2011年9月19日月曜日

ゲッサン24号(2011年05月号)

  • 『鉄楽レトラ』 (1話)かつて、自分の未熟さを受け入れられずにクラブ仲間を傷つけ、回りと上手く行かなくなった事から地元から離れた高校へ進学することにした少年が、かつて偶然した自分の行為によって、一人の女の子を勇気づけていた、という事を知る話。

    新連載。 正直、1ページ目の女性用の、ヒールのような靴を履く少年を見て、女性受け狙いの漫画か?などと嫌な感じを抱いていたけど、少年と少女の心の機微が丁寧に描かれていて面白かった。 ただ主人公以外の少年がやたら可愛らしく描かれていたのや、絵のとがったような特徴のある耳の形は気になった。 女の子も、ヒロイン?よりは脇役の子の方が可愛らしいのだよな。 演出上の狙いなのか作者の好みなのかどうなんだろう。 あと、終わり際の少年のモノローグだけ「ですます」調だったのが気取った感じでちょっと苦手だったな。 

    今回は新連載で67ページあったけど、通常のページ数になったらどうなっていくのだろうか。 1話目は面白かったので気になる。

  • 『QあんどA』 (24話)遊歩の兄の受賞後第一作目が売れているのだけど、それは庵堂兄と遊歩の努力した結果だった、という話。  遊歩の兄に付いている美人編集者の芦川が誰か既存の登場人物の身内みたいな展開になるのだろうか。 芦川って姓の人物は他にいたかな。 ところで、今回はいつもよりセリフのないコマが少なかった気がする。 そのせいか読んでいて感じる間のリズムがいつもと違った。

  • 『リンドバーグ』 (24話)エスペランサへ向かう前に、シャークが自分の預けていたリンドバーグを10年振りに引き取りに行くと、その預けた恩人は既に死んでいて、シャークのリンドバーグは野生化していた、という話。  

    シャークが自分のリンドバーグである凶暴なジャンゴと関係を回復しようとしてる最中に、前回とは別の黒薔薇七銃士隊が攻撃を仕掛けようとしていたり、トペトロの口からシャークの過去が語られ始めたりと、良い感じで話が重層的に展開されて面白い。

    でも、野生のリンドバーグの巣のような山にシャーク達が来ているのに、いまいち野生のリンドバーグの怖さや危険性が伝わってこなくて、檻がないのにまるで動物園の通路を通ってるような変な感じがした。 それはジャンゴ以外、脅すだけで襲いかかってこないからだけど、ボスが命令するまでは動かないみたいな習性ってことになっているのだろうか。

  • 『Waltz』 (19話)首折り男に扮した苺原が、蝉に今回の首折り男殺害依頼の不自然さを語り、蝉が岩西に連絡して、その話やフロイライン絡みの病院での術後の経過を聞き、それを依頼主に聞かれた岩西がピンチに陥る、という話。  

    岩西と依頼主がやり合ってる最中に蝉から電話がかかってきて中断させ、電話で蝉が人殺しと殺し屋の違いについて語り、蝉が自分は殺し屋だと宣言したのに対してそれを聞いた依頼主が自分は人殺しだと語る、この構成が凄く良い。 相変わらずここぞという時の展開が上手いなあ。  

    あと、依頼主は自らが語る「愛」は人殺しと同質のものだと言うのだけど、登場人物達の色んなセリフが異常性を記号的に表現したりハッタリだけで言わせてるんじゃなくて、そこには歪んでいてもちゃんと理屈があって言ってるんだって言うのも面白い。

  • 『BULLET ARMORS』(11話)イオンと謎のブリーダーとの戦いの続き。 ベイカー達が増援をしに行ってる間、イオンは謎の男からの誘いやバレットを渡すことを断り、その男に一方的に攻撃を仕掛けるのだった、という話。  展開としては面白かったし、作者もノって描いてる感じがして読んでいて楽しい。

    けど、この作品内のブリーダーの攻撃力や物事の危険度の基準がやっぱりよく分からなくて、バトルのハラハラ感というか、面白さを削いでると思う。 たとえば、イオンはバレットを装着した手で謎の男の体を殴りまくってるけど、その男は生身であるはずなのに、避けずに大したダメージを負ってない事や、高い場所からセレナが落とされて受身を取れずに地面に叩き付けられた事にも違和感がある。

    攻撃をある程度避けるとか落ちた場所に偶然クッション代わりになる何かがあるとか、そういう疑問を打ち消したり大目に見られるようなしかけやリアリティが欲しかったなあ。 そういうのがないと登場人物が何らかの攻撃で死ぬかも知れないというシチュエーションが来た時に説得力が欠けると思うから。 

    あと、イオンがセレナを連れて逃げようとしている時に、街の崩壊に気を留めてないように見えるのも気になった。 この街にベイカー以外の人間がいたかは分からないけど、どっちにしろイオン自身はベイカーを敵だとは思ってないし、5話でブリーダーからベイカー達を助けているので、こういう所にも、何か他人を気にかけてられない精神状態になってるかのようなセリフなり何なりが欲しかった。

  • 『ぼくらのカプトン』 (40~42話)4月の新入生のシーズンに、サッカー部にも入部希望の後輩が入って来てゴタゴタするという話。  新入生が絡まれたり騒ぎを起こしたり部活物でありがちな展開だったけど、この作品でよくやる男の妄想話よりは話がしっかりしていて面白かった。 しかし40話に出てきた新入生は本当にあれで部活を辞めて41話のネタ振りになっただけなのか、今後出てくるのか、40話のオチが弱かったので気になった。

  • 『ハレルヤオーバードライブ!』 (23話)金属理化学研究部の小雨やハル達などの成績の悪い部員が、賢い部員に勉強を教わる話。  今回でハルが小雨への気持ちを恋心とは意識せずに自覚し出したわけだけれども、2人がくっつくか離れるかというのがいまいち興味が持てないというか、2人の心の機微が恋愛要素として読んでいて物足りない感じ。

    今月号付録のブックカバーの絵を見て思ったけど、この漫画家は本来萌えキャラを描く人なんだなあ。 作品内でも正面顔のアップはコッテリした絵柄だ。

  • 『アオイホノオ』 (28話)ホノオが矢野健太郎から会誌を買わされつつ、庵野達は武田から岡田斗司夫の話を聞かされる、という話。  今回は久しぶりにホノオにうっとうしい感じがしなかった。 庵野絡みのエピソードは相変わらず山賀の場違い感が面白かったけど、岡田の人間性を説明する言葉として「どうかしている」って言葉は何度も使ってるわりに語感として弱いしいまいち面白みがないなと思った。

  • 『バレてるよ!ジャンボリーヌ』 (12話)城ノ内家が食卓で一家団欒しつつ、城ノ内の母親の性格や母や父の家族内での地位が分かる話。  色々詰め込んでるわりには話がほとんど進んでないし、進まなさが面白さになっていないので、もっと会話を削って間を作っても良いんじゃないだろうか。 間が全然なかった。

  • 『FULL SWING』 (12話)就職活動をしている青年が、ネットカフェから人が追い出される場面に偶然出くわし、その追い出されたお金もなく身元も不明の人間を、気まぐれに自分の部屋に泊めたら、その子は女の子で韓国からわけあって来日した子だった、という話。

    終わり際に女の子がタレントだったことが明かされる事で、カツラを被って男に変装してた理由がこういう所にもあったのかなという意外性があったのはささやかだけど面白かった。 女の子が身の危険を守るために男装しているという理由だけなら予想の範囲内だったし、そこからもう一ひねりあったって感じがして。 でも、女の子のストレスをラグビーの体当たりをさせる事で憂さ晴らしさせたり女の子を肩車したりなどが、ちょっと今の時代とは合ってない行動かなあ。 あと、今回の構成はあまりエピソードを詰め込みすぎず話を急ぎすぎずで読みやすかった。

  • 『まねこい』 (47、48話)海老蔵似の輩から逃げてきたホンチーをハルが何とか守った、という話。  今回は2話ともほとんど3人しか出てこないで展開されたにもかかわらず、主人公は心の中で独白を続けるばかりで全然話が進まないし読んでいてだれてしまった。 ハルの独白が多すぎて、他の2人の緊張感やそれぞれの心の機微が描かれなかったし、終わりも放り投げたままみたいに終わってしまって、これなら不良に危険な目に遭うエピソードはない方がよかったのではと思えた。

    今回の事件を機に、ハルが成長したとも思えないし、研究会が食べ物に釣られた事や、引率の先生も責任果たせてないし。 山崎が殴られた事も曖昧なままだし。 まあ、ハルが大して活躍しないから見ていてカタルシスもないし、ハルの独白が読んでいて面白くなかったって事が面白さのない根本的な理由なのかも知れない。

  • 『よしとおさま!』 (24話)よしとおを襲うサビ丸の師匠には、サビ丸の里を滅ぼした時と同じ仲間がいて、彼らもよしとおを暗殺しようとしていたのだった、という話。  サビ丸の師匠の仲間が3人初登場したけど、だらしない感じの男に女装男子にスーツのあご髭男といった、みんな作者の趣味全開って感じの登場人物達だった。

    今回は、サビ丸中心に話が進んでよしとおは完全に蚊帳の外だったけど、どうせ、またここぞという時に、よしとおがサビ丸を褒めたり擁護する発言をして、サビ丸が感動したりパワーアップしたりするのではないだろうか。次回は新キャラ3人とサビ丸側とのバトルになりそうだけど、面白くなりそうな気がしないなあ。

  • 『みてくれ重視』 (読切)とある青年が、美形な友人とくだらない競い合いをする話。  久しぶりの瀬戸ミクモの短編読み切りで、テンポ良く読めてオチ以外はまあまあ楽しめた。 気になったのは、オチで主人公に鼻血が出てるにしては相手の女性にセクシーさが足りないし、鼻血自体もあっさりし過ぎて出てるのが分かりづらい所。 イケメンの友人に優しく接する女性達と主人公が最後に相手してもらえる、一応セクシーな大人の女性という女性の差を絵的にもっとつけないと、最後の主人公の「こっちの方がレベルェ!!!」って言葉にも説得力が出ないと思うし。 ところで、ミクモは小川麻衣子と坂ノ睦のアシスタントをしていたとのことだけど、新人漫画家に新人のアシをつけるのはよくある事なのだろうかしら。

  • 『アサギロ』 (24話)江戸幕府がアメリカと通商条約を結んだ頃、武者修行の後に江戸へ戻ってきた永倉新八と市川宇八郎は、条約の影響による物価高騰のせいで遊郭の金が払えず雑用をするはめになり、そこで近藤勇と出会うのであった、という話。

    開国を求める異人が土足で城内に上がってくる異様さや、異人の異物感が凄く出ていて良かった。 不遜な人物を不快に描くのが上手い。 巨大な異国の船と武士の刀を比較して見みせるのも、力の差が分かりやすくて良かった。 ただ今回の話は、史実の説明に多くを割いていて話自体に特に面白みはなかったかな。 そういえば新八が好色になっていた。

  • 『ここが噂のエル・パラシオ』 (24話)元気を取り戻したように見える桜花だったが、陽向はいつもと少し違う明るさに違和感を感じ、その原因が忠輔にあると確信するのだった、という話。

    ここで思いだしたかのように陽向の恋愛目線がまた出てきたなと思ったら、陽向は自分の恋愛事情は横に置いて、桜花の心境の変化が何なのか観察して原因を探っただけだった。 陽向は前に桜花に対して恋愛のライバルとしても勝てるように頑張ると前向きになっていたので、またこれで思い悩むのなら前のくり返しになるように思う。 あと、桜花の裸姿が、いつもよりは柔らかい感じに描かれていて色気があったのが良かった。

  • 『いつかおまえとジルバを』 (33話)NPOの女性達に保護され、ワゴンで連れて行かれた猫達を救おうとした時の事故で記憶喪失になったジルバは、速攻記憶を取り戻したのだった、という話。  記憶喪失から回復へ至るまでの盛り上がりもなく簡単に記憶が戻るなんて、何のための記憶喪失だったのか、単に普通の猫になったジルバを描いてみた以上の意味がなさげエピソードだった。 これで次回に続けられても連れ去られた猫達も困ってないし興味が持続しないな。

  • 『月の蛇』 (24話)青磁が李逵の足止めをしてる間に、誘拐された翠華は処刑されようとしていた、という話。  今回は飛虎は出ずに、青磁が李逵を古井戸に落とし、翠華は梁山泊になった扈三娘に助けられるシーンが描かれるのだけど、いつになくゆるいタッチの絵や、麗に描いただけのような表情が散見されて、絵的にはいまいちだった。 今までと違い、人物の目に墨を入れてないものが多かったけど、絵を少し変えたのか時間が足りなかったのか何なのだろう。

  • 『イボンヌと遊ぼう!』 (24話)教室を出ようとしたイボンヌの元へ動物園から脱走してきた子パンダが現れ、2人で芸を競い合ったり遊んだりする話。  今回もセリフはほとんどなく展開されていた。 パンダの頭がぬいぐるみ被ってるように見えたりあまり可愛くなかったけど、イボンヌがかぼちゃパンツにニーソックスを履いてるのが妙に可愛らしかった。

  • 『第三世界の長井』 (22話)ラーメン星人が攻めてくる事を知って長井達が相変わらずややっこしい会話を続けているだけだった。 帽子の男は相変わらず相づち役。

  • 『マコトの王者』 (24話)天堂と大地の再試合が決まる前後に、天堂の中の大地マコトが自分の彼女の気持ちを確かめ、大地の中の天堂マコトは自分のフィアンセの、天堂を勝たせるためには手段を選ばない振る舞いを見て決別を宣言する、という話。  大地がカーコに昔の大地と今の大地のどっちが好きか聞くシーンがあったのが良かった。 中身が入れ替わった事の不安が今までほとんど描かれなかったのでやっとかという思いもあるけども。

  • 『信長協奏曲』 (24話)長政が信長を討つ事を決断し、信長に扮するサブロー達がその浅井が裏切った事をお市の伝言で知る、という話。  セリフやコマ割りがいつもより説明的だったかなあ。 相変わらずお市は妙に魅力があって良い。


『妹先生 渚』は今月号も休載。 健康的にも作品の展開的にも大丈夫なのかな。 西森博之の『いつか空から』も休載したままサンデーで新連載始めてしまったし。 雑誌連載で休載や不定期連載は好きじゃないのでこれ以上不定期連載を増やすのはやめて欲しいし、これらもどうにかして欲しいのだけれども。

巻末の「仕事場見たいし!」は小川麻衣子と坂ノ睦の2人がステーキを食べに行く話。 2人とも2度目の登場だとしても、仕事場や仕事と全然関係ないエピソードが展開されていて、しかもおもしろくはないという。 いつも思うけどもっと漫画家ならでわのエピソードは見つけられないのだろうか。

今回の号は、震災後に編集、出版されていたようで、漫画家や編集者の震災関連のコメントが幾つか掲載されていた。 半年経つのか。

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別冊付録 ゲッサン×フラワーズ
人気作ためし読みトレード

  • 『7SEEDS』 (1、2話)ナツが目を覚ますとなぜか海上の沈み行く船の中にいて、船にいた4人はなんとか救命ボートで無人島らしき島にたどり着いたのだった、という話。  少女漫画ということで少し身構えていたけど面白かった。 何より話の導入からその後の島へ着いてからまで読みやすかったしだいたい分かりやすかった。

    ただ、サバイバル物としては海や草木など物語の舞台である自然の絵が簡略すぎと思うし、特に2話最後の洞窟の入り口に倒れてきたのが木だっていうのが分かりづらかったのが読んでいて気になったけど、でも、おそらく自然の描き込みが少ないのもこの漫画の読みやすさの理由ではあるのだろうなとは思う。 コマ運びも気持ちよいし、25ページや26ページ右のコマのモノローグや擬音をSの字にして、視線誘導で揺れてるように読ませるのとか、斬新なことをしてるわけではないのだろうけど上手いなあって思う。 絵だけじゃなくてコマの配置や擬音の入れ方から全部で揺れを読ませるのが良いなあ。

    この別冊は読者に向けてというのはもちろんあるんだろうけど、ゲッサンの新人に向けても教科書的な意味でチョイスされてるのではと穿った見方もしてしまった。 この作品は続きを読みたくなった。 ところで、24ページで、牡丹が風や波の音にかき消されながら言ったセリフは「3人足りない」じゃないだろうか。 遭難者が4人でタイトルに7があるだけに。

  • 『町でうわさの天狗の子』 (1話)天狗と人間との間に生まれた女の子が、父親から受け継いだ天狗の力で、人助けしたり、災難に巻き込まれる話。  面白くないわけでも登場人物達に魅力が無いわけでもないけど、1話だけ読んだ限りでは、天狗の父親が可哀想だったし、ヒロインの母親が感じ悪かったという印象の方が強く残ってしまった。

    もちろん、今後の展開を読めば、印象も変わったりする事もあるだろうけど、ヒロインの女の子に対して、父親に向かい合ってあげてーとか思ってしまった。 31ページで、ヒロインの、家族関係や友人や好きな子との距離感、その距離を感じてる理由や受験や山から離れてはいけない理由までたっぷり詰め込んであるけど、端折り方が上手いせいかさらっと読めて良かった。 今は絵柄も変わったかも知れないけれども、1話は絵柄がわりと淡泊だったな。

  • 『さんすくみ』 (1話)神社とお寺と教会の子供3人が繰り広げるドタバタ話。  なぜかはよく分からないけど、ビジネスジャンプに連載されていてもおかしくない気がした。 仕事場が舞台の話だからかな。 話自体は特に意外な展開もなくて物足りなかった。 男同士の関係性がクドくなかったのは良かった。 

  • 『坂道のアポロン』 (1話)ストレスで吐く癖のある転校生が、登校した初日に気分が悪くなり、気持ちを落ち着かせるために屋上へ行くと、学校をサボって寝ている生徒に出くわす、という話。  ボーイミーツボーイだな。 主人公の、隣の席の無線好きな生徒や不良の川渕達との、男同士の関係性の描き方が苦手だった。 1話しか読んでないけど同性愛要素があるから題名にアポロンって言葉が入っているのだろうか。 女性誌で描いてある分には別にかまわないけど、少年誌であるゲッサン向けの別冊になぜこの作品をチョイスしたかがかよくわからないなあ。


というわけで別冊付録全体の感想だけど、この号が発売された頃に売っていたフラワーズの方にも、ゲッサンの連載が載った別冊が付いてるらしいけど、どっちかというと、ゲッサンを読んでいる層がフラワーズを買ったり、フラワーズのコミックスを買う可能性の方が大きい気がした。 フラワーズの別冊に入ったゲッサンの漫画は、『信長協奏曲』『ジャンボリーヌ』『よしとおさま!』『イボンヌ』とのことで、正直『信長協奏曲』くらいしか受けないのではと思うから。 でもゲッサンのこの別冊が付いてる号は表紙が佐原ミズで新連載だから、半ば真面目にフラワーズの層をゲッサンに呼び込みたいのだろうな。 ところで、フラワーズの別冊には『Waltz』の粗筋等も掲載されてたようだけど、本当は『Waltz』を載せたかったけど人を殺しまくるのが内容的にNGだったので内容とキャラクター紹介のみになったのだろうか。

自分的にはいかにも女性誌連載的な(と勝手に自分では思っている)恋愛漫画や三角関係ものが読んでみたかったかも。 『7SEEDS』は面白かったし、『町でうわさの天狗の子』は名前だけ知ってて気にはなっていたから読めて良かった。