2010年4月30日金曜日

ゲッサン11号(2010年04月号)

またWaltzが表紙。 人気あるんだろうなあ。

  • 『カプトン』 (1~3話)感情を顔に出さない主将キャラの部活話。 今のところサッカーじゃなくても良いような感じだけど気軽に読めるのは良いかも。
  • 『とある飛空士への追憶』 (7話)ファナが、気を失ったシャルルを介抱しながら自立へ一歩踏み出すのと、シャルルへの恋心を自覚する話。 悪くはないけど好きになるのが急な気がした。 あとこの状況で水着なのに違和感があった。
  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (10話)ヒロインのハルを巡っての、主人公のライバルである冬夜の兄弟関係を掘り下げた回。 兄が傲慢なのか弟にハッパかけるためにわざとキツいこと言ってるだけなのかはまだ分からないけども、冬夜の兄へのコンプレックスは分かりやすく描かれてたと思う。 だけど小雨と冬夜のギクシャクした関係が上手く描けてないと思うなあ。 それに冬夜の方が背景をキッチリ描かれて影もあるし、こっちの方が主人公然としてるっていうか、主人公よりも人気が出る脇役って感じ。 小雨は脳天気っていうかポジティブだから何があってもすぐ立ち直るし小雨のエピソードが印象に残らないのだよな
  • 『Walts』 (6話)蝉がチクタクから逃げてるだけで話が前回からほとんど進んでいなかった。 蝉が岩西に電話をかけるか葛藤したり、岩西の声にホッとして座り込んだり、っていうのを男同士で描くのがもういかにも特定の女性層向けって感じでどうにも苦手だ。 あと死んだと思ってた長髪の男がまだ生きてたのが不思議だった。 プロの殺し屋が死んだ確認もせず殺し損ねる事なんてあるのだろうか。
  • 『QあんどA』 (11話)この漫画も話が全然進まないけども、今回は主人公の事を好きだったという新キャラが出てきた。 本当は兄と弟を間違えてたっていう落ちだったりして。 珍しく楽屋落ちギャグが無かったなあ。 最近、漫画に良くできた話ばかり求めるのも良くないんじゃないかとか、漫画はもっとデタラメで良いんじゃないか、とか個人的に思い直すようになってきてるのだけど、新創刊雑誌で柱になるべき漫画家が、こういう行き当たりばったりに見える漫画を描くのはアリかと言えばさすがにないと思う。
  • 『よしとおさま!』 (11話)腹違いの美形な妹が登場。 一応結構前に写真で伏線は張ってあったのだけど、やたらパンツが見えたり、胸が強調されるカットがあったりと、BLくさい漫画のテコ入れっぽい展開に思えた。 でも太腿が太くていまいち色気がないって言うか、逆にリアルなのかも知れないけど自分には女の子ってよりか女装キャラに見えて仕方なかった。
  • 『忍びの国』 (11話)凜が無門に家宝を託して父親の仇討ちを願い自害するのだけど、凜と、凜の父を殺した夫の信雄の関係性が描かれてないから、執念のある人物と言うより夫を軽んじてるようにしか思えなかった。 望まぬ結婚だったとしても愛憎が見えないし、信雄が愚かな人間としてしかキャラ立ちしてないので怨む相手としてピンと来ないっていうか。 次回は織田軍と伊賀勢との合戦のようだけど自分の中ではいまいち盛り上がらないなあ。 あと無門をギャグ抜きには描けないのだろうか。
  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (11話)陽向を好きなクラスメイトという新キャラ登場回。  主人公が空気なので新キャラを入れても大した波風は立たないような気がする。
  • 『信長協奏曲』 (11話)竹千代が大きくなって再登場。 信長にそっくりの高校生は信長を演じてからもう10年も経っていたのか。 もう高校生じゃないけど、この年齢のまま元の現代に戻っても色々問題があるだろうしどう終わらせるんだろう。 戻ると年齢も戻るとか? 本物の信長が何やっているのかも気になるけど、本能寺の変で本物を死なせてサブローの方は生き延びさせるのかなあ。 今川の間者が相変わらず怪しい良い味を出しているので、この漫画家には陰惨な忍者物とか山田風太郎原作漫画とか描いて欲しい気がした。
  • 『アオイホノオ』 (11話)庵野が短編を作る話。 庵野がメインになる回は実際の本人のパーソナリティに引っ張られてるせいかいまいち面白味に欠ける気がする。 まあ実在の人物が出てくるのが魅力の漫画ではあるのだけども。
  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (12話)新キャラの薙刀部の美那子登場。 薙刀と侍を結びつけるのがちょっと強引で違和感があった。 はじめとイボンヌがいじられキャラなので脇キャラを出さないと話がうまく作れないって感じなのだろうか。
  • 『マコトの王者』 (11話)天堂のトレーナーが、天堂と大地の中身が入れ替わった事実を受け入れるのだけど、リアクションや反応が、女性的って言うか、天堂の入った大地を見て頬を赤らめたりBLくさい所があって凄く違和感があった。 まさかの女性向けなテコ入れ? たまたまだったらいいのだけど。 ところで青コーナーの話の入り方が赤と繋がってたけれども、コミックスとして赤、青に分けた時には青のコミックスだけで話が繋がるのだろうか。 今回はやたら大地マコトを褒める台詞が出てきて変な感じがした。 前回、天堂の中に入ったマコトが今の体との齟齬が起きたのに続いて、大地の中のマコトが性格面で周りの人間と齟齬を起こす話だったけど、今度は天堂が中身の大地マコトが大失敗をやらかすのだろうか。
  • 『いつかおまえとジルバを』 (18話)ギャグ漫画じゃなくただの変な漫画になってるな。 今回は1話分だけだったが、内容は花見の嘔吐話だし、うんことか下品なネタが好きな漫画家だなあ。
  • 『まねこい』 (21、22話)猫太郎とリアの過去話の21話が、猫太郎の丁寧な誤解の解き方とか、リアとの写真が消せなかった苦い味わいの思い出や理由などが面白かった。 しかし奈波は成立してないお色気要員から一歩も話が進まないのは良いのだろうか。 リアの方がさらにキャラ立ちしまくってしまったけど。 あと、扉絵もそうだけど、個人的にはクラブ活動が話のメインになっていくとしたらちょっと興味が下がるかなあ。 他のキャラを掘り下げる分、本筋が進まなくなるだろうし、ハルが既に先々月辺りから存在感が薄くなっているから。
  • 『月の蛇』 (11話)青磁が金策に走っている間に、飛虎と翠華がお腹を空かせて賞金稼ぎで腕相撲に挑戦し、トラブルに巻き込まれる、という話。 梁山泊内で成り上がるために独自の不穏な動きを見せる人間が出てきたり、面白くなりそうな要素が色々出てきた。 飛虎達を助けた男が、梁山泊の人間だというのを引っ張ると思ったら最後にあっさり喋ってスッキリした。 ベタな展開だけど結構面白かったし次回が楽しみ。 巻末コメントで作者が実験的にペイントソフトを導入と言っていたけど、どこに使ったかよく分からなかった。新キャラの首回りの羽とか黒ベタとかなのかなあ。
  • 『権力の犬ポリスワン!』 (11話(最終話))久しぶりに田ノ宮刑事が出てきたけどただのネタ振りでしかなく、異星人同士の戦いで終わるという、刑事物と何の関係もないとても残念な仕上がりの投げっぱなし最終回だった。
  • 『世界の才能』 (読切)1ページ目だけ面白かった。 というか、1ページで話が落ちて終わっていると思う。 後はそのネタを引き伸ばしてるだけに思えて、その引き延ばしがあまり面白いとは感じられなかった。 キャラの表情と台詞やシチュエーションが、いまいち噛み合っていない気がした。 微妙にずれてるって言うか特に占い師の表情が曖昧っていうか。
  • 『アサギロ』 (11話)何か今回は、顔がアッサリというかいつもと少し違う気がした。 それにしても山南の語り口は最高に面白い。 やはり独白も良いし回りの出来事の解説役としても良い。 ただ、沖田の左手一本での竹刀の持ち方はどうなんだろう。 真剣と剣道では持ち方も違うだろうけど、剣道では普通ギリギリ端の方を持つものなのだけど。 でも端を持ってたら打ち込まれた時に竹刀がぶれるし飛びやすいのかな。 山南の指導で沖田が一気に成長したのも引き延ばし感がなくて良かった。
  • 『楽神王』 (11話)楽人があっさり復活してあっさり兄弟再開してしまった。 バトルシーンは最初の頃に比べたら少見やすくはなったかも? ルーチェ側がいまいち苦境にたってる感が少ないし楽人の兄弟再開もいまいち盛り上がらなくて残念だった。
  • 『ザ・ビーチスターズ!!』 (11話)冒頭で主人公のイルカが実感わかないと言っていたけど、読んでる方も展開が早すぎてこれが決勝という実感が湧かない。 盛り上がってるし面白いんだけど、この漫画に関しては展開が早すぎてもったいない。
  • 『第三世界の長井』 (11話)最後の2ページだけ面白かった。 前も同じ事書いたなと思ったら前回書いていた。 でも本当だから仕方ないのだった。
  • 『No.1海堂』 (9話)クライマックスの戦い。 今回だけ読むとまたちょっと面白い漫画に思えなくもない。 ただ読んでいてどっちが勝とうが戦いに興味が持てない。
  • 『タイムメール』 (11話)今回は大量殺人犯が絡む話で、いつになく興味を惹かれて読み進めたのだけど、オチが逃走経路の勘違いなのと、殺人犯と間違われて逮捕されるのとでガッカリ。 ひどい終わり方だと思った。 でも殺人事件の時刻に他のことをしてるはずだからアリバイは探せばあるんじゃないかとも思える。 次号感動のクライマックスと書いてあったけど最終回とは違うのだろうか。
  • 『リンドバーグ』 (11話) ニットの飛行訓練中に美少女キャラが新登場。 ニットの急な上達の仕方がありがちといえどもちょっと強引な感じもしたけど、まあこういうものかも。 簡単にルゥルゥよりも飛行の上手い子供キャラが出てしまい、ルゥルゥがニットの噛ませにもなっていない感もあったのが気になったけども。 新キャラの少女には、かなり話として変わっていきそうなポテンシャルを感じたけどどうなるかな。 なんか前回女性キャラについて書いてたのでとても変な感じだ。 記事をUPするのがほぼ同じくらいの時期になりそうなだけに。


今月号は、先月号を読み終えるのに時間がかかりすぎた反省も合ってか
今までで一番早く読み終えた。 まあ読み終えても次号が既に出ているのだけども。

いきなり先月号から始まった漫画家のレシピのコーナーが無いのだけど連載ではなかったのだろうか。 「してみる日常。」のコーナーも無くてガッカリ。 さらには、「ゲッサンしてみる。」の、個人的お気に入りな扉のイラストが、オリジナルではなく連載の使い回しのカットだったのも残念だった。 漫画家も忙しくて大変とは思うけど、連載陣の持ち回りのオリジナルイラストは続けて欲しいなあ。

「ゲッサン編集部こぼれ話」は復活してて、編集長代理がGood!アフタヌーンのコミックスを買った話をしていた。 Good!アフタヌーンも今の所は全号購入してるんでこちらも感想書きたいのだけど果たして書く日がくるのだろうか。

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