2013年3月9日土曜日

ゲッサン25号(2011年06月号)

  • 『Waltz』 (20話)蝉と、首折り男に扮した苺原と、チクタクの3組が、それぞれの思惑によって隠れ家にいる帽子卿の元に集まろうとしていた、という話。  蝉が、自分が殺し屋だと自覚したのに続いて、今度は自分にとって岩西が特別な存在であると気づきつつあるのが重要なポイントかな。 あと、岩西の依頼主であるコンビニの店長が、電話口で岩西に扮して蝉を騙して呼び出したけど、なぜ岩西の口癖を知っていたのかが気になった。

    作品中で「最後の舞台」というキーワードが出てきたし、応募者全員プレゼントも今回が最後との事で、そろそろこの作品が終わるのだなという事が分かる。 でも売り上げが芳しくないゲッサンの中で人気があるはずのこの作品はすんなり終われるのだろうか。 個人的には無駄に引き伸ばさずに、終わって欲しいけど、一部完という可能性もあるか。


  • 『鉄楽レトラ』 (2話)高校に入っても回りになじめない鉄宇は、ある日の体育が自習になった時に、クラスメイトと揉めてしまうのだが、それを切っ掛けに仲良くなれそうな知り合いが2人できる、という話。

    今回登場したマフラーをして髪を白っぽく描かれた登場人物は、漫画では居がちな人物で、この手の回りから浮いてるような人物が出てくると、大抵その人は特別な人間で主人公よりも能力があって主人公を食うような活躍をしたりするし、主人公より人気が出たりもする。 すぐ思い出せる最近の漫画ではやまむらはじめの『神様ドォルズ』に出てくるアキとか。 マフラーの少年はそこまで浮いた存在ではないけれども。

    今回はちょっとした勇気が良い方向へ転がったという話だったけど、母親の息子への心配の仕方が説明的で違和感があった。 あと、鉄宇と市川がバスケのゴール前に立ってるコマの。ゴールと人物の距離感やパースが変だった。 今回の2話目はいまいち楽しめなかったかなあ。 次号は休載で次々号に3号が掲載とのことだけど、この連載も休載が多くなったり休載したままになったりして。


  • 『QあんどA』 (25話)庵堂家で犬を飼うことになったいきさつが語られた回。 死んだ兄の良い人エピソードと小笠原のずるい性格が交差したって展開で、どっちも裏で工作活動してるけど方向が真逆っていう対比した見せ方がちょっと面白かった。 小笠原が忍に更に距離を取られた以外は特に話の進展はなかった。

  • 『ぼくらのカプトン』 (43~45話) 主将が後輩の女の子に言い寄られてると思ったら、その子は主将の妹で、サッカー部のマネージャーとして入部希望してるだけだった話と、主将と妹が同じ部屋だとか、エロ本をみんなどこに隠してるかを話し合う計3本。  前に主将の妹が突然出てきたなと思ったけど、このためだったのかな。 しかしこの作品の下ネタ話はいつも面白からずだ。 というか、主将以外の部員に魅力がないから何をやっても面白くなりづらいのではないだろうか。

  • 『素敵な面倒さん』 (読切)メデューサの血を引く女の子が、先祖の怨みと呪いを解くために、ペルセウスの子孫に復讐をしようとする、という話。

    とよ田みのるの作品を読むのは初めてな気がするけど、絵柄や雰囲気がとり・みきや植芝理一っぽい所があった。 なんだろうな、腹の立たない面白く無さというか、嫌いな所は特にないけど特に何の引っかかりもなく読み終えてしまった。 ヒロインの、呪いで感情が顔に出せないという設定が、いまいち面白い要素になってなかったかも。 っていうか、感情を顔に出せないという呪いと、嬉しいのに怒ったりしてしまうツンデレ的設定がごっちゃになって分かりづらかった。


  • 『マコトの王者』 (25話)大地と天道のタイトルマッチ直前に2人がそれぞれボクシングに出会った理由と環境によって培った価値観の違いが語られた回。  マコトそれぞれの過去が語られたわけだけど、このタイミングで入れたのは、月並みでありつつも試合を盛り上げる要素として効いていたと思う。 特に大地の過去とそこから得た人生観が、熱血少年漫画的で凄く良かった。

    この作品は2人の主人公の中身が入れ替わり、毎回二話づつそれぞれの視点で話が進むというややっこしい設定の漫画だけど、シンプルに大地のような熱い主人公の漫画も期待したくなる。 っていうかサンデー本誌で勝負できる漫画家だと思うのだけどなあ。 今回大地の妹の台詞的に、大地が死にそうな予感もあって、試合の決着が付いて2人がただ元に戻って終わりじゃなさそうな感じもしてきたので、凄く先の展開が気になったのだった。


  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (24話)小雨達のバンドに愛葉がサポート代わりに入って練習していたのだが、自分に相談もなくサポートした事が気に入らないタンポポは愛葉と喧嘩してしまうのだった、という話。  愛葉の巨乳ネタ続けてるなあ。 愛葉とタンポポの友情が疑似恋愛っぽくて友情に見えないのが気になった。 あと、ヒロインのハルの描き方が珍しく全体的に緩かった気がする。 今回のハルはほとんどギャグキャラだったからかな。 でも違和感があった。

  • 『よしとおさま!』 (25話)鼠皇とサビ丸達の戦いは、鼠皇が撤退したことで終わったのだった、という話。  久々にまともなバトルになったけど、鼠皇の本来の目的であるよしとお暗殺は放置して、ただサビ丸達とちょっと戦っただけで撤退したのが肩すかしだった。 まあでも、この作品の通常回でよくある、よしとおとサビ丸のキックオフのようなラブコメっぽい見つめ合いよりも、こういうバトル中心の方向の方がまだ読みやすいかな。 しかし、シロ子は胸が強調されたり破かれたりその下にスクール水着を着ていたりと、完全に男性読者へのファンサービス要員になっているけど、もうちょっとあざとくないやり方はないのだろうか。

  • 『アオイホノオ』 (37話)ホノオが、電話をかけてきた編集者に、描いていると嘘をついた漫画を見せる約束をしたり、勝手にライバル視しつつ貶している原秀典が、週刊少年サンデーに連載を始めた事に危機感を抱いたりする話。  今回もホノオはあまり不快じゃなかった。

    今回ホノオは原秀典の漫画を内容がないと貶すのだけど、それに関して作者の島本和彦が巻末のコメント欄で、「この漫画は「主人公、わかってないなあ」と読んでくださいね!」と書いていた。 だけど、あだちの「ムフ」やアニメに関する考察とか、ホノオのセリフが作者を代弁してるとしか思えないものもあるので、それらも含めてホノオの行動や台詞を全部「わかってないなあ」と思うのもまた違うのではないだろうか。 


  • 『BULLET ARMORS』 (12話) イオンと謎の男とのバトルにエイブロックも参戦することになった、という回。  一応盛り上がってるし、大駒や見開きを使ったハッタリの見せ方も上手いなと思ったけど、誰がどこからどういう位置に行って回り込んで、みたいな空間の中のそれぞれの人物の配置が読んでいて分かりづらいのでバトルにのめり込めなかった。 イオンとエイブロックが協力することになるのも、筋としては分かるけど、2人の格好のつけ方が読んでいて恥ずかしかった。

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  • 『まねこい』 (49、50話)新学期も始まり、ハルはホンチーとの仲が進展したと思っていたが、ホンチーの方では自分の歌声に疑問を感じ、自分の歌を褒めていた人間と距離を取り始めていたのだった、という話と、奈波がハルに好かれるために、努力して痩せて?登校してきた、という話。

    前回のホンチーの思わせぶりなセリフから、音痴のことでハルと関係がおかしくなることは予想できたけど、ホンチーが、自分が歌が下手なのを薄々気づいてるらしいって設定は急に入れてきたなあと思った。

    合宿は前回で終わって帰宅後から話が始まったけど、事件に巻き込まれた事に関する引率者の責任とか、事件後地元の悪ガキ達はどうなったかとかを曖昧に切り上げたのには納得がいかないな。 そもそもホンチーは親に無理を言って頼み込んで合宿に来た結果事件に巻き込まれたわけで、嘘を付きたくないホンチーなら、流れからいって、合宿での事件のことも親に話して歴史研究会と父親がまた揉めるのではないだろうか。 ハルも、ホンチーの父親に対して申し訳ないと感じている描写が合った方が良かったと思う。

    それに、結局引率の先生の合宿の参加は、美少年好きキャラをアピールさせるためでしかなくなってて、教師として機能していないし。 これからもシリアス方面に展開していきそうだけど、シリアスな話を描くにはこの作品は設定も描写も大味過ぎると思う。

    あと、50話の方だけど、エッチなネタの出し方がやっぱり下品だと思った。 作品自体が最初から下品な内容なら良いけど、なんか流れや作品の雰囲気を壊すようないびつな出し方なのだよな。 それと、合宿行くまで長々話数書けたわりに合宿本編をあっさり切り上げたり、リアが奈波家族に馴染むまでの描写を略したり、急に奈波を細身の美形に?したり、色々話を急いでるようにも思えるけど、テコ入れなのかな。  最後に出てきた女の子が本当に奈波で本当に痩せたのかはまだ続きを読まないと分からないけれども、奈波は美形にしたら作品のバランス的にまずいんじゃないかなあ。


  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (25話)桜花は忠輔を賭けてアズミと戦うことになった、という話。  桜花とアズミ達のバトルを忠輔が止めに入ったりするけど、読んでいて忠輔が邪魔にしか思えなかった。 レフェリーとしても全然未熟な人間がレスラー二人に格好良い事を言ったり行動しても、説得力がないって感じで。 あと今回は、キャラクターの目鼻の大きさやバランスに違和感を感じた。 前からこんなだったっけ?

  • 『FULL SWING』 (13話)幼なじみの警官とやんちゃな女子高生との恋人未満な関係に事件が起きる、という話。  今回のヒロインに起きた事件に対して、どう主人公は動くのか、が話のキモだったわけだけど、主人公の警官が受身で、回りにフォローされ過ぎで、いまいち自分の力でフルスイングしたと思えなかった。 彼女に送った手紙の言葉も物語として説得力を感じられなかったし、犯人を見つけたのも偶然でしかないように思えたし。

      ところで、今までは原作の古い話を漫画家がたまに上手く調理して古くささを気にさせない作品に仕上げているいると思っていたけど、漫画家の演出の未熟さのせいで、より古く感じさせる作品になってるのではないかと考え直した。 間の使い方は上手いとは思うけど、涙の描き方や見せ方、感情が爆発した人間の描き方が上手くないように思う。 


  • 『バレてるよ!ジャンボリーヌ』 (13話)城ノ内の妹争奪戦に中嶋が巻き込まれる話。  特に目新しくもない極端な出来事の連鎖でしかないなあ。 登場人物の全てが脇役にしか見えないし話に興味が持てないのが残念。 

  • 『アサギロ』 (25話)薪割りで出会った近藤から、剣にも通ずる薪割りのコツとも言えないコツを聞かされた新八は、要領を得ぬまま、自分で実際に何度も割ってコツを体得した後、それ以上の剣の極意を求めて宇八と共に近藤のいる道場へ向かうのであった、という話。  新八が、薪を通して何を斬るのかという事を学んだり、近藤らの仲間に加わる切っ掛けが描かれたものの、読んでいて面白いという感じではなかった。 年を取り人格が少し変わってからの新八にいまいち魅力を感じないからかも。 むしろ不気味に言葉少ない宇八の方が怪しさがあって魅力がある。

  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (26話)お客が少なくなった昔ながらの駄菓子屋でイボンヌが楽しむ話。  今回はいつものような現実とは少し違った光景ではなく、実際にあるような駄菓子屋を舞台に、駄菓子などが背景や小物として細々描かれていたのだけど、空想的な世界を描くよりはこういう実際にあるものを細かく描いた方がこの作者には合ってるように思えた。 想像力がいまいち豊かではないように思うので。 といっても、そんな細かく描いてはいないけども。 ところで、イボンヌが単独で行動する事が増えて通訳役のまじめの存在が軽くなってるなあ。

  • 『いつかおまえとジルバを』 (34話)前回すぐに記憶が戻ったにもかかわらず、今回話が始まった時にはまた記憶喪失になっていたジルバが、保護された家で記憶喪失と復活を繰り返す話。  本当にあらすじのままで、後は家主の青年がジルバのタバコを吸う写真をブログにUPして炎上したくらいか。 記憶が戻ったりなくしたりのくり返しが特に面白いわけでもなく、ページを埋めるために引き延ばししてうような印象だった。

  • 『妹先生 渚』 (10話)新人剣道部員の日高達と強豪校の柔道部員達との練習試合が始まった、という話。  短期間ではあるけど猛特訓をして足にマメが出来た状態で試合に出場し、渚の作戦通りに動きつつも必死に試合する右来田達と、その試合の熱気に乗せられて、試合を潰す気でいたはずの梶も気持ちが高揚してくる、という展開が、不良の心境の変化としてはありきたりではあるけど、熱く描かれていたと思う。 でも渚のキメ顔とかやっぱりちょっと苦手。 今回は32ページ。

  • 『よろこんでキャット』 (読切)主人公達が初デートに猫とふれあえるカフェに行くと、その店は高額な上に人間のような頭身の変な猫だらけだった、という話。 

    『妹先生 渚』が少ページになる可能性を見越してなのか、かんばまゆこの短編が『渚』の後に掲載されていた。 結局今回の『渚』は少ページにはならずに済んだけど、この読み切りは目次にも載っているので早い時期から載せるつもりではあったのだろう。

    で、この短編は、変な猫、という『ジャンボリーヌ』の城ノ内の大きな頭と同じで、変なルックスのキャラを作っとけばなんとかなるみたいな安易さを感じてしまった。 何かが起きそうで何も起きないし、持ち味の一つではあると思うけど説明的なセリフだらけでクドいし、なにより猫がどう変なのかビジュアル以外にいまいち伝わらなかったな。 8ページ。


  • 『リンドバーグ』 (25話)シャークとジャンゴが仲直りをして、攻撃をしかけてきた黒薔薇七銃士隊と戦う話。  シャークの過去話は、シャークが今こういう行動をしてる理由のほんの片鱗を見せただけで終わってしまっいかなりガッカリ。

    シャークを助けるために、ニットが、前に出した光る翼をもう一度出せとプラモを急き立てるのだけど、その理由が争いを止めるためではなく「シャークの手伝いをするため」ってのに違和感を感じた。 ニットが戦争を安易に肯定してしまっているのは空賊に感化されたって事で片付くだろうし、プラモを身勝手に急き立てるのもニットがプラモの気持ちを考えてないって事で、ニットとプラモの関係性を、シャークとディエゴの関係性と比較してニットの失敗と成長を描いていこうという事だとは思うけど、作中ニットのした良い活躍というものを全然読めていないので、ひたすらニットにイライラしかしなかった。


  • 『第三世界の長井』 (23話)長井の過去が語られたり新しい登場人物が出てきたりするのだけど、セリフと設定を変にこだわった今までと特に違わない分かりづらい話だった。 今回は7ページ。 『渚』が30ページ超えたと思ったらこっちが少ページになっていた。

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  • 『月の蛇』 (25話)扈三娘が翠華を助けるために梁山泊を裏切り花栄と対峙するが、花栄は仲間を2人引き連れていて苦戦を強いられるのだった、という話。  なんか戦いがピリッとしないなあ。 青磁もあっさり飛虎に翠華を託しすぎると思ったし、翠華も梁山泊を殺しまくってる事をすっかり忘れてるかのような危機感の無ささだと思えた。

  • 『信長協奏曲』 (25話)浅井に裏切られた信長に扮するサブローは即座に退却し、羽柴はそのしんがりを申し入れ、浅井は信長が退却した事を知る、という話。

    サブロー達が退却してる途中に数人の山賊に出くわしたのだけど、なぜここでこんなエピソードを入れたのかが分からないのだよな。 山賊は簡単にいなされただけだし、今まで作中省略されてきたサブローの前で人が殺されるというシチュエーションも、このタイミングで出してきたし、おそらく無意味なシーンではないはずなのだけど、サブローが、同じくタイムスリップしてきた元ヤクザの松永にピストルで助けられ、自分も昔警察の人にもらったというセリフを出してきたので、今後サブローの持ってるピストルが重要なモチーフになるので、今一度サブローが持ってるということを情報として提示したかったのかなあ。

    今回、話の最後で、宿泊してるサブロー達を誰かが襲おうとしてるような展開になってたけど、山賊はこの伏線なのかな。 それにしても目の前で自分の仲間が人を殺しても気に留めてない現代人のサブローにはやはり違和感を感じた。 何年も戦国時代で生きてるから感覚が変わったのかも知れないけれども。


今号の「仕事場みたいし!」はマツセダイチ。 編集のワタナベと野球版対決をしていたけど、相変わらず対象が漫画家じゃなくてもいいようなレポ漫画だった。

「ぼくの!わたしの!もぐもぐ一週間。」の4回目は福井アシビの食生活。 ほとんど1日2食でいなり寿司が多め。 あと鍋を3日続けて食べたりしていた。 細い食生活のようなのはやはり新人漫画家なので経済的に苦しいからだろうか。 福井の『マコトの王者』や『まねこい』は毎月2本立てなのが不思議だったのだけど、速筆な漫画家には2本立てにした方が毎月の原稿料が増えて経済的に楽になるから、という理由もあるのかなと思った。

ネットのニュースでチラッと読んだのだけど、小学館以外の複数の漫画雑誌で小説が連載されるようになるらしい。 ゲッサンも創刊から暫くは小説が連載されていて、最近の漫画誌では珍しいし面白い試みで、自分はありだと思っていたのに、その連載終了後は小説の新連載の話は全然なさげだし、結局ゲッサンは何がしたかったのだろうか。 この数年の創刊された漫画誌で先に小説を連載させていたというのにもったいない。 編集部的には小説の連載は意味がなかったという解釈なのかも知れないけど、一つの漫画雑誌を読み進める上でのアクセントとして小説はそれなりに機能していたと思うのだけどなあ。

2012年5月8日火曜日

いきなりこのブログが削除されててビックリした。

なぜかよく分からないけど、ブログをそろそろまた更新再開しようと思っていた矢先に、このブログが削除されていて、アカウントにログインすると、「不審なアクティビティがアカウントで検出された 」との事で、アカウント自体が凍結?されてたようだった。 削除される数日前にコメント欄にスパムが書き込まれていて、後で削除しようと放置していたのだけど、それと何か関係あるのかなあ。 今年に入ってウィルスを食らってしまってしばらく削除や対策に追われていたので、もしかしたらその関連でアカウントが乗っ取られたか、使われたのかな?とも思ったりもしたけど、gmailやこのブログにその形跡はなさそうだし。

とにかく、携帯電話を使ってアカウントを復帰させることが出来て一安心。 ただ、復帰させる時の番号?を受けとるための記入欄が、携帯のメールアドレスを入れるように書いてあったけど、メアドではなく電話番号を入れなくてはいけないようで、そこでてこずってしまった。

このブログには、自分にとって貴重なゲッサンの短い感想などを書いているので、それが全部消失したかと思って本当に焦った。 やはりログをPCにも残しておくべきかなあ。 一応、ブログに書き込む前の文章は全部残してあるけど、UPしたものとは内容が変わったりもしてるので、完全なログがないのだよな。 ということで、ゲッサンの感想も、まだ去年分の発売号のだけれどもまだ書いているので、それを早い内にUPできればいいなあ。

あと、bloggerの投稿・編集欄の新デザインが使いづらいので旧デザインになんとか戻したのだった。 デザインはもっとシンプルなものにしてほしいなあ。

2011年9月19日月曜日

ゲッサン24号(2011年05月号)

  • 『鉄楽レトラ』 (1話)かつて、自分の未熟さを受け入れられずにクラブ仲間を傷つけ、回りと上手く行かなくなった事から地元から離れた高校へ進学することにした少年が、かつて偶然した自分の行為によって、一人の女の子を勇気づけていた、という事を知る話。

    新連載。 正直、1ページ目の女性用の、ヒールのような靴を履く少年を見て、女性受け狙いの漫画か?などと嫌な感じを抱いていたけど、少年と少女の心の機微が丁寧に描かれていて面白かった。 ただ主人公以外の少年がやたら可愛らしく描かれていたのや、絵のとがったような特徴のある耳の形は気になった。 女の子も、ヒロイン?よりは脇役の子の方が可愛らしいのだよな。 演出上の狙いなのか作者の好みなのかどうなんだろう。 あと、終わり際の少年のモノローグだけ「ですます」調だったのが気取った感じでちょっと苦手だったな。 

    今回は新連載で67ページあったけど、通常のページ数になったらどうなっていくのだろうか。 1話目は面白かったので気になる。

  • 『QあんどA』 (24話)遊歩の兄の受賞後第一作目が売れているのだけど、それは庵堂兄と遊歩の努力した結果だった、という話。  遊歩の兄に付いている美人編集者の芦川が誰か既存の登場人物の身内みたいな展開になるのだろうか。 芦川って姓の人物は他にいたかな。 ところで、今回はいつもよりセリフのないコマが少なかった気がする。 そのせいか読んでいて感じる間のリズムがいつもと違った。

  • 『リンドバーグ』 (24話)エスペランサへ向かう前に、シャークが自分の預けていたリンドバーグを10年振りに引き取りに行くと、その預けた恩人は既に死んでいて、シャークのリンドバーグは野生化していた、という話。  

    シャークが自分のリンドバーグである凶暴なジャンゴと関係を回復しようとしてる最中に、前回とは別の黒薔薇七銃士隊が攻撃を仕掛けようとしていたり、トペトロの口からシャークの過去が語られ始めたりと、良い感じで話が重層的に展開されて面白い。

    でも、野生のリンドバーグの巣のような山にシャーク達が来ているのに、いまいち野生のリンドバーグの怖さや危険性が伝わってこなくて、檻がないのにまるで動物園の通路を通ってるような変な感じがした。 それはジャンゴ以外、脅すだけで襲いかかってこないからだけど、ボスが命令するまでは動かないみたいな習性ってことになっているのだろうか。

  • 『Waltz』 (19話)首折り男に扮した苺原が、蝉に今回の首折り男殺害依頼の不自然さを語り、蝉が岩西に連絡して、その話やフロイライン絡みの病院での術後の経過を聞き、それを依頼主に聞かれた岩西がピンチに陥る、という話。  

    岩西と依頼主がやり合ってる最中に蝉から電話がかかってきて中断させ、電話で蝉が人殺しと殺し屋の違いについて語り、蝉が自分は殺し屋だと宣言したのに対してそれを聞いた依頼主が自分は人殺しだと語る、この構成が凄く良い。 相変わらずここぞという時の展開が上手いなあ。  

    あと、依頼主は自らが語る「愛」は人殺しと同質のものだと言うのだけど、登場人物達の色んなセリフが異常性を記号的に表現したりハッタリだけで言わせてるんじゃなくて、そこには歪んでいてもちゃんと理屈があって言ってるんだって言うのも面白い。

  • 『BULLET ARMORS』(11話)イオンと謎のブリーダーとの戦いの続き。 ベイカー達が増援をしに行ってる間、イオンは謎の男からの誘いやバレットを渡すことを断り、その男に一方的に攻撃を仕掛けるのだった、という話。  展開としては面白かったし、作者もノって描いてる感じがして読んでいて楽しい。

    けど、この作品内のブリーダーの攻撃力や物事の危険度の基準がやっぱりよく分からなくて、バトルのハラハラ感というか、面白さを削いでると思う。 たとえば、イオンはバレットを装着した手で謎の男の体を殴りまくってるけど、その男は生身であるはずなのに、避けずに大したダメージを負ってない事や、高い場所からセレナが落とされて受身を取れずに地面に叩き付けられた事にも違和感がある。

    攻撃をある程度避けるとか落ちた場所に偶然クッション代わりになる何かがあるとか、そういう疑問を打ち消したり大目に見られるようなしかけやリアリティが欲しかったなあ。 そういうのがないと登場人物が何らかの攻撃で死ぬかも知れないというシチュエーションが来た時に説得力が欠けると思うから。 

    あと、イオンがセレナを連れて逃げようとしている時に、街の崩壊に気を留めてないように見えるのも気になった。 この街にベイカー以外の人間がいたかは分からないけど、どっちにしろイオン自身はベイカーを敵だとは思ってないし、5話でブリーダーからベイカー達を助けているので、こういう所にも、何か他人を気にかけてられない精神状態になってるかのようなセリフなり何なりが欲しかった。

  • 『ぼくらのカプトン』 (40~42話)4月の新入生のシーズンに、サッカー部にも入部希望の後輩が入って来てゴタゴタするという話。  新入生が絡まれたり騒ぎを起こしたり部活物でありがちな展開だったけど、この作品でよくやる男の妄想話よりは話がしっかりしていて面白かった。 しかし40話に出てきた新入生は本当にあれで部活を辞めて41話のネタ振りになっただけなのか、今後出てくるのか、40話のオチが弱かったので気になった。

  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (23話)金属理化学研究部の小雨やハル達などの成績の悪い部員が、賢い部員に勉強を教わる話。  今回でハルが小雨への気持ちを恋心とは意識せずに自覚し出したわけだけれども、2人がくっつくか離れるかというのがいまいち興味が持てないというか、2人の心の機微が恋愛要素として読んでいて物足りない感じ。

    今月号付録のブックカバーの絵を見て思ったけど、この漫画家は本来萌えキャラを描く人なんだなあ。 作品内でも正面顔のアップはコッテリした絵柄だ。

  • 『アオイホノオ』 (28話)ホノオが矢野健太郎から会誌を買わされつつ、庵野達は武田から岡田斗司夫の話を聞かされる、という話。  今回は久しぶりにホノオにうっとうしい感じがしなかった。 庵野絡みのエピソードは相変わらず山賀の場違い感が面白かったけど、岡田の人間性を説明する言葉として「どうかしている」って言葉は何度も使ってるわりに語感として弱いしいまいち面白みがないなと思った。

  • 『バレてるよ!ジャンボリーヌ』 (12話)城ノ内家が食卓で一家団欒しつつ、城ノ内の母親の性格や母や父の家族内での地位が分かる話。  色々詰め込んでるわりには話がほとんど進んでないし、進まなさが面白さになっていないので、もっと会話を削って間を作っても良いんじゃないだろうか。 間が全然なかった。

  • 『FULL SWING』 (12話)就職活動をしている青年が、ネットカフェから人が追い出される場面に偶然出くわし、その追い出されたお金もなく身元も不明の人間を、気まぐれに自分の部屋に泊めたら、その子は女の子で韓国からわけあって来日した子だった、という話。

    終わり際に女の子がタレントだったことが明かされる事で、カツラを被って男に変装してた理由がこういう所にもあったのかなという意外性があったのはささやかだけど面白かった。 女の子が身の危険を守るために男装しているという理由だけなら予想の範囲内だったし、そこからもう一ひねりあったって感じがして。 でも、女の子のストレスをラグビーの体当たりをさせる事で憂さ晴らしさせたり女の子を肩車したりなどが、ちょっと今の時代とは合ってない行動かなあ。 あと、今回の構成はあまりエピソードを詰め込みすぎず話を急ぎすぎずで読みやすかった。

  • 『まねこい』 (47、48話)海老蔵似の輩から逃げてきたホンチーをハルが何とか守った、という話。  今回は2話ともほとんど3人しか出てこないで展開されたにもかかわらず、主人公は心の中で独白を続けるばかりで全然話が進まないし読んでいてだれてしまった。 ハルの独白が多すぎて、他の2人の緊張感やそれぞれの心の機微が描かれなかったし、終わりも放り投げたままみたいに終わってしまって、これなら不良に危険な目に遭うエピソードはない方がよかったのではと思えた。

    今回の事件を機に、ハルが成長したとも思えないし、研究会が食べ物に釣られた事や、引率の先生も責任果たせてないし。 山崎が殴られた事も曖昧なままだし。 まあ、ハルが大して活躍しないから見ていてカタルシスもないし、ハルの独白が読んでいて面白くなかったって事が面白さのない根本的な理由なのかも知れない。

  • 『よしとおさま!』 (24話)よしとおを襲うサビ丸の師匠には、サビ丸の里を滅ぼした時と同じ仲間がいて、彼らもよしとおを暗殺しようとしていたのだった、という話。  サビ丸の師匠の仲間が3人初登場したけど、だらしない感じの男に女装男子にスーツのあご髭男といった、みんな作者の趣味全開って感じの登場人物達だった。

    今回は、サビ丸中心に話が進んでよしとおは完全に蚊帳の外だったけど、どうせ、またここぞという時に、よしとおがサビ丸を褒めたり擁護する発言をして、サビ丸が感動したりパワーアップしたりするのではないだろうか。次回は新キャラ3人とサビ丸側とのバトルになりそうだけど、面白くなりそうな気がしないなあ。

  • 『みてくれ重視』 (読切)とある青年が、美形な友人とくだらない競い合いをする話。  久しぶりの瀬戸ミクモの短編読み切りで、テンポ良く読めてオチ以外はまあまあ楽しめた。 気になったのは、オチで主人公に鼻血が出てるにしては相手の女性にセクシーさが足りないし、鼻血自体もあっさりし過ぎて出てるのが分かりづらい所。 イケメンの友人に優しく接する女性達と主人公が最後に相手してもらえる、一応セクシーな大人の女性という女性の差を絵的にもっとつけないと、最後の主人公の「こっちの方がレベルェ!!!」って言葉にも説得力が出ないと思うし。 ところで、ミクモは小川麻衣子と坂ノ睦のアシスタントをしていたとのことだけど、新人漫画家に新人のアシをつけるのはよくある事なのだろうかしら。

  • 『アサギロ』 (24話)江戸幕府がアメリカと通商条約を結んだ頃、武者修行の後に江戸へ戻ってきた永倉新八と市川宇八郎は、条約の影響による物価高騰のせいで遊郭の金が払えず雑用をするはめになり、そこで近藤勇と出会うのであった、という話。

    開国を求める異人が土足で城内に上がってくる異様さや、異人の異物感が凄く出ていて良かった。 不遜な人物を不快に描くのが上手い。 巨大な異国の船と武士の刀を比較して見みせるのも、力の差が分かりやすくて良かった。 ただ今回の話は、史実の説明に多くを割いていて話自体に特に面白みはなかったかな。 そういえば新八が好色になっていた。

  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (24話)元気を取り戻したように見える桜花だったが、陽向はいつもと少し違う明るさに違和感を感じ、その原因が忠輔にあると確信するのだった、という話。

    ここで思いだしたかのように陽向の恋愛目線がまた出てきたなと思ったら、陽向は自分の恋愛事情は横に置いて、桜花の心境の変化が何なのか観察して原因を探っただけだった。 陽向は前に桜花に対して恋愛のライバルとしても勝てるように頑張ると前向きになっていたので、またこれで思い悩むのなら前のくり返しになるように思う。 あと、桜花の裸姿が、いつもよりは柔らかい感じに描かれていて色気があったのが良かった。

  • 『いつかおまえとジルバを』 (33話)NPOの女性達に保護され、ワゴンで連れて行かれた猫達を救おうとした時の事故で記憶喪失になったジルバは、速攻記憶を取り戻したのだった、という話。  記憶喪失から回復へ至るまでの盛り上がりもなく簡単に記憶が戻るなんて、何のための記憶喪失だったのか、単に普通の猫になったジルバを描いてみた以上の意味がなさげエピソードだった。 これで次回に続けられても連れ去られた猫達も困ってないし興味が持続しないな。

  • 『月の蛇』 (24話)青磁が李逵の足止めをしてる間に、誘拐された翠華は処刑されようとしていた、という話。  今回は飛虎は出ずに、青磁が李逵を古井戸に落とし、翠華は梁山泊になった扈三娘に助けられるシーンが描かれるのだけど、いつになくゆるいタッチの絵や、麗に描いただけのような表情が散見されて、絵的にはいまいちだった。 今までと違い、人物の目に墨を入れてないものが多かったけど、絵を少し変えたのか時間が足りなかったのか何なのだろう。

  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (24話)教室を出ようとしたイボンヌの元へ動物園から脱走してきた子パンダが現れ、2人で芸を競い合ったり遊んだりする話。  今回もセリフはほとんどなく展開されていた。 パンダの頭がぬいぐるみ被ってるように見えたりあまり可愛くなかったけど、イボンヌがかぼちゃパンツにニーソックスを履いてるのが妙に可愛らしかった。

  • 『第三世界の長井』 (22話)ラーメン星人が攻めてくる事を知って長井達が相変わらずややっこしい会話を続けているだけだった。 帽子の男は相変わらず相づち役。

  • 『マコトの王者』 (24話)天堂と大地の再試合が決まる前後に、天堂の中の大地マコトが自分の彼女の気持ちを確かめ、大地の中の天堂マコトは自分のフィアンセの、天堂を勝たせるためには手段を選ばない振る舞いを見て決別を宣言する、という話。  大地がカーコに昔の大地と今の大地のどっちが好きか聞くシーンがあったのが良かった。 中身が入れ替わった事の不安が今までほとんど描かれなかったのでやっとかという思いもあるけども。

  • 『信長協奏曲』 (24話)長政が信長を討つ事を決断し、信長に扮するサブロー達がその浅井が裏切った事をお市の伝言で知る、という話。  セリフやコマ割りがいつもより説明的だったかなあ。 相変わらずお市は妙に魅力があって良い。


『妹先生 渚』は今月号も休載。 健康的にも作品の展開的にも大丈夫なのかな。 西森博之の『いつか空から』も休載したままサンデーで新連載始めてしまったし。 雑誌連載で休載や不定期連載は好きじゃないのでこれ以上不定期連載を増やすのはやめて欲しいし、これらもどうにかして欲しいのだけれども。

巻末の「仕事場見たいし!」は小川麻衣子と坂ノ睦の2人がステーキを食べに行く話。 2人とも2度目の登場だとしても、仕事場や仕事と全然関係ないエピソードが展開されていて、しかもおもしろくはないという。 いつも思うけどもっと漫画家ならでわのエピソードは見つけられないのだろうか。

今回の号は、震災後に編集、出版されていたようで、漫画家や編集者の震災関連のコメントが幾つか掲載されていた。 半年経つのか。

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別冊付録 ゲッサン×フラワーズ
人気作ためし読みトレード

  • 『7SEEDS』 (1、2話)ナツが目を覚ますとなぜか海上の沈み行く船の中にいて、船にいた4人はなんとか救命ボートで無人島らしき島にたどり着いたのだった、という話。  少女漫画ということで少し身構えていたけど面白かった。 何より話の導入からその後の島へ着いてからまで読みやすかったしだいたい分かりやすかった。

    ただ、サバイバル物としては海や草木など物語の舞台である自然の絵が簡略すぎと思うし、特に2話最後の洞窟の入り口に倒れてきたのが木だっていうのが分かりづらかったのが読んでいて気になったけど、でも、おそらく自然の描き込みが少ないのもこの漫画の読みやすさの理由ではあるのだろうなとは思う。 コマ運びも気持ちよいし、25ページや26ページ右のコマのモノローグや擬音をSの字にして、視線誘導で揺れてるように読ませるのとか、斬新なことをしてるわけではないのだろうけど上手いなあって思う。 絵だけじゃなくてコマの配置や擬音の入れ方から全部で揺れを読ませるのが良いなあ。

    この別冊は読者に向けてというのはもちろんあるんだろうけど、ゲッサンの新人に向けても教科書的な意味でチョイスされてるのではと穿った見方もしてしまった。 この作品は続きを読みたくなった。 ところで、24ページで、牡丹が風や波の音にかき消されながら言ったセリフは「3人足りない」じゃないだろうか。 遭難者が4人でタイトルに7があるだけに。

  • 『町でうわさの天狗の子』 (1話)天狗と人間との間に生まれた女の子が、父親から受け継いだ天狗の力で、人助けしたり、災難に巻き込まれる話。  面白くないわけでも登場人物達に魅力が無いわけでもないけど、1話だけ読んだ限りでは、天狗の父親が可哀想だったし、ヒロインの母親が感じ悪かったという印象の方が強く残ってしまった。

    もちろん、今後の展開を読めば、印象も変わったりする事もあるだろうけど、ヒロインの女の子に対して、父親に向かい合ってあげてーとか思ってしまった。 31ページで、ヒロインの、家族関係や友人や好きな子との距離感、その距離を感じてる理由や受験や山から離れてはいけない理由までたっぷり詰め込んであるけど、端折り方が上手いせいかさらっと読めて良かった。 今は絵柄も変わったかも知れないけれども、1話は絵柄がわりと淡泊だったな。

  • 『さんすくみ』 (1話)神社とお寺と教会の子供3人が繰り広げるドタバタ話。  なぜかはよく分からないけど、ビジネスジャンプに連載されていてもおかしくない気がした。 仕事場が舞台の話だからかな。 話自体は特に意外な展開もなくて物足りなかった。 男同士の関係性がクドくなかったのは良かった。 

  • 『坂道のアポロン』 (1話)ストレスで吐く癖のある転校生が、登校した初日に気分が悪くなり、気持ちを落ち着かせるために屋上へ行くと、学校をサボって寝ている生徒に出くわす、という話。  ボーイミーツボーイだな。 主人公の、隣の席の無線好きな生徒や不良の川渕達との、男同士の関係性の描き方が苦手だった。 1話しか読んでないけど同性愛要素があるから題名にアポロンって言葉が入っているのだろうか。 女性誌で描いてある分には別にかまわないけど、少年誌であるゲッサン向けの別冊になぜこの作品をチョイスしたかがかよくわからないなあ。


というわけで別冊付録全体の感想だけど、この号が発売された頃に売っていたフラワーズの方にも、ゲッサンの連載が載った別冊が付いてるらしいけど、どっちかというと、ゲッサンを読んでいる層がフラワーズを買ったり、フラワーズのコミックスを買う可能性の方が大きい気がした。 フラワーズの別冊に入ったゲッサンの漫画は、『信長協奏曲』『ジャンボリーヌ』『よしとおさま!』『イボンヌ』とのことで、正直『信長協奏曲』くらいしか受けないのではと思うから。 でもゲッサンのこの別冊が付いてる号は表紙が佐原ミズで新連載だから、半ば真面目にフラワーズの層をゲッサンに呼び込みたいのだろうな。 ところで、フラワーズの別冊には『Waltz』の粗筋等も掲載されてたようだけど、本当は『Waltz』を載せたかったけど人を殺しまくるのが内容的にNGだったので内容とキャラクター紹介のみになったのだろうか。

自分的にはいかにも女性誌連載的な(と勝手に自分では思っている)恋愛漫画や三角関係ものが読んでみたかったかも。 『7SEEDS』は面白かったし、『町でうわさの天狗の子』は名前だけ知ってて気にはなっていたから読めて良かった。

2011年8月30日火曜日

ゲッサン23号(2011年04月号)

  • 『QあんどA』 (23話)肝試しでの陣野の悪巧みは失敗し、安藤弟は崖から遊歩に助けられ、遊歩はアルバムで自分を本当に助けた人物が誰なのか知る、という話。  小さい頃、海で溺れた自分を助けたのは安藤兄だけじゃない、と遊歩が知る経緯をあっさり描いているけど、いつものあだちと違って独特のほんわかした暖かみみたいなものが無かったように思った。

  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (23話)ハルが、自分の大切な曲が奪われたいきさつを小雨に話し、小雨はその曲を奪い返す事を決意する、という話。  ハルの独白は良かったけど、小雨はまだそれを受けて立てる人物になれてないと思う。 主人公で音楽の才能があるって事で下駄履かされてるけど、それでもまだ受け止められる器がないように思えるのだよな。 ただ、ハルの曲を浅緋が奪ったというエピソードは思っていたよりちゃんと深刻な話に描かれていて、冬夜も知らずに兄に荷担してしまったとして上手く過去話に絡んでいたし、歌詞がハルの父への思いが込められていたものだったりとか、『希望』という曲のエピソード自体は良くできているなあと思た。 あと愛葉のセリフっていつもつまらないなと思った。

  • 『Waltz』 (18話)蝉が人殺しと殺し屋の違いを自覚しつつ、他方で殺し屋達を殺し回っていたのは首折り男に扮したチクタクの人間だった事が発覚する回。  いやあ苺原が殺してたと思ってたんで完全に騙されたな。 さすがに苺原は簡単に人を殺せる側の人間にはなれないか。

    で、岩西に首折り男を殺す依頼をしたのがコンビニの店長って話は記憶にないのでゲッサンのバックナンバーを漁ったら、3話目に出てきた話なのだな。 その時既に依頼者のコンビニの店長を岩西は怪しんでいたのだけど、さすがに1年半前のこの伏線は、何度も読み返していないし覚えていなかった。 それにしても過去の自分を思い出して恥ずかしがる蝉の頬を赤らめる描写はいらないと思った。

  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (23話)桜花がイズミと戦おうとしない理由は気持ちの問題だった、という話。  隠された因縁じゃなく心の問題かよ! と思ったらショー抜きの本気の喧嘩になってしまうから戦おうとしなかったというちょっとひねった落ちな所は良かった。 しかし何度も何度も書いているけど忠輔の記憶喪失はいつ解決するのだろうか。

  • 『ぼくらのカプトン』 (37話~39話)春休み前、春休み中、新学年、の時期の無駄話。  3話とも男の馬鹿っぽさを出そうとして失敗した感じ。 37話の太った男子生徒の胸を揉むのは気持ち悪いレベルになってるし、パンチラを目撃する39話は話が落ちてないし面白くもなかった。

  • 『FULL SWING』 (11話)名の知れない引っ越し屋に就職した女の子が自分の境遇を卑下し、そこから前向きに考え直す話。  青森=リンゴっていう安易さなどが所々あったけど、今回は話がそれなりに上手くまとまっていたと思う。 それぞれの場所で幸せに生きている人がいるって感じが出ているのが良かった。

  • 『まねこい』 (45、46話)砂浜で出会った怪しい4人組に歴史研究会の女の子達が連れ去られてしまう話。  4人組の威圧感や怖さが上手く出ていてハラハラさせる展開なのは面白かったけど、ハル達のピンチに猫太郎とリアが安易に都合良く使われて、何でもあり化してるように思えて残念。 トラブルは歴史研究会達の力だけで乗り越えて欲しかったなあ。

  • 『リンドバーグ』 (23話)プラモが突然大きな翼を生やして光り出すと、光を浴びたリンドバーグ達はなぜか闘争心を失い大人しくなり、ニット達は難を逃れるのだった、という話。  目のゴーグルみたいのもそうだし、今回プラモの体が光ったのも動物離れし過ぎて違和感がある。 今回ニットの父親らしき仮面の男が初登場。 光に弱いらしく、杖をついてシューという異音もたえず描かれていた事から、何らかの事故で記憶か人格に障害が起きているか機械化されて洗脳されてるのかなと予想。  エスペランサの拷問の結果だったりして。

  • 『よしとおさま!』 (23話)サビ丸が綿貫のお庭番である百舌と一緒に料理を作るような話。  百舌が珍しく表紙や若い頃のシーンで女っぽく描かれていたが作者がペン入れしたのだろうか。 特に表紙の体のラインはいつになく女性的だ。 よしとおを芯に話が作れないから回りを動かしてるって感じがしなくもない回ではあった。

  • 『バレてるよ!ジャンボリーヌ』 (10、11話)城ノ内とその父親の喧嘩に中嶋が巻き込まれる話と、雨で濡れた城ノ内は頭が重くなって這うことしかできなくなり、中嶋に助けを求める話。   10話は前半の城ノ内と父親のやり取りのセリフはそれなりに面白かったけど、それ以外は相変わらずいまいち。 11話は面白くはなかったけどひたすら地面を這ったり転がったりしてるだけなのがくだらな過ぎて嫌いではないなあ。 でもカラーページの単行本宣伝漫画の方がまだ面白いしのびのびしてたかも。

  • 『アオイホノオ』 (35話)コタツでトンコさんとしゃべりながら、大友克洋や高橋留美子をちょっとムキに批判したりする回。  その時代の漫画やアニメの動向を描くのに時間を割いてホノオ自身の物語がおざなりなままって感じ。 まあホノオが話の中心になっても現状では面白くならなそうではあるけど、それは、ゆでたまごを比喩に使ったりしてホノオの内面を説明してはしてるけれども、ホノオの空回りする情念や焦燥感がいまいち描き切れていなくて、そのことが主人公としての弱さになっているからではないかと思う。 テニスか何かの部活の練習などをやっていた頃はまだホノオの血肉を感じられた気がする。 あと、大コマや見開きで漫画家を腐すパターンはいい加減飽きてるし、腐す言葉が全然上手いこと言えてないから余計に面白く感じられない負の連鎖になっていると思う。

  • 『アサギロ』 (23話)視点が変わって永倉新八と市川宇八郎が中心になり、今回は永倉が浪人?を斬ったり女を買ったりする話。  2人の侍の性格の違いが出てて面白かった。 ネットで検索したら、実在の2人は親友同士だったらしい。

  • 『マコトの王者』 (23話) 天堂の中に入った大地マコトはジョーンズに判定で何とか勝って家族やファンに感謝をし、大地の中に入った天堂マコトは心を作ると称して、周りの人間から距離を置き傲慢に振る舞う、という話。  天堂は周りの人間に冷たく接して嫌われないと自分を厳しく追い込む事が出来ない性格な気がする。 やっと2人のマコトが再び戦うことになったわけだけど、いまいち話として盛り上がっていないような気がする。 自分がこの作品に飽きてきただけなのかな。

  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (24話) マコ姉がマコとすれ違い続ける話。  前回と続けて、しかも安っぽくマコ姉が出てくるとは思わなかった。 マコ姉が卓球や生け花などをやるのだけれど、変な衣装も含めて面白さが分からなかった。 最終的にお涙頂的な終わり方になってたけど、過程が楽しめなかったのでその流れでマコの悲しい気持ちもピンと来なかった。

  • 『ドナー&レシピエント』 (読切)事故で肝臓移植を受けた小説家が、その肝臓の記憶を受け継いで、元の肝臓の持ち主の死の真相を調べたり願いを聞く話。  交通事故に遭って退院後数日で全力で走るのは、主人公が臓器移植手術をしたばかりである事や足にギプスをしている設定を無視し過ぎな展開だと思う。

    あと、殺された陸上選手の死亡をすぐ公表しなかったり、死体発見場所の公表が作中のメディアでされてないようなのは、マフィア絡みの事件だし陸上?協会がバレたら困る事があるから、というのは予想として分かるけど、じゃあ臓器はいつ移植したのかとか、死の公表よりも移植が先になってる事とか、時系列がハッキリしないので、選手の臓器が遺体発見当時に移植できる状態だったかみたいな部分が曖昧にされてるのも引っかかった。

    ひねった設定を作ったのならそれにリアリティを持たせる描写をもっと入れたらいいのにと思う。 あと、丸みを帯びた暖かい感じの絵柄で分かりづらくなっているけど、どこか人間が冷たい印象を感じた漫画だった。

  • 『オレとあいつの図書戦記』 (読切)図書館で青年と主婦が同じ本を奪い合う話。  この作品は設定に穴がありすぎると思う。 まずどうしても読みたければ借りれば良いのは落ちに使われなくともすぐ気づくし、普通図書館は朝の10時くらいから開館するけど、子連れの主婦が、朝から、青年がバイトの時間であるらしい昼の12時位まで毎日図書館に居るのはちょっと考えづらい。 青年のバイトの時間が日によってまちまちだとか、主婦が毎日図書館に通う理由が別にあるとか、そういう理由がないと設定に無理があるのでは。 あと、四角で囲んだ「諸君らに言っておく」や「戦争だ」などのナレーションは、別に無くても漫画が成立してるし余計だと思った。

  • 『第三世界の長井』 (21話)帽子の青年の正体が一応発覚する話。 でもそれが分かってもこの漫画の話が分かるようになるわけでもないのであった。

  • 『ハート ディスペンサー』 (読切)1人分買っても2つ飲料が出てしまう自販機を巡っての女の子同士の話。  故障した自販機の扱い方っていうか、自販機に対する妄想の仕方が面白かった。 510ページの風が吹いてる道を歩く女の子の後ろ姿とか独特の雰囲気が出てるし、絵はまだまだだけど所々味わいがあるって感じ。 ただ、セリフがこなれてないのか、なんかスムーズには読みづらかった。 言葉のチョイスなのかなあ。 次の作品にも期待が持てそうだけど、この作品は少年漫画なのか?といわれればよく分からない。

  • 『BULLET ARMORS』 (10話)前回現れた謎の男は、かつてあった人類と機械との戦争を再開させようとたくらむブリーダーで、セレナはその武装集団から逃げてきたのだった、という話。  やっとイオンがちゃんとセレナを助けて少年漫画っぽくなってきた。 ベタな展開ではあるけど、この作品で1話全体がちゃんと盛り上がったのは初めてかも知れない。 

    ブリーダーが壊し屋に嫌われているのは、ブリーダーが人類と機械との戦争で、機械の側に立って人間を攻撃したからのようだ。 もう期待していなかっただけに意外に面白くて良かったな。 あと、この謎の男の片腕のトレマは、バレットの片腕ではないようだ。

  • 『人間抑止力 獅子丸』 (読切)特に取り得の無いような少年に特殊な超能力がある事が発覚して、その少年が国家機関に連れて行かれてからの悲喜こもごもな話。  目新しさのない設定ををありがちに展開させたような漫画という印象。 この作者の前に掲載された短編と同じく、絵はこなれているんだけども、読んでいて新鮮味や興味を惹く引っかかりがないというか。

    なんていうか、登場人物達が、大した魅力も人気もないのに面白くて人気者であるかのように振る舞っているタレントを見ているような違和感を感じた。 面白い漫画風に描かれてるけど特に面白いわけでもない漫画って事になるのかな。 色々面白くしようとしたりちょっと良い話に持って行こうとしてるけど、演出も上手く行ってないと思う。 

    そもそもが、人間抑止力という能力が機密事項なら、国の人間が他の生徒達や教師にそれと分かるように少年を連れて行ったのはおかしいし、父親が少年を刺そうとしたのを母親がかばって死んだ事に対して、母親がかばった事以外の、少年の父親に対する愛憎が全く描かれないのも、少年の良心を描くなら避けるべきじゃなかったと思うし、母親が刺される夢を見てる時の少年の寝顔が笑顔なのも、前向きな少年という演出だとしても異常だと思う。 リアリティとユーモアの線引きが上手く行ってないのではないだろうか。

    たとえば、少年が国の人間にあっさり連れていかれていたけれども、その少年が今は一人暮らしなのか施設なのか、親代わりが居るのかとか、そういう背景が分からないまま平気で知らない所に連れてかれて気にしてないのがリアリティとして違和感を感じたし。 そういう、少年がモラルを語る時の説得力になる背景が足りてないかも知れない。

  • 『いつおまえとジルバを』 (32話)野良猫仲間が、野良猫の里親捜しをする連中に連れて行かれてしまう話。  今回は1話で完結してなくて次回へ続くのだけど、逃げ回ってるという、ボスになったマリーを絵で見たかったな。 次回はジルバが株を上げてやっぱりボスはジルバだ的な展開になるんだろうか。 なんとなくもうすぐ終わりそうな気がしてきたが、この作品の、人間の女性に恋する猫という設定は別にいらなかったよなと改めて思う。 

  • 『月の蛇』 (23話)翠華の許婚の妹は、かつて梁山泊と戦って死んだと思われていた人物で、その女は翠華を連れ去り、翠華を一足遅れて助けに来た飛虎と青磁の前には梁山泊の李逵が現れたのだった、という話。  李逵と飛虎が戦うと思っていたら、青磁が戦い飛虎が翠華を追いかける展開になってしまった。 翠華の村を潰した男なので青磁と因縁もあるから分からなくもないけど、青磁の方が翠華に早く追いつきそうな気がしたので。

  • 『信長協奏曲』 (23話)将軍義明が、信長に謀反を促すような密書を各地の大名へ送っているのをサブロー扮する信長が知ったり、サブローと初対面した松永久秀が、現代からタイムスリップして来たヤクザだというのが発覚したりする話。  信長の周辺で色んな思惑がひしめいてるな、というような内容だったけれども、今回のサブローはただの話の聞き役って感じだった。 普通の高校生だったサブローが戦国時代に来て、やがて戦で人を殺すようにもなるという部分を曖昧にしてきた事のツケが終盤に来そうな気もするけど大丈夫なのだろうか。


今月は『妹先生 渚』が休載していたけど、過去の人気作品の続き物ということが話を作りづらい理由になっているのだろうか。 人気作品のキャラクターを汚さないように出すのは難しいのかも知れない。

で、今月号は新人の読み切りが4作品載っていて、ルーキー掲示板のページには、「今月号はいつもよりページに余裕がある」と書いてあったけど、それは『妹先生 渚』の休載が早めに分かっていただけなのでは?と思った。 先月号の巻末コメントに、『渚』の漫画家が剣道部の取材先を探してる旨のコメントを書いていたけれども、取材が足りていないのも休載の多い理由なのだろうか。 というか1話目に剣道を描いているし、剣道の取材するのが遅すぎるような。

そういえば前まで何本も掲載されていた、新人の瀬戸ミクモの作品が最近載ってないなと思って少し検索したら、7月にカプトンの漫画家の所へ来たようななツィートがあったので、アシスタントをして漫画の修業を積んでいるのだろうか。

今回の「仕事場見たいし!」は『ぼくらのカプトン』のあずまよしお。 相変わらず漫画家の、漫画家としての背景を探るようなレポ漫画ではなかった。 そして、10号(2010年03月号)以来久々に「ちょっと腹ごしらえ。」のコーナーが掲載されていて、この第2回目は『よしとおさま!』の四位晴果が「ちっさいシフォンケーキ」のレシピを紹介していた。 細かい説明もあるかなりちゃんとしたレシピだった。 あとは、ゲッサン連載陣の出身地別データが小さく掲載されていた。

しかしこの号のあだち充の表紙はいいなあ。


ゲッサンの感想を書いてる内に、後から読むと訳が分からないからその回の大まかな粗筋も書くようにしたのだけれども、たいがいかなり雑にまとめているので、後で粗筋を読んでもよく分からなくて当初の目的を果たしてないなと思たりする。 でも粗筋をまとめた時にその粗筋から小さなエピソードが幾つも漏れてしまうのはちょっと好きだ。 粗筋も間違ってはいないけど、実際に作品を読むと全然印象が違いそうな感じが良い。 話の筋をちゃんと知りたい場合にはこういう雑な粗筋は不適切だろうけど、まとめ方で色んな粗筋になるのが面白い。