蝉と岩西が、何とかチクタクの手から逃れて、蝉は治療室に残され、岩西はチクタクのボスの家に訪問し、首折り男と間違えられた苺原は、警察の取り調べで嘘を付いた後で、大藪(首折り男)に頼まれたという謎の老夫婦に連れられ、知らない一軒家へやってきた、という話。 岩西が自分を殺そうとした相手にさえもビジネスライクに接するのは予想できるけど、苺原が知らない一戸建てに連れて行かれた展開が予想外すぎてびっくりした。 こういう意外性はいいなあ。 前回最後のページに出てきた、チクタクへ仕事の依頼をしたらしき人物(帽子卿)は、今回、ミスリードがなければ出てこなかったっぽい。


  • 『よしとおさま!』 (14話)よしとおが夏休みに入って強制的にサビ丸の里へ連れて行かれる話。 サビ丸のよしとおに対する台詞やちょっとした男同士の関係の描き方とかに漂うBLくささは読んでいて相変わらず気持ちの良いものではないんだけど、今回は里のみんなを紹介するのがほとんどで、そんなに変な展開ではなくいtもよりは読みやすかった。 この漫画って、結局よしとおがサビ丸に折れて、サビ丸を共感させる話なんだよな。 よしとおは主役のようでいてサビ丸を持ち上げるための道具みたいなポジションなのが疑問だ。 そういえば、サビ丸の里で新キャラのシロ子が出てきたけども、漫画でよくありがちなキャラでありつつも、今までこの漫画に出てきた女性キャラで一番魅力があると思う。


  • 『アサギロ』 (14話)理心流一行が出稽古に出かけ、その先で土方に出会うという話。 土方初登場だったけど、これもまた我が強くてなかなか魅力ある人物だった。 みんなキャラが立っていて、それぞれ何考えてるのか分からないって感じが面白い。 突然気になりだしたんだけど、こういう和物の漫画を描いているのに擬音がカタカナなのは美意識としてどういう感覚なのかなと思った。 いやカタカナも日本語だけども。


  • 『とある飛空士への追憶』 (10話)ファナが、島で隠れつつものどかな生活をしてるうちに、つい自分の境遇の愚痴をシャルルに言ってしまうのだけど、ファナの内面には一切干渉せずに、身分や立場の違いから距離を置こうとするシャルルの態度に腹を立て、酔った勢いでわがままを言って困らせる、という話。 ちょっとした安堵感をきっかけに、自分の置かれた立場や恋心の発露などから来る不安が一気に吹き出し不安定になってしまうファナが、ただのわがままではなく、上手く魅力的に描かれていたと思う。 今回はトーンを貼りまくったりしてたせいか、背景のチープさが気にならなかった。


  • 『アオイホノオ』 (26話)自動車教習所で、空き時間に漫画を読みつつ不良っぽい女の子と知り合いつつ、怖い教官に運転を教わる話。 極虎一家を読んで自分の漫画の方向性の話に関連付けてたけど、取って付けた感がなくもないなあ。 この先の重要なエピソードで車が必須になるのだろうか。 まあ無難に面白い感じ。


  • 『まねこい』 (27、28話) ホンチーも歴史研究会の旅行に行けるように、部員みんなでその方法を考える回と、ホンチーの父親に直談判に行く回。 ハルの機転でホンチーも一緒に旅行に行けそうな展開なんだけど、今回のハルの努力に猫太郎は全然関与してないし、猫太郎に助けを借りて解決するって言う設定が破綻してないかなと思ったりした。 猫太郎に頼ってばかりじゃない所を描くのは当然と思うけど、今回関与してなさすぎなのでもっと、実は影で見守ってた的な要素があっても良かったような。 あと、今回もハルやホンチーの顔の造形がかなり緩くなってると思った。 ハルの格好良い絵が一コマもないのは主人公としていいんだろうか。 改めて言うことでもないけどハルもホンチーも脇役顔だよなあ。


  • 『FULL SWING』 (2話)一話完結なんだけど、話が前回と続いてた。 倉田の妹が援助交際をしていて、その彼女に土田が巻き込まれてくって話。 今回の絵柄は現代っぽいっていうか、前回よりも漫画家の絵の領域に引き込めてるように思う。 今回は、まあまあ面白いけどやっぱり間があまりないっていうか、話の転換や気持ちの表現に溜めがもう少し欲しい気がする。 話は予想通りの展開で使い古された話を今やる事に違和感を感じたし、俺の子だ!と叫ぶシーンも無理矢理盛り上げた感があるんだけど、土手で前回死んだ俊のライバルと話をする辺りや終わり方は悪くないと思った。


  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (14話)エル・パラシオのメンバーの留守中に、忠輔がみんなの部屋を掃除するっていう話。 掃除してる中で、忠輔が桜花が誰かと腕組みしてる写真の切れ端を見つけ、陽向は忠輔の写真を持ってるのを見られてないか確認する、っていう比較が面白かったし、普通のラブコメとして今回は悪くなかったと思う。 前も書いたかも知れないけどプロレスしてない時のラブコメ展開の方が面白いなあ。


  • 『ぼくらのカプトン』 (10~12話)話が前回から続いてて、部活をサボった後輩の話が3本で、全部主将に怒られオチなんだけどいまいち。


  • 『忍びの国』 (14話)無門が里へ戻るのだけど、北畠家の名器を担保に織田の人間に賞金首を賭けることで、里から逃げていた他の下忍も動員し、一人ではなく集団で伊賀へ戻る、という話なのだけど、読んでいてどうにも盛り上がらなかった。 無門達が伊賀に加勢することで織田勢はピンチになるけど、どっちが有利になっても得に面白くは感じないのだよな。 というのは、生き残って欲しいと思わせる登場人物がほぼいないから。 あとやっぱり、自分には無門に魅力を感じられないので、妻とのやり取りや、決めポーズとかちょっと白けてしまう。 今後は無門の妻の身に危険が迫るでもならないと無門はピンチにならないのでそういう展開になると予想。


  • 『マコトの王者』 (14話)前半は、大地の中に入った天堂が、チャンピオン戦で予想外に苦戦を強いられ、後半は、大地の真ん中の妹が風邪にかかり、末っ子も不安になってる所へ、天堂の中に入った大地が心配して励ましに来る、という話。 後半の末っ子を励ますマコトが凄く良くて、今時の漫画にありがちな妹萌えみたいな感じじゃなく、ちゃんと自分の妹に兄として接してる、励ましてる、って感じが出てて読んでいて温かい気持ちになった。 それにしても末っ子の顔が平たく圧縮されすぎて歪んでるのはどうんかして欲しかった。


  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (15話)はじめ達が雨宿りをしてる間に、イボンヌが雨音を音楽に変える装置をつくるという話。 ほんわかしてるけど、雨が落ちるポイントに物を置くだけで雨音でメロディーを伴った音楽を作るのにはかなり無理があるのではと思った。 ところで、今回妙にイボンヌの足の描き方が気になってしまって、ちょっと艶めかしく描いてるのかな?と思っていたら、イボンヌの履いてる靴下が、片方のゴムが緩んでるのか知らないけど段違いになっていた。 しかも、それが話に一切絡んでもないまま終わってびっくりした。 なんだったんだろう。 調べたら前回は黒で、前々回は黒のニーソックスで、どちらも段違いでもなかったし、 イボンヌにずぼらな設定ってあったっけかなあ。 それともああいう段違いなファッション? 謎だ。


  • 『第三世界の長井』 (13話)前回は休載明けで、いつもと比べて半分以下の6ページだったし、煮詰まって原稿を落としかけたのかなと思ったのだったけど、今回は7ページで、結局この漫画のページ数が減っただけなのかも知れない。 KOEIのネタが何なのか全然分からなかったし、相変わらず言葉尻で遊んでるのがおもしろいとは思えなかった。 ただの読者がこういうことを言うのはおこがましいのだけど、打ち切りにするのも漫画家を守る1つの方法なのでは。 このままではずっと収拾は付かずに迷走し続けると思うのだけども。


  • 『リンドバーグ』 (14話)ティルダの従者ロメロの罠で、ニットの載ったリンドバーグが怪我を負ってしまう回。 波乱はあったけど、ティルダが銃をよけて後ろのリンドバーグに弾が当たる?シーンとか、ニットとロメロの機体がどういう飛行でぶつかりそうになったのか、とか、コメットの怪我してる部位のやたらなアップであるとか、絵を見ただけでは状況が分かりづらかった。 アップが多いし背景を白く抜いてる事も多いので、どこが上で下かなど、一目見てすぐに空間が分からないってのが今回凄く気になった。 空間が分かりづらいと絵のハッタリもいまいち生きないだろうしもったいないと思う。


  • 『楽神王』 (14話)楽人はアルモーニカから本当の敵を教わり、その後で空間の狭間を抜け弟を倒す、という展開。 弟があっさり負けを認めたのも拍子抜けだし、楽人が兄弟喧嘩感覚で弟を倒したのも違和感があった。 バトル物で主人公を争いの嫌いな性格に設定にすると、戦う動機の作り方や、戦う事の説得力を作るのが難しいのかなとか考えた。 ところで、カルディネの使った楽譜は命ではなく血を使って強くなる楽譜で、カルディネはどうも死なないようなのだけど、そういう緩さも含めてカルディネが礼音に負けたの事もどうも盛り上がりに欠けたと思う。 どことなくあと数話で漫画が終わってしまう予感がしなくもない。


  • 『いつかおまえとジルバを』 (22話)体の隠れている部分を想像力で補って興奮する、という話。 女の人に対する妄想を猫に当てはめるのに無理があったと思う。


  • 『月の蛇』 (14話)飛虎の過去話。 自分のせいで仲間が死ぬというありがちな話をありがちに描いてしまっていていまいちだった。 殺しをしないと生きていけないというシビアさが伝わってこなかったのが残念。 さらわれた子供達で作られた盗賊?の逃げられない感じや過酷さが省略されているので、どうせ殺しをするのなら、上の人間を殺して逃げればいいのにって思ってしまうから。 あと最後の登場した男が「おいら」って言葉を使ってるんだけど、「おいら」って言葉が似合う顔じゃないと思うんだよなあ。


  • 『信長協奏曲』 (14話) 信長(に扮したサブロー)が美濃三人衆を寝返らせて美濃を奪取する話。 藤吉郎が成り上がってきて面白くなりそう。 登場人物達の顔が面長になりすぎてる気がするんだけど、美人設定のお市が信長の妻より美形に見えないのが気になる。 今回は、藤吉郎が信長の草履を暖めたという有名なエピソードの使われ方など、久しぶりにこの漫画がおもしろいと思えた。

2010年7月26日月曜日

ゲッサン13号(2010年06月号)

この号の表紙はゲッサン連載漫画キャラの集合画像。 こういうのは、いかにも少年誌って感じがして好きだ。 編集長代理も「こぼれ話で」大好きって言ってたけど、確かにお祭り感覚があって良いと思う。 昔はサンデーやジャンプとか、正月号などでやったりしてたっけ。

  • 『FULL SWING』(1話) 新人のマツセダイチとベテラン原作者の武論尊が組んだ新連載の1話目。 話の進みが早いと思ったら完結してびっくりしたけど、1話完結物のようだ。 話自体は古い時代の不良の話で、荒れた生活をしていた少年が、自分が癌になったのをきっかけに、友人の助けを借りながら立ち直っていく的な話なんだけど、原作の古い世界感を上手く現代に翻訳しきれてなかったかなあ?という感じがした。 マツセダイチの絵は読み切りではもう少しシャープな印象があった気がするけど、今回はかなり泥臭い昔風な絵柄な感じがしたし。 演出的にはもうちょっと登場人物の心の機微を感じさせる間が欲しい気がした。 

    主人公が、喧嘩をふっかけてきたグループの女をレイプ?するっていう展開が、今のゲッサン、というか少年誌の空気に合ってるか疑問だけど、全体的に大人しめな空気のゲッサンに対して原作者の武論尊が一話目でわざとふっかけてきたのかなあという妄想もしたりして。 こういう劇画の影響を受けたような大味なテイストの漫画は、 今時の、面白ければ何でも良い的な中性化した男性向け漫画雑誌に対して、少年漫画のジャンル性の再興という意味では1つの方法ではあるのかな。 これが単純に懐古趣味で終わってしまうかは何とも言えないけど。 
  • 『とある飛空士への追憶』 (9話)シャルルと母親がファナと幼い頃に会っていたという事が語られる話。 長めの台詞や独白が、吹き出しにひとかたまりで纏められてる事が多くてちょっと読みづらかったかなあ。 もう少し吹き出しを細かく分けた方が読みやすかったかも。 ファナが嫁ぐ皇子への嫉妬をシャルルが自覚してつづく、になるんだけど、ファナと皇子の事を想像して眠れない時のシャルルがコミカルにデフォルメされていたので、自分的にはもうちょっとシリアスに描いてくれた方が焦燥感が出て良かったのにと思えた。 原作もこういうノリなのかも知れないけど。
  • 『まねこい』 (25、26話)ハルがホンチーの悩みに対して、独り一喜一憂したものの、最終的に本人から直接悩みを聞いて、休みの部員旅行にホンチーも行けるように部員みんなで考えよう、と決める話。 2話ともハルがやたらテンションが高くて、漫画自体も勢いとノリだけで一気に描いたような落ち着きのない内容だった。 ハルがやたらテンションの高い回は面白くない気がする。 今回もコマ毎にハルの表情がころころ変わりすぎて騒がしかった。 ハルの落ち込みもかなり軽くて印象に残らなかったし、この漫画はどんどんいまいちになっていってる気がする。
  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (13話)桜花とカーペンターの試合と、その試合の過程でレフェリーを真面目にやってみようと思う忠輔、の話。 試合運びを順番に描いてるだけのような説明的なコマ運びで、試合運びが分かりやすくはあったけど、試合自体は特に面白いわけでもなく中途で終了してしまったのが物足りなかった。 この漫画の試合はハラハラしないのが問題だと思う。 あと、忠輔が心を動かされた、万里子の「バカなのよ…レスラーは。 観客がいれば… どんなことでも耐えられるし…(略)」という言葉をいうけど、忠輔がなぜ動かされたのかピンと来なかった。 今後は忠輔が真面目にレフェリーになろうとした途端、記憶喪失前の関係者が登場とか記憶が甦るとか、そういうパターンになったりして。
  • 『QあんどA』(13話)大筋としては、大内忍の活躍によって庵堂弟の周辺の関係性が変わってきたのと、庵堂兄が、回りの人を助けるのをためらうようになる話。 物語が大きく動くまえの下準備の続きみたいなエピソードだったけど、楽屋落ち的なネタも今回はソフトで、とてもあだち充的な繊細な人間関係の連鎖が描かれていて面白かった。 毎回こんな感じなら良いのに。 新キャラの脇役も出てきたけど、遊歩以外はみんな自己紹介が付いていて、まるで漫画を仕切り直したような回だった。 案外コミックスではこの回は巻の最初の話になるから自己紹介させてるだけなのかな?
  • 『アオイホノオ』 (25話)ホノオが、自分の夢を実現する努力をせずに、バイトもせずウォークマンを買う目標を立てたり、同じ大学の人が漫画雑誌で新人賞を獲った事に焦燥感を感じたりした回。 今回はトンコさんのちょっとした独白が出てきたけど、今までトンコさんの内面表現って描いたことあったっけかなあ。 トンコさんは、本人の口にした台詞以外での内面を描かないようにしてると思っていたのでちょっと違和感があった。 ホノオが車の免許を取るようなのでまだ大学外の話になりそう。
  • 『Waltz』 (8話)前回、岩西の事務所が爆発して終わったけど、今回は岩西と蝉が協力してとりあえず2人の追っ手は殺したっていう話。 岩西と蝉が、自分達が死んだと見せかけるトリックを使うのだけど、室内は爆煙で視界が悪いのだから、敵は扉からしか来ないのも分かっているし、銃で狙い撃てば良かったのではと思った。 しかし相変わらず蝉のリアクションがBLくさくて苦手だ。 死にかけてた長髪の男が消えたけど、もしかして首折り男って、首折り男を捜してた男が本人? だとしたらかなり意外でやられたって感じがする。
  • 『マコトの王者』 (13話)アメリカへ試合に出発する大地の中に入った天堂が、大地の妹たちとの関係がさらに悪化して、天堂の中に入った大地の方は、持ち前の人なつっこさで天堂の父親と仲良くすると思いきや決裂したり、トレーナーに、自分が前の試合で全然動けなかった理由を教わりつつ、ボクシング練習とアルバイトを始める話。 大地の妹を蔑ろにする天堂マコトにはストレスを感じるけど、これで試合に勝ってしまったらさらに傲慢なままになるだろうし、こじれた妹との関係にどう決着を付けるかが気になる。 まあこの不和が、マコトの中身が入れ替わってる事を妹達に知られるきっかけになるだけかも知れないけども。 でもお金を稼くだけでは大地の若く健康な体に入って戦う事の贖罪にはならないように思うのだよな。 家族やジムのみんなも含めて大地のように背負う事を受け入れることが、大地の体を貰った責任を果たすことになるように思う。 あと、前も書いたけど男のトレーナーが男に対して頬を赤らめるのが受け狙いなのか知らないけど良いとは思えない。 
  • 『イボンヌと遊ぼう!』(14話)女の子のレギュラーキャラがみんなで四つ葉を探していて、その際中に池から飛び出した鯉を助けたりする話。 四つ葉の生え方が変だと思うし、人面茸も面白みを感じなかったけど全体的にほのぼのしてて嫌いじゃなかった。 イボンヌはしゃべらないので、結局この漫画はイボンヌのリアクションをどう魅力的に見せるかだよなあ。 ふと思ったけど最終話はイボンヌが喋って終わりそう。
  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (12話)バンド合宿をして、小雨とハルが恋愛的にちょっと接近した話。 今回は妙に擬音などの手書き文字が多かった気がするけど、、あまり効果的じゃない気がした。 っていうかちょっとした独り言の文字が妙に太かったと思う。 あと半透明にした吹き出しの文字が見づらいと思ったし、そもそも内面の言葉じゃない台詞を吹き出しを丸くして使っているで、今更だけど、吹き出しが心の声なのか分かりづらいと思う。 それと、小雨とハルがイチャイチャしてるのを麗が見てたけど、その顔がいまいち嫉妬してるようには見えなかった。 その他印象に残った事はというと、ハルは可愛く描けてたし、愛葉の大きな胸は、初めて効果的にアピールできてたと思う。
  • 『忍びの国』 (13話)伊賀攻めで天膳が大活躍し、無門が妻の気を引くために伊賀に戻ると決める回。 久しぶりに無理矢理テンション上げてるような絵柄だった。 迫力を出そうとした絵がちょっと分かりづらくて演出が空回りしてるように思う。 もうちょっと戦が怖く感じられるようだったら良かったのに。 伊賀のナマズみたいな偉い人はコミカルに見えるし。
  • 『ぼくらのカプトン』 (7~9話)今回はどれもいまいち。 7話の朝練に人が来なくなるエピソードのオチは同級生のフォローに問題があったからなはずだけど、そこが先輩好きな後輩が来続けてるせいで曖昧になってしまいオチてないと思った。
  • 『月の蛇』 (13話)前回、飛虎を倒そうと旅だった梁山泊の男達は、その上の頭目に止められるし、飛虎と武松の闘いも武松が引いて中断っていう肩すかしな展開に。 ちょっとガッカリ。 次回は蛇矛の飛虎の過去話。
  • 『よしとおさま!』 (13話)よしとおが、母違いの妹との出会いを機に今まで住んでいた家を出るのだけど、結局は前に住んでたアパートの大家に諭され戻ってくるという話。 全く納得がいかなかった。 よしとおが家を出たのは理屈があって出たわけじゃないのに、理屈を言われて返ってくるのにまず違和感があったし、男の鬱屈した感情を泣いて多少気が晴れるみたいな展開に持って行ったのも違和感があったし、よしとおは正妻の子ではないことで負い目を感じるのに父親に幻想を抱いて、とか大家さんにいわれても、良い幻想じゃなく幻滅してるから反発してると思うんだけどなあ。 そもそも住み込みでパン屋で働き出した事は別に問題はないわけで、大家さんやサビ丸のやってることっていうのは、よしとおの気持ちを無視して自立を阻害してるようにしか思えなかった。 父親に今まで出してもらった資金をすぐに返すのは無理があるだろうけど、返すためにバイトしたっていいじゃないか。 素直になれないよしとお、みたいな話にしたつもりかも知れないけど、よしとおは自分の境遇を素直に受け取ったら心が壊れるかもっと生活が荒れてもおかしくないと思う。 作者は自分で作ったよしとおの重い設定を軽く考えすぎていないだろうか。
  • 『アサギロ』 (13話)山南と近藤勇の試合。 自分が試合してるというのに山南の解説力は最大限に発揮され、自分の試合内容を解説しつつ自分が剣に探し求めているものを独白していた。 その間に沖田の近藤との出会いが回想されたのも構成として面白かった。 試合後、山南が土下座して負けを認めた時の近藤の表情が、山南を何とも思ってないような、山南の言ってる事にピンときてないような表情だったのが妙な印象として残ったのも良かった。 ただ、山南が最後に打ち込む姿とか、ちょっと絵が綺麗すぎて迫力が物足りなかったのが残念だった。 
  • 『僕らを染めたバーミリオン』 (読切)話は、彼女の上京が決まり別れることになった若い恋人達っていうありがちな話なんだけども、主人公である少年の感じが良くて、恋人の女の子も可愛いし、漫画自体、読み切りの短編なのに数話続いた後の最終話のような、妙に味わい深い短編だった。 ただ女教師が、車を運転したり少年の背中を押してくれたりと活躍はしてるキャラなんだけども、ちょっと作品のムードを壊してるような所があった気がする。 でも良い読後感でこの作者のもっと長めの話を読みたいと思った。 多分吹き出しの配置と台詞の使い方が上手くて、それが良い雰囲気を出してる理由の1つなんだと思う。
  • 『ドキドキの法則』 (読切)ゲッサンに何度か読み切りが載っている瀬戸ミクモの短編。 今回は、高校生?カップルが二人のドキドキを確認するという話で、相変わらず可も不可もいいづらい普通の話を作るなあと思った。 けど、彼女を驚かせるために、彼女めがけてボールを思い切り蹴った彼氏と、そのボールではなく「ドキドキした?」と聞く彼氏の表情にドキッとする彼女とのズレがちょっと面白かった。
  • 『レバー』 (読切)学級閉鎖状態になったクラスで、少年2人が給食で競い合ったのを機会に仲良くなる話。 どっちがたくさん食べられるかという意地の張り合いが、途中から情けの掛け合いになるんだけど、ルールも助け合いの仕方も大ざっぱなので何をもって正々堂々と勝ったことになるのかピンとこなかったし、結果として仲直りもぼんやりした印象になってしまい、ギャグにもシリアスにもなり損ねてるように思えた。
  • 『地獄の大魔王』 (読切)変な味わいのギャグ漫画を描く、かんばまゆこのゲッサン掲載3作目?くらいの短編読み切り。 友人宅で友達のゲームプレイを見ていたら、ゲームの中の敵が実際にその友人の部屋へ現れてしまうっていう話で、空想の世界が現実に介入するっていう設定はありがちなんだけど、そこからの展開がすごく変で、芸人のコントみたいなくり返しのギャグがありつつ面白かった。 最終的に誰が主人公なんだよっていう終わり方も良い。
  • 『お父さんといっしょ!』 (読切)前に載った短編は、『ファミリア』というヤクザのようなアンドロイドと少年の話で、今回は父親がトカゲの女の子の話。今回のはありがちな展開過ぎたのでは。
  • 『リンドバーグ』 (13話)レースが始まり、その裏でシャークが何か市民の噂話に聞き耳を立てたり情報収集してるって話。 ニットに目の前の目標も出来たしライバル件ヒロイン的なキャラも出てきたし、ストーリー展開的に盛り上がってはいるけど、ティルダが出てきたことで、ニットのライバル的存在だったルゥルゥが、脇役として大した役割も果たさないまま空気化しそうなのがもったいない気がした。 シャークの存在がティルダ側にバレた時に、ルゥルゥが思いがけずバレるきっかけになるとかそう言う役割はありそうだけども。 あと、ティルダとニットの勝負が、ニットが完走できれば勝ちってなってるけど、これが難しくない勝負に思えてしまうのでもっと緊張感っていうか不利な感じが欲しかったかなあ。
  • 『いつかおまえとジルバを』 (21話)マリーが自分を捨てた飼い主の家を見に行くというのでジルバも付いていく話。 結局は見ずに帰るんだけど、見て踏ん切り付けたりしても良かったんじゃないかなあ。 相変わらず人間が出てこない方が面白いと思うけど、なんていうか、今回新キャラの猫が出てきてジルバの出生の秘密ネタが発生したけど、そもそもこの漫画って、猫の顔や模様を描き分けてはいるものの、猫の体形がみんな一緒なので結局は見分けづらのが難点なんだよな。
  • 『あまとう!』 (読切)今回2本掲載された瀬戸ミクモの、短編じゃない方の読み切り。 空気を読まない転校生の男の子が、とある女の子の告白の邪魔ばかりするっていう話。 転校生の空気の読まなさが、たださわがしいだけのキャラになっててなんだかな。 女の子を振った男に対してビシッと言いはするけど、いまいち盛り上がらないし。 読み切りっていうより連載何話目かの投げっぱなしの回みたいな感じ。
  • 『第三世界の長井』 (12話)話数を見て気づいたけど、先月は休載してたんだな。 今回は6ページでいつもより少ないし、先月は原稿を落として今月も落としかけたってことなんだろうか。 相変わらず説明台詞も、言葉遣いも設定もどれもが読むのに面倒な漫画で疲れてしまう。
  • 『楽神王』 (13話)楽人を自分の手で殺したと思いショックを受けた弟の礼音が、士気の下がったルーチェ達に逆ギレしてる間、楽人は空間の狭間でアルモーニカから楽神について教えられ、弟を諫めようと決意する、っていう話なんだけど、主人公が、人命や国の危機なのに弟をしかってやらなきゃ駄目なんだ、っていう、戦争を兄弟間の問題として考えてる事にガッカリした。 主人公を弟と戦う気にさせる理由として安っぽいと思う。 あとルーチェ達と礼音のバトルが空回りしてるかなあ。 フェローが怒ったりと目立つ役割だけど、そのことでは得に盛り上がらないし、カルディネの隠してた事が、演奏者の命と引き替えに楽神を強くする楽譜だったんだけど、その命を賭けた戦いのシリアスさもいまいち伝わってこないし、盛り上がらなかった。 楽神の謎が少し解明されたし、話を締めにかかってるのかな。
  • 『信長協奏曲』 (13話)信長の美濃攻めが上手くいかないっていう話。 ナレーションでどういう状況かを解説したり、竹中半兵衛重治の行動も、なかなか面白い人物のようだけども、ナレーションでかなり片付けられてたり、今回も史実を漫画に上手く転換し消化出来てない感じがした。 史実の何処を省略してどこを引き伸ばすかなど、作者の構成も上手くいってないのでは。 残りの話数が決まっていて話を上手く各話に落とし込めてないのかなあ。

今月号の巻末にも、「ゲッサンしてみる。」の扉絵や「ちょっと腹ごしらえ。」のコーナーがなかったし、さらに「連載陣の、してみる日常。」もなかった。 扉絵は連載陣に負担がかかるので無しになったのだろうか。 正直「仕事場みたいし!」が増ページになるよりも扉絵や連載陣のちょっとしたコメントが読めた方が嬉しい。

ゲッサンと月スピの面白くない漫画の違いは何だろう、という事を前にも同じようなこと書いた気がするけど考えていて、それで思ったのは、月スピは押しの強い漫画が多くて、つまらなかった時にそれが鼻につくんじゃないかって事だった。 読んでる自分の好みの問題ももちろん多々あるだろうけど、そこが、月スピの面白くない漫画を読んだ時の方がイライラする理由なのかな。

2010年7月22日木曜日

月刊スピリッツ11号(2010年08月号)

だただらしてるうちにまた時間が経ってしまった。 ゲッサンの方は6月号は読んだけど、7、8月号も既に出てたし、もうすぐ月スピの新しいのも出るし急がなくては。

さて、月スピの08月号であるけど、これがわりと面白かった。 充実した号だったと思う。 といっても今月号は『鼻もて語れ』よりも後に載っている漫画は『森山中教習所』以外連載が終わっても良いんじゃないかと思うけど。

『新・逃亡弁護士 成田誠』 盗みを疑われた女性を成田が助けたら、その人が実際に犯人だったっていう話だけど、その女性の、疑われて本当に困ってるわけでも開き直ってるわけでもないような妙なリアクションや、成田が預かっていたお金を盗んだ時の顔などが怖くて良い感じだった。 女性のその後や盗まれた人達の反応などが描かれずに投げっぱなしで終わったけど、成田は逃亡者なので仕方がないのかなあ。

『ミル』 前回初登場した新キャラの化け猫がやたら可愛い。 今回その猫がメインの話でミルが完全に脇役になってたけど、これからも脇に回る機会が増えると思うと残念。 面白いけどアキのリアクションがちょっと騒がしいかな。

『黒×羊』 女装押しが鼻にはつくけど、角坂と久里の過去が描かれたことで前回よりも久里との関係に奥行きが出て良かったと思う。 でもやっぱり変装の早変わりには人間じゃないような違和感がある。

『ドラゴンジャム』 主人公がバスケをやる理由や緋口との因縁、緋口と大きく付いた実力差、謎のバスケが上手そうな人物の登場、などなど、数話かけるかと思ったことを一気に2話目で詰め込んでかなり面白かった。 急ぎ足な感じがあるけど短期連載なのかなあ。 ライバルに対する主人公の負けっぷりが読んでいて苛立たしくて良い。

『今日のあすかショー』 あすかのリアクションが可愛い。 でもそれだけって感がある。

『8はち』 2話目の方(14話)の「ワープ」のオチが面白かった。

『淀川ベルトコンベア・ガール』 かよと那子の初買い物デート。 那子とクラスメートのトラブルが半ば投げっぱなしになったまま別のエピソードになった感もあって、話の進め方が大味な舵の切り方に思えた。 完全に那子が主人公になってるし。 那子のかよへのやさしさが取って付けたような感じだけど、これが外面を良くしてるだけで本音は出してない的な展開なら面白くなりそうだけどどうなるだろう。 かよの関西弁とか、おもすびころりんの例え話などに違和感があるし、かよのキャラ造形がやはり上手くいってないように思う。

『路上力』 今回はいつもと違う視点と文体で、良く言えば路上観察的、有り体にいれば文学的で、具体的なことにほとんど触れずに多摩川のホームレスについて書いていた。 本来書こうと思っていた事が紙面的にNGだったのか取材自体が失敗したのか、とにかく大ざっぱな内容を文体で装飾して文字数を埋めたような印象。 多摩川で暮らす古株の話が出てきても、その人のイラストは乗ってても今まで書かれてきたような具体的な人物像もないし、収入源や生活の知恵的な事も書かれなかった。 この連載を書いてる人が建てた家が写真で載ってたけど、やはり集落の写真や住んでる人達の具体的な描写などがNGだったのかな。 一応勝手に家建てたり住んでいる集団の話だし。

『森山中教習所』 轟木が社長宅を襲撃したシーンは、この漫画の真面目なんだかふざけてるんだか分からない曖昧さが足を引っ張ってた気がする。 もうちょっとシリアスさが欲しかったかも。 襲撃シーンがなんか変な感じだ、と思ったら夢だったんだけど、前回、清高が熱いすき焼き鍋を浴びた事も何もなかったかのようにあっさり片付いてたし、今月号で山場が来ると思ったら、大きな起伏もなくやるせない感じで終わってしまった。 そういうのらりくらりさが魅力ではあるんだけども物足りないとも思った。 ところで、来週が最終回ということで、終わるのがもったいないって思ったけど、今月の話でも既に、そして人生は続く、みたいな感じで最終回終わってるとも言えるし、次回がアナザーエンディング的なものになるのか、何年後的な話で終わるのか、余計な付け足しみたいになるのかは分からないけど楽しみ。 っていうか、この漫画家にはゲッサンで新連載して欲しいなあ。 ちょっと毛色が違うけど。

『名門女子大生妄想文学』のQ&Aなんだけど、人生で最もエロかった瞬間という質問に対して、小学校の男子のほとんどがブリーフじゃなくトランクスになってたのを発見した時、と答えた事に対して、エロくないですねっていう編集の反応は違うだろうと思った。 男の子の自分の下着に対する羞恥心や自意識の変化の現れをエロスと感じてると、なかなか今までの人とは違う面白い答えをしてるのに、別の俗っぽい答えを引き出してたのがつまらない。

『かばやし』は2本掲載されてたけど、どっちも1コマ目が面白かった。

『ピペドン』は瞼と足立以外の研究室の面子が別の野心や思惑を持っている事が分かって、研究所内での複雑な心理戦になるのかなと思ったら、研究室が火事になり、藻越達の瞼に仕掛けた罠だけでなく緊急性かも全てこの話であっさり藻屑になるという早すぎる収束をしたのに拍子抜けだった。 舞台替えなのかな。


今月号は、『新・逃亡弁護士 成田誠』の原作者とドラマ版の成田役をやる上地雄輔との対談が掲載されていて、基本的にお互い褒め合うことに終始してはいたけど、上地が自分の演技論を語っていたりしてそれなりに楽しめた。 それから、この記事とは直接関係ないけど、今まで書いた月スピの感想の誤字や言葉足らずな所を修正してみた。